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ベンチャーキャピタルへの転職方法|未経験でもVCに転職可能?

業界・企業研究

この記事では、ベンチャーキャピタルについて取り上げていきます。ベンチャーキャピタルへの転職方法や、ベンチャーキャピタルへ転職したときの業務、そしてベンチャーキャピタルに強い転職サイトやエージェントについても取り上げます。未経験での転職についても紹介します。

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ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタルとは何か

ベンチャーキャピタルとは、ハイリスクの投資案件に投資し、ハイリターンを狙うアグレッシブな投資を行う投資会社、投資ファンドのことです。英語では、Venture Capitalと表記され、略してVCと言われることも多くあります。ベンチャーキャピタルは、主にベンチャー企業と言われるような、高い成長力をもっている、未上場の企業に対して資金を投下します。 ベンチャーキャピタルは、ただ単にベンチャー企業に対してお金を投資するのではなく、ベンチャーキャピタル側の人間が、投資対象のベンチャー企業の経営に参加し、経営面でのサポートをします。担当者が取締役会等にも参加し、経営陣に対してさまざまな分野において、アドバイス、サポートをします。それにより、そのベンチャー企業の企業価値を高めるという目的があります。

ファンドを作り、集めた資金をベンチャー企業に投下することによって、金融面をサポートし、取締役会に人員を送り込み、経営面でのサポートをすることによって、そのベンチャー企業の企業価値を高めた後は、証券市場に上場させることを目指します。ベンチャーキャピタルは、ベンチャー企業を育て、市場に上場させた後に、ファンドが保有している株式を売却し、市場をイグジットすることにとって、収益を得ます。この一連の流れがベンチャーキャピタルが最終的に収益を上げるためのモデルです。

そもそもベンチャー企業とは

ベンチャーキャピタルが資金を投資する対象は、ベンチャー企業です。ベンチャー企業とは、新技術や、新事業を開発することによって、それを事業としている中小企業のことです。海外では、Venture Companyとは言わず、Start-upやGlowing Companyと言われることもあります。ベンチャー企業は、1990年代のアメリカ、シリコンバレーで多く生まれました。例えば、iPhoneのAppleや、Google、MicrosoftなどのIT大企業も、もともとはベンチャー企業でした。近年では、Uberや、Snapchatもベンチャー企業から、大企業へ変身した企業です。

ベンチャーキャピタルの平均年収

ベンチャーキャピタルに就職、転職した場合の年収はどれくらいになるのでしょうか。一般的な外資系投資銀行の場合の年収は、新卒一年目で1000万円いかないくらいの水準が一般的です。また、中途採用で即戦力として雇われた場合は、2000万円を超え3000万円や、業績次第では、どんどん上がっていき、一億円に達する場合も珍しくありません。 ベンチャーキャピタルの場合は、日系ベンチャーキャピタルと、外資系ベンチャーキャピタルでも異なりますが、年収1000万円は超えている場合が一般的です。また、ベンチャーキャピタルには独立系の中小ベンチャーキャピタルも存在し、パートナーになることができれば、3000万円程度の年収を実現することも可能です。ベンチャーキャピタルの場合は、以下に将来性のあるベンチャー企業を発掘できるのかに、収益がかかっており、多くの将来性のあるベンチャー企業に投資をしイグジットすることができれば、その分収益が上がり、結果的に自分の年収も上がっていきます。この点である意味歩合制的な側面もあります。

ベンチャーキャピタルへの転職

ベンチャーキャピタルへの転職後の業務

ベンチャーキャピタルへ転職した後のベンチャーキャピタリストとしての仕事内容は、大きく分けて、5つの段階に分けられます。まずはじめの仕事は、投資先企業への選択、アプローチです。これは、成長可能性の高いベンチャー企業を探し、その経営陣と接触を試みます。以下に成長性が高いベンチャー企業を探し出せるのか、そして実際にアプローチをすることができるのかに投資がかかっています。

第二の仕事は、探し出したベンチャー企業への投資をするかの判断をすることです。投資対象となりそうなベンチャー企業が見つかった後は、その企業に本当に投資をするのかを判断します。投資対象のベンチャー企業のビジネスモデルや、ターゲットとするマーケットの規模、そしてその企業の成長性、財務状況、経営陣、競合他社企業、株価、などの投資に関わる様々な情報を分析します。 その上で実際に投資を行うかのかどうかを決定します。そして、実際に投資を行うと決定した後は、どれくらい投資するのかまた、どれくらいの株式のシェアを保有するのかなど、さまざまなことを決定します。

三つ目の仕事は、投資の実行です。投資をすることが決定したら、実際に投資の実行を行います。投資先のベンチャー企業との契約に基づき資金を投下し、株式を取得します。

四つめの仕事は、投資後の経営参加です。ベンチャーキャピタルは投下した資金を回収するために、そのベンチャー企業を上場させることを目指します。そのために、その投資先のベンチャー企業の取締役会に人員を送り込んだりすることで、経営に参加し、経営面でのサポートを行います。

