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ビジネスにおける「問題ありません」の意味と敬語表現

初回公開日:2017年03月30日

更新日:2017年05月09日

記載されている内容は2017年03月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

敬語

自分の担当している業務などが順調に進んでいることをアピールする際に使われるフレーズが「問題ありません」というものです。このような報告を受ける側からすれば安心するフレーズですが、ビジネスの場で「問題ありません」の表現を使う際にはそれなりのうまい言い方があります。

聞き手側からして安心する「問題ありません」というフレーズ

特にビジネスの場の報告などで順調に進んでいる事を伝える際によく使われるフレーズに「問題ありません」というものがあります。英語では「ノープロブレム」、中国語(広東語)ならば「モウマンタイ(無問題)」というフレーズで、広東語の方は20年近く前に同名の香港映画が上映されたこともあって、知っている人も少なくないのではないでしょうか。この「問題ありません」は平たく言えば、「大丈夫です」という意味であるため、聞いている側からすると非常に安心させられるフレーズです。 しかし、ビジネスの場で使う際には言い方を気を付けないと誤解を受けることもあります。今回は、「問題ありません」という表現の適切な使い方についてみていきましょう。

ビジネスの場での「問題ありません」という表現

「問題ありません」の意味

まずは、一般的な「問題ありません」の意味についてみていきましょう。

「問題がない」または「問題でない」ことを意味する表現。具体的には、重要でない、取り立てて検討・解決する必要がない、検討すべき事案がない、などといった意味合いで用いられる。

普通に考えますと読んで字のごとく「問題がない」こと、つまり「取り立てて問題にするべきではないほどに順調であること」を意味します。 が、やや否定的な意味合いでは、「問題にするほど重要なことではない」「ただちに検討するほどの問題ではない」といった意味合いで使われるようです。

「問題ありません」にまつわるマナー

この「問題ありません」というフレーズですが、実は上司への報告の際には使ってはいけないものです。 というのも、ビジネスでは「問題ありません」は上から目線なニュアンスがあるため、目上の人に対しては使ってはいけないフレーズとされています。 この場合、「問題ありません」を敬語表現で言い換えたうえで使う必要がありますが、その際に適している表現については次の項で説明します。

「問題ありません」や「問題ありませんか」を伝える適切な表現

一見使いやすそうな「問題ありません」ですが、ビジネスシーンや相手によって使い分けが必要な表現です。ここでは「問題ありません」や「問題ありませんか」を敬語として表現する際の適切な言い回しについてみていきましょう。

(1)業務連絡などに対して伝える場合

「問題ありません」という趣旨の言葉は、業務連絡に対して応対する際に使われることが非常に多いです。このような連絡に対して「問題ありません」と伝えたい場合は、「承知致しました」と伝えるのがオーソドックスなやり方です。 例えば、取引先の企業との重要な商談の日程が決まった旨の連絡がきたときなどがそうです。この場合も、「承知致しました。ご連絡ありがとうございます」と返答するのが自然な流れです。 本来、「承知致しました」は伝えられたことに対して「わかりました」と了承する意味で使われるものですが、ここでは特に問題なく大丈夫であることを敬語表現で伝えるためにこのように使われるのです。

(2)取引先などから提案が来た場合

取引先などから何らかの提案が示された際にも、「問題ありません」という趣旨の表現をすることがあります。この場合は、「これで大丈夫です」「これでOKです」という意味合いを込めた返答をして、案件などを先に進めることを承認する必要があります。 そのため、「これで問題ございません」や「これで差し支えありません」といった言葉で返答するのが適しています。さらにそのあとで「よろしくお願いします」と続けるとなお自然で丁寧な表現となります。

(3)先方の懸念を払しょくする場合

業務を進めていると、先方の方がプロジェクトなどの進捗状況でどうしても心配してしまうことはよくある話です。この場合も、先方の方を安心させるために「問題ありません」という趣旨の言葉を使うことがあります。 ここで必要なのは、不安を完全に取り去り、あとあとまで尾を引くようなことがない配慮です。そのためここでは、「ご心配には及びません」や「支障はないかと存じます」といった丁寧で、かつ不安がなくなることを保証するような表現が使われます。なお、状況によっては謝罪の必要もありますが、この場合、謝罪に加えてなぜ大丈夫なのかを丁寧に説明することが大切です。

ネガティブチェックな「問題ありません」

「問題ありません」というフレーズは、ネガティブチェックでもよく使われます。ネガティブチェックとは、何らかの業務が終わり間近の時などに、他の人間にその仕事の成果に間違いがないかどうかチェックしてもらうことです。 例えば、書類に誤字脱字がないかどうか、誤解を生む表現がないかどうか、メールの送信先に間違いがないかどうか、発注する物品の数量に間違いがないかどうか、といったことがチェックの対象になってきます。そして、すべてが間違いがない場合、「問題ありません」と言うことになります。 しかし、これでは単に「問題がないこと」を伝えているだけで、どこか無味乾燥としています。そのため、こちらのほうは上司や先方に対して伝えるときほど気を遣わなくてよいので、「OKです」「これで大丈夫です」といった、その業務の担当者の背中を押すくらいの前向きな言い方を心掛けると良いでしょう。

「問題ありません」を英語で言った時のビジネス表現

先ほど冒頭で「問題ありません」の英語での表現をさわり程度に紹介しましたが、もちろん英語で言った場合のビジネス表現もあります。ここでは、それを紹介していきます。英語のビジネス表現で「問題ありません」という旨を伝える際にも、シーンによっていくつかの表現があります。

予定やアポイントメントに対して問題がない場合

予定やアポイントメントに対して問題がないことを伝える際には、 まず、動詞workを使って、Wednesday completely works for me.(水曜日で全く問題ありません。)と言う場合があります。 また形容詞fineを使って、 I'm fine with the date you mentioned.(あなた様がおっしゃった日にちで問題ありません。)と言う場合もあります。

間違いがないという意味で伝える場合

送られてきたファイルやデータなどの間違いがないことを確認するネガティブチェックで問題がない場合、形容詞acceptableを使って、We checked the file, and found it acceptable.(送っていただいたファイルをチェックしましたが、問題ありませんでした。)と伝えます。 このようにビジネスシーンで英語を使って「問題ありません」と伝える場合は様々な表現があるため、場合によって使い分ける必要があります。

相手の謝罪に対する返事で使う場合

業務を行っている間に先方のミスなどで先方から謝罪されたときの返答でも「問題ありません」という旨の表現を使うこともあります。この場合は先方に気を遣うような表現がしばしば用いられます。 No worries.(ご心配なく。) No problems.(問題ありません。大丈夫ですよ。) I accepted your apologies.(謝罪は受け入れました→わかりました。) 以上のようなかなり簡潔な表現で問題がない旨で返答します。

まとめ

「問題ありません」というフレーズについていろいろとみてきましたが、いかがでしたか? 「問題ありません」というフレーズは一見すると相手の心配を前向きに払しょくするには便利なものですが、先ほども書いた通り、「問題ありません」というフレーズはそのままではビジネスの場で使うことができません。だからこそ、その場に適した「問題ありません」を意味する表現を覚えていく必要がありますが、一朝一夕でマスターできるものではありません。上司や先輩の方のそば近くで適切な使い方を焦ることなく身につけてものにしていくことが大切といえます。 また、英語でやり取りする際にも「問題ありません」をNo problem.の表現1つだけ覚えているのも心もとないことです。そのため、特に海外の企業とビジネスでおつきあいするためにも、英語を使った適切な表現をマスターしていく必要がありますね。

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