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システムエンジニアの残業平均はどのくらい?|残業代がない場合

ビジネスマナー

就職や転職でシステムエンジニアを目指す人が気になることのひとつに、残業事情がありますよね。噂では色々耳にしますが情報が曖昧で、転職に二の足を踏んでいる方もいらっしゃると思います。今回はシステムエンジニアの残業事情を紹介していきたいと思います。

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システムエンジニアの残業平均ってどれくらい?

残業時間の平均は厚生労働省が「賃金構造基本統計調査」で職業別に集計を取っています。また、このデータは厚生労働省のページ上でDB検索することも可能で、自分の知りたい箇所だけを絞って検索することができます。DB検索も会員登録などの必要はありません。

平均残業時間は以下のようになっていました。 2016年の月平均 所定内実労働時間数【時間】:156.50 超過実労働時間数【時間】:17.25 きまって支給する現金給与額【千円】:372.03

DBでは事業規模別になっていたため、さらにそれらを平均値にしたところ、会社が決めている就業時間を超えた残業時間は、2016年の平均は17時間となっていました。毎年、数時間前後で変わっていますが、だいたい20時間を超えないぐらいが全体の平均のです。

システムエンジニアの残業は少ない?多い?

平均を見て気になるところは、ほかの業種と比べて残業は多いのか少ないのかというところです。単純に月の残業時間が20時間だった場合、1日1時間は残業している感覚になります。

以下、ほかの一部の職業と比較してみました。 2016年の月平均 超過実労働時間数【時間】 システムエンジニア:17.25 幼稚園教諭:1.5 准看護師:4 ワープロ・オペレーター:11 医師:10.5

残業時間のみを見てみると、システムエンジニアは残業が多い職業と言えます。しかし、たとえば、幼稚園教諭と通常の勤務時間と残業時間を足して比較すると、トータル勤務時間はそれほど変わらないといえます。 2016年の月平均 所定内実労働時間数【時間】 システムエンジニア:156.5 幼稚園教諭:174 准看護師:160.25 ワープロ・オペレーター:160.5 医師:163.5

システムエンジニアの残業代の相場

残業代の平均もざっくりですが、厚生労働省のDB検索で、確認することが出来ます。 2016年の月平均 きまって支給する現金給与額【千円】:372.025 所定内給与額【千円】:332.675 「きまって支給する現金給与額」の中に残業代が含まれています。ですので、厳密には「きまって支給する現金給与額」から「所定内給与額」差し引いた額が残業代とは言えませんが、だいたいの目安として、システムエンジニアの場合、17時間ぐらいの残業で、残業代を含む手当が、39,350円ほどになるということになります。時給にして2,000円ほどでしょうか。内容次第では安く感じてしまうかもしれません。

システムエンジニアは残業代なしの場合もある?

システムエンジニアに限らず、雇用契約の内容次第で、残業代はつかない場合もあります。私が以前勤めていた会社では、年俸制を取っていて年収を12か月とボーナスに分けて支給していました。その中に残業代も含まれていて、月20時間分の残業代が年俸に含まれている計算でした。しかし、仕事がなければ、残業する必要はないため、定時で帰っていても年俸は変わりません。仕事の効率がいい人ほど得をする仕組みになっていました。 しかし、この仕組みの場合、その設定している残業が20時間を実質超えてしまった場合は、サービス残業となってしまうため、問題点もあり勤め先では年俸制を廃止していました。また、廃止の際、数年さかのぼって20時間をオーバーしている残業代を支払う対応も取っていました。対応の悪い会社の場合は、もしかすると年俸制を悪用してお給料以上に残業させている可能性もあります。転職先を決める場合は、給与関係で社員とトラブルが起きていないかチェックした方が良いです。