最後の仕事は、投資資金の回収です。ベンチャーキャピタルの目的は、ベンチャー企業に投資することではありません。最終的に投資した以上のリターンを得ることが本当の目的です。これをEXIT「イグジット」と言います。投資先のベンチャー企業が、証券市場に上場し、株式公開を果たしたり、他の企業に高値で売却されるなどしたときキャピタルゲインが発生し、これがベンチャーキャピタルの収益になります。 場合によっては数億円から数十億円、海外の期待されているスタートアップなど能登牛からはm、数百億円もの多額のキャピタルゲインを得ることが出来ます。一方で、業績が悪化したり、投資先が倒産するなどしてキャピタルロスが発生することもあります。投資先の企業によりますが、2年から3年かかったり、10年かかることもあります。

金融業界未経験での転職は可能か?

投資銀行や、証券会社の場合と同じように、未経験でのベンチャーキャピタルへの転職は30代前半、20代後半までなら可能です。ベンチャーキャピタルは、大手のベンチャーキャピタルを除き、少数精鋭の人材で構成されていることが多く、即戦力になる人材が求められています。そのため、教育コスト的に若い人材であれば、未経験でも転職できますが、年齢が高ければ高いほど、難しくなっていきます。

また、投資銀行や証券会社経験者であればかなり優遇されます。前職での経験がそのまま活かせるので、ベンチャーキャピタル側も即戦力として採用しやすいです。

ベンチャーキャピタルへの転職方法

転職サイトを使う

ベンチャーキャピタルへの転職においては、転職サイトを活用するのも一つの手です。大手転職サイトとしてdodaには、多くの優良なベンチャーキャピタルの求人があります。ベンチャーキャピタル業界は、中小の企業も多く、有名な大手ベンチャーキャピタル以外にも多くのベンチャーキャピタルが存在しています。そのため、条件を無視すれば、求人を探すのは難しくありません。しかし、やはり金融系専門の転職エージェントを利用するというのがおすすめです。

エージェントを使う

ベンチャーキャピタルへ転職を考えているのであれば、やはり転職エージェントを利用することをおすすめします。特に金融系専門の転職エージェントを利用することで、自分の条件、自分のライフスタイルにあった、ベンチャーキャピタルを見つけることができるはずです。大手ベンチャーキャピタルから、中小のベンチャーキャピタルまで、幅広いベンチャーキャピタルがあるなかで、自分にベストな選択をするために、転職エージェントを活用しましょう。

自分でエンジェルになる

ベンチャーキャピタル転職するのではなく、エンジェルになってしまうというのも一つの手です。エンジェルとは、エンジェル投資家とも言われ、創業間もないベンチャー企業などへ資金を投資し、それと同時に経営に対するアドバイスを行う個人投資家のことを指しています。ベンチャーキャピタルの個人バージョンと考えれば良いです。ある程度資産に余裕があり、ベンチャー企業を一から育てたいと考えているのであれば、ベンチャーキャピタルに転職するのではなく、エンジェル投資家として活動するという手もあります。

ベンチャーキャピタルへの転職における資格

学歴

ベンチャーキャピタルへの転職において、一般的に就職する場合と同じように学歴が見られる場合が多いです。前職において良い成績を収めていたり、前職が投資銀行だったり、大手証券会社だったりして、即戦力としての活躍が期待されるのであれば、必ずしも学歴を見られることはありません。 しかし、他業種からの転職であればやはり学歴が見られることは多々あります。有名私大、国立大卒業である場合のほうが転職においても有利になります。しかし、学歴が全てではないため、以下に紹介していく資格を取得したり、前職の経験が活かせる状況を作るというのも手です。

語学力

語学力もベンチャーキャピタルへ転職する上で必要となってくる資格、能力です。ベンチャーキャピタルは、基本的にこれから成長するであろう新しい企業である、ベンチャー企業に投資をします。日本が本拠のベンチャーキャピタルであれば、日本のベンチャー企業に投資することが多いかもしれませんが、海外のベンチャー企業に投資することもあるでしょう。 その場合に絶対的に必要なのが英語力です。相手のビジネスプランを理解し、ベンチャーキャピタル側の人間として、投資要件について提示、説明しなければなりません。その上でアカデミックな英語力が備わっていると、確実に転職において役に立ちます。英語力はTOEICやTOEFLで証明するのが一般的です。TOEICかTOEFLのどちらかにおいて、高得点を保持しておくと良いです。TOEICは990点満点で、TOEFLは120点満点となっています。TOEICはリーディングとリスニングから構成されており、TOEFLはリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングから構成されています。TOEFLのほうが難易度は高い印象です。自分に合わせて取得を目指していくのが良いです。

