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「お納めください」の意味と使い方|ビジネスメールで失礼にならない敬語表現

更新日:2024年01月28日

敬語表現

お納めくださいという言葉を知っていますか。ビジネスでも日常でも使えますが、相手や使う場面を選ぶ敬語です。本記事では、言葉の意味や使い方、言い換えや英語での表現を紹介します。ビジネスで敬語を使う機会の多い人は、ぜひ参考にしてみてください。

「お納めくださいは、上司に使っても大丈夫な言葉?」 「送り状にお納めくださいと書かれていたけど、どう返したらいいの?」 「お香典を渡すときにお納めくださいは使える?」 『お納めください』という敬語を聞いたことがありますか。取引先からのビジネスメールに書かれていたという人もいるでしょう。知っていても、使う相手や場面で迷うかもしれません。 本記事では、『お納めください』という言葉が持つ意味と、シーン別の使い方や例文を紹介します。使ってはいけない場合や相手に言われたときの返し方、さらに別の言い方や英語での表現も知ることができます。 この記事を読むことで、『お納めください』を使って良い相手やシーンがわかります。ビジネスシーンでも、相手に対して失礼にあたらないような正しい使い方ができるでしょう。 『お納めください』という言葉をスマートに使いこなしたい人や、ビジネスで敬語を使ったやり取りが多い人はぜひ読んでみてください。

「お納めください」の意味

おさめる 収[納]める しかるべき所にしまう。一定の枠に入れる。 受け取り手に渡す。

納めるという言葉には、決められた場所に片づける・相手に渡すという意味があります。ですので、『お納めください』とは、贈り物を送る際に、相手にへりくだって述べる表現方法となります。

お納め下さいませ 贈り物を差し出す際に用いる丁寧な表現。 「どうぞ受け取ってください」というような意味。

『どうぞ受け取ってください』…これならイメージしやすいことでしょう。ちなみに『お納めください』という言葉は、敬語の中では尊敬語に当たります。なので、原則目上の方に対して使われる言葉となっています。

「お納めください」の使い方・例文

『お納めください』はビジネスからプライベートまで、幅広いシーンで使える言葉です。ただし、使うときは間違った使い方をしないように注意しましょう。 使い方と例文をシーン別に紹介します。

目上の人に贈り物をする際に使う場合

『お納めください』は、職場の上司や年上の人のような目上の相手に対して、お中元やお歳暮、手土産などの贈り物をする際に使えます。相手に対して、遠慮せずに受け取ってくださいという気配りを含んだ言い方です。 『ささやかなプレゼントですが、どうぞお納めください』 『お祝いに商品券を同封いたしましたので、お納めくだされば幸いです。』

ビジネスシーンで商品などを納入する際に使う場合

目上の人に使える『お納めください』は、ビジネスシーンで取引先を相手に使う場面もあります。商品を納入するというケースでは、納入する側と受け取る側で言葉の意味が変わるので注意しましょう。 納入する側が使うなら、先ほどの贈り物と同じで相手に受け取ってほしいという意味です。反対に、受け取る側が使う場合は、納入してほしいという意味になります。 『お約束の品をお持ちしましたので、お納めくださいますようお願い申し上げます。』 『先日依頼いたしました商品ですが、前倒しで金曜日中にお納めいただくことは可能でしょうか。』

謝罪する際に使う場合

他にも『納める』には、乱れたものを穏やかな落ち着いた状態にするという意味があります。そのため、『お納めください』は謝罪する際にも使える言葉です。 『心ばかりの品ではございますが、お詫びとしてお納めいただければ幸いに存じます。』

神社や寺などで使う場合

『お納めください』は、神社や寺で初穂料やお布施を納める場合にも使われます。お香典を渡すときにも使えますが、結婚式のご祝儀には使ってはいけません。 『納める』は物事を終わらせるという意味を含んでいます。さらに、懐に納めるという悪意のあるニュアンスも感じさせる言葉です。どちらも縁起が悪いことから、祝い事には使えないので注意しましょう。 『この度は心よりお悔やみ申し上げます。御霊前へお納めください。』

「お納めください」に対する返信

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初回公開日:2017年01月26日

記載されている内容は2017年01月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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