同じシステムエンジニアでも残業が少ない場合もある

実は、業務の種類によってはほとんど残業なしのシステムエンジニアも存在しています。一番分かりやすいのは、社内SEと呼ばれているものです。システムエンジニアの仕事は、システム開発会社が顧客相手にシステムを開発・運用するSIerタイプが多いのですが、主な業務がシステム開発ではない、例えばECサイトを持っている小売業の会社が、システム担当を設けて簡単なシステム改修は社内で行うことで、システムにかかる費用を安く済ませていることがあります。 定期的に発生する簡単なシステム改修を開発会社にやってもらおうとすると、保守費用として月に数十万から百万払わらなければならない場合もあります。それを1人の人間を社員として雇うことで、経費を抑えるという考え方です。 社内SEの場合、社内でのやり取りになるため、ある程度の技術や知識を持っていれば、後は自分でスケジュールの調整などが出来るため、残業を自分で減らすことが可能です。ただし、小規模の企業の場合、インフラ業務なども任されたりするため、システムの知識の幅はある程度ないと、勤めることが出来ません。

システムエンジニアに多い残業理由

システムトラブル

企業の体制によっては、システムが完成した後は運用部へ引継ぎをするようですが、中小企業などは、運用時にトラブルが発生した場合は、調査などの依頼が発生する場合があります。実際に、システムエンジニアが調査することは少ないのかもしれませんが、調査の指示や顧客への連絡、障害だった場合は障害報告書や再発防止策についての提案、実行、顧客への説明もシステムエンジニアの業務に含んでいる企業もあります。 トラブルの原因が分からない場合や対策が難しい場合は、ひと段落するまでは休めない事もそれほど珍しい状況ではありません。

急な仕様変更

顧客から、あるいは重大な欠陥により、決まっていた仕様が急遽変更になる場合もあります。システム開発について顧客ときっちりと取り決めをしていれば、スケジュール調整などで、ある程度避けられることではありますが、開発日程が決められていてずらすことは不可能ということもあります。仕様変更が発生した場合、変更したことによる影響などの洗い出し等、予定外の作業が発生してしまいます。 しかし、このようなときに顧客に代替案を提示するのもシステムエンジニアの仕事とも言えます。

進捗管理の失敗

システムエンジニアは実作業をプログラマなどに依頼することも多いです。自分が実作業をしない代わりに、今度はシステムがきちんと完成するよう進捗管理を行う必要があります。プログラマの技術力は人それぞれなので、自分が想定していた工数以上に時間がかかったりする場合があります。 その場合、なぜ遅れているのか、どうやって進捗の遅れを取り戻すのかを考え調整することもシステムエンジニアに任される場合があります。きちんと管理できていれば問題ありませんが、管理ができていなかった時に問題が発生した場合は、解決するまで対応に追われる可能性があります。

残業に含まれないものも

システムエンジニアは、日々新しくなっていく技術を知識としてだけでも知っておく必要があります。最新技術などの動向も把握しておかないと、顧客にシステムを提供する場合、もっと便利なものが存在しているのに、古いものを高い値段で売ることは会社の評価を落としかねません。 技術の情報にはいつもアンテナを張って置かなければ、流れに取り残されてしまう業種です。ただし、こういった情報収集は業務に含まれていないため、自主的に行っている人がほとんどのようです。

システムエンジニアが残業ゼロを目指すには

システムエンジニアと一口にいっても、企業によって業務の線引きが異なることがあります。同じ社内SEでも、会社側のシステムへの力の入れ具合によって業務の負担は変わってきます。企業の規模や開発するシステムの規模によっても、システムエンジニアとしてカバーする業務の幅が変わってくるので、残業が多いか少ないかは、転職を希望する会社単位でチェックしていく必要があります。 また、入社した会社が下請けや孫請けのような案件が多い場合、ブラック要素は高くなる傾向があるように思えます。会社としては、その時の仕事だけでなくその後に案件がもらえるかどうかも影響するため、当初と話が多少違っていたとしても、要望を飲んでしまい実作業が増えて社員に残業として降りかかることも少なくありません。この点についても過去の案件などHPに載せている会社も多いので確認してみましょう。

また、上記にある残業理由のほとんどは、能力次第で回避可能な事がほとんどです。会社としても、それを回避できる人材を求めているので、そういった調整力に自信がある方にお勧めしたい職業です。

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