米国証券アナリスト

米国証券アナリストは、アメリカの証券アナリスト資格のことです。証券アナリスト資格を取得しておくことで、証券アナリストとして活動することができるようになります。アナリストになることで経済の分析や企業の財務分析などを行うことを専門的にできるようになり、それによって、ベンチャーキャピタルでの業務においてもその資格や経験は非常に役に立ちます。 投資をしようと考えているベンチャー企業の財務状況はどうなのか、また経済的に、そのベンチャー企業が成功することができるのかを専門的に判断できるようになります。米国証券アナリスト資格は、世界中の金融系の資格のなかでも、非常に高いステータスを誇っています。 また、日本国内にCFA(米国証券アナリスト)を持っている人が1100人程度であることからも、資格を取得している人の優位性がわかります。ベンチャーキャピタルへの就職においては、投資銀行への就職においての場合と同じように、非常に使える資格です。日本国内にも証券アナリスト資格はありますが、米国証券アナリストの方が格が高く、こちらを取得したほうがよいです。

公認会計士

ベンチャーキャピタルへの転職において、公認会計士の資格は必須ではありません。しかし、公認会計士の資格はほとんどの業種においての就職転職において非常に有利な武器になります。公認会計士の資格は、弁護士、医者と並んで、三大国家資格と言われています。公認会計士の資格を取得することは簡単ではありません。試験自体の難易度が非常に高く、長い時間をかけて、コツコツ勉強しないと取得することができません。 その試験の難易度によって資格としてのステータスと質が守られています。そのため公認会計士資格を保持しておくことで、ベンチャーキャピタルへの転職においても有利になります。ベンチャーキャピタルの業務において、投資したい企業の財務状況を客観的に判斷することができるようになるという点からも取得をおすすめします。

MBA

MBAとはMaster of Business Administrationの略であす。日本においては、経営学修士と呼ばれ、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位のことを指しています。MBAは経営をサポートすることができるようなビジネスのプロフェッショナルを短い期間でに養成するためにあるプログラムです。MBAプログラムを提供している大学院、ビジネススクールで基本的に2年間、経営についてのさまざまなことを学びます。 主に社会人が経営に必要な知識や能力を修得するために学んでいます。ベンチャーキャピタルへの転職で有利になるMBAは、海外の一流大学と呼ばれる大学のMBAです。どの業種においても、海外の優秀な大学のMBAに価値があり、あまり名前が知られていないような大学のMBAを取得してもあまり意味はありません。もっとも有名なMBAとして、ハーバードビジネススクール(HBS)やペンシルべニア大学ウォートン・スクールなどが挙げられます。MBAは投資銀行やコンサルティング会社などへの転職において有利になる印象がありますが、大手ベンチャーキャピタルへの転職においてもかなり有利になること間違いありません。

代表的な日本のベンチャーキャピタル

グロービス・キャピタル・パートナーズ

グロービス・キャピタル・パートナーズは、日本で最大級のベンチャーキャピタルです。1996年に設立され、一般の投資家から集めた資金を基に投資をしていく、ファンド投資をメインに行なっています。現在では、200億円程度のファンドを組成することも珍しくなく、非常に大きなお金を動かしています。大手であるにも関わらず、少数精鋭のベンチャーキャピタリストで運用しているのも特徴です。海外からの出資受け入れが多いことも特徴の一つです。

産業革新機構

産業革新機構は、官民出資の投資ファンドです。財源の95%は税金から拠出されており、将来有望なベンチャー企業や、新技術に対して出資を行なっています。一般的なベンチャーキャピタルと同じように、経営に対するサポートのため、取締役会に人員を送ることもしています。2009年に15年間の時限組織として設立されました。

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ

伊藤忠テクノロジーベンチャーズは、総合商社の伊藤忠商事グループのベンチャーキャピタルです。

みずほキャピタル

みずほキャピタルは、みずほフィナンシャルグループ傘下のベンチャーキャピタルです。日本においては、金融機関系のベンチャーキャピタルが多いです。

代表的な海外のベンチャーキャピタル

Andreessen Horowitz

Andreessen Horowitzは、2009年に設立された比較的新しいベンチャーキャピタルです。アメリカNO1のベンチャーキャピタルです。FacebookやTwitter、そしてSkypeなど、今や一般的にほとんどの人が知っているような会社に投資をしたことで、一躍トップクラスのベンチャーキャピタルになりました。

Google Ventures

Google Venturesは、Googleの経営企画部から生まれたベンチャーキャピタルです。配車サービスのUberにも投資していました。Googleからは完全に独立して意思決定されており、キャピタリストもほとんどがGoogleの社員だった人で構成されています。

ベンチャーキャピタルに転職しよう!

ベンチャーキャピタルは、一般の投資銀行に比べ、やりがいのある仕事かもしれません。将来性のある企業に投資することで、一緒にその企業を育てていくことができます。投資した企業がIPOを果たし、大企業になることを見ることができるというのも、ベンチャーキャピタリストになるメリットです。ベンチャーキャピタルに転職を考えてみるのもおすすめです。

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