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年金を滞納するとどうなる?払えないと差し押さえられるのか

ライフスタイル

アルバイトやパート勤めなどの勤務形態や職種によっては「年金の支払い」が困難なになり、滞納する場合も多いのが実情です。また、就職難や一人親家庭の増加により「年金を滞納」せざるを得ない状況下に強いられた場合などの対処法などを説明したいと思います。

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年金の支払いと滞納について

現在の日本は少子化の影響もあり、少ない人数で「年金」を負担しなければならない時代です。そのような事情もあり、年金を払うことが出来ずに「滞納」せざるを得ない人数も増加傾向にあります。 年金を支払う「義務」と年金を払うことが出来ないことによる「滞納」。その背景には、一昔前のバブルの崩壊後から就職難という大きな課題も抱えている我々日本社会という事も、決して切り離せない理由の一つに挙げられるかと思います。様々な社会背景を垣間見ながら、その現状に迫ってみたいと思います。

年金の滞納と日本が抱える「格差社会」

他の国に比べればまだ日本の格差は少ないかもしれませんが、目に見えにくい格差社会であることも現実です。「年金の事で悩んだ事がない」≠「年金の事で悩んでいる」これこそが既に格差の一つと言ってもいいでしょう。 高校や大学を卒業後に順調に就職をし普通に会社勤めをしている場合には、会社から年金や社会保険などを差し引いた額が「給与」として支払られますので、年金を意識した事がない方も多いかもしれません。 しかしながら、なかなか就職が決まらずに就職浪人する事になったり、会社に馴染めずに自宅に引きこもった生活をしたりなど様々な理由により、「年金を滞納」せざるを得ない状況下にいる人も少なくないのです。その状態が長引けば長引く程に収入や生活に大きく差が開き「格差」が生じ格差社会の要因となり得るという事なのです。仕事がない=収入を得ることが出来ない=年金の滞納に繋がる、という結果が若い時期から積み重なってしまうと「年金の膨大な滞納」になり、支払いが困難という状況になってしまうのがお解かり頂けるかと思います。

年金を滞納するとどうなるのか?

年金を払わなければ将来「年金」を受給できないだけと思っている方も多いかもしれませんが、それだけではありません。年金の不払いが続くと「催促状」が届き、それを放置しておくと最終的には「差押」という通知が届きますので、ご注意下さい。 そのような状況にならない為にも「年金を滞納」せざるを得ない場合には、直接相談するのが一番良い方法ですが、それが困難な場合にはインターネットなどで調べてみてから、自分がしなければならない手続きをするところから始めてみてください。

年金の滞納は本人だけではなく家族にも支払い義務がある

年金を支払う能力が本人にない場合には事情がどうであれ、同一世帯の家族に支払い義務があるのです。 例えば本人が病気などで働くことが出来ない場合でも同一世帯の家族に支払い能力がある場合には、「年金の滞納」を免除されることはなく同一世帯の家族に支払ってもらうように言われるのです。 ※同一世帯とは「世帯を同一としている親・兄弟など」 夫婦だけではなく親や兄弟でさえ同一世帯であるというだけで「支払い義務」が生じるのです。 要は世帯収入として考えられているとこうことですので、そういった点も注意して早い段階で相談することをお勧めいたします。

同一世帯とは(詳しい説明)

同一世帯は、住民票上において世帯が同じことをいい、同居とは異なります。 これは、親子・兄弟や親族同士などの複数の人が生計(家計)を同じくし、一緒に生活を営んでいることを意味します。 また、同じ住所(家)に住んでいても、役所に届け出をして、別々の家計で生活をしている親と子では「別世帯」になります。

年金の滞納を同一世帯の家族も負担が難しい場合

同一世帯の家族にも「年金の滞納」分を支払う義務が生じることを書きましたが、同一世帯だからといっても親や兄弟にもそれぞれの生活があります。裕福な生活を送っていれば問題はないかもしれませんが、殆どの家庭では自身の生活で手一杯というのが現実です。 そういった場合にどうすればいいのかを説明していきたいと思います。問題は「同一世帯」だということが問題点なわけですから、それを別々の世帯にすればいいのです。 では、具体的にどの様な方法を取ればいいのかを解りやすく説明していきたいと思います。 ❒「世帯分離」という方法を取り、その手続きを役所にて行う。 同一世帯に問題があるわけですから、簡単に言えば「世帯」を分けてしまう方法を取ればいいわけです。これは違法なことではなく「年金事務所」にて相談すれば、教えてくれる方法ですのでご安心下さい。 ※注意点:同一世帯でどうしても支払いが困難な場合のみ適応されますので、その点もご注意下さい。

年金の滞納による世帯分離の方法とメリット&デメリット

まずは、「世帯分離」の仕方を箇条書きにて簡単に説明したいと思います。 ❒まずは役所にて「世帯分離」にしたい旨と理由を伝えます ❒親の戸籍に入っている場合には除籍となり「世帯主」が自分自身になります。 ❒住所は同じでも親の世帯と自分の世帯とが別々になります。 年金の滞納にで支払い義務が同一家族に迫った場合には、このような「世帯分離」という方法で自分自身が世帯主となり新しい戸籍を作ることで、年金滞納の支払い義務が家族に行かなくなるだけでなく、「健康上の理由」「経済的な理由」などが認められれば本人の支払いも免除される場合があります。 ここで「戸籍分離」にはメリットだけではなくデメリットもありますので、それを踏まえた上で手続きするか否かを考えてみて頂ければと思います。

「戸籍分離」のメリット&デメリット:point!

こちらではポイントを挙げてみたいと思います。 ●「戸籍分離」のメリット ❒自分が世帯主になることで様々な免除を受けられる場合があります ❒役所で必要書類を取るときに「自分の名前」のみで済みます。 ●「戸籍分離」のデメリット ❒戸籍などが必要な場合で、家族に頼む場合には同一世帯ではないので「委任状」が必要になります ●「戸籍分離」の注意点 ❒子供がいる場合には一緒に自分の戸籍に入れることを忘れないようにする。 何事にもメリット・デメリット、そして注意点が出てきますので全てを踏まえた上でよく考えてから手続きを行ってください。 年金の滞納から免れるためという安易な理由だけで動くことは大きな落とし穴があるかもしれませんので、くれぐれも適切な判断をするようお勧めいたします。

滞納した年金を分割で支払う方法は?

長期に渡り年金を滞納していた場合には相当な金額が想定されますので、一括での支払いは難しくなってきます。その様な時に住宅ローンや車のローンのように分割での支払いが出来るのかどうか?一番わかりやすい説明をすると「国民健康保険」の支払い方法が一番近いかもしれません。一括で支払うことも出来れば、複数回に分けて支払うことも可能です。 どちらも「納付書」が郵送されてきますので、一括か分割かの用紙をご自身で選択することが可能です。 年金の場合ですと毎月支払うもので金額も大きいですので、一ヶ月ごとにコンビにで支払うか又は払い忘れのないように「銀行の自動引き落とし」の手続きをするのが良いかもしれません。 過去の年金の滞納分の支払いをする場合には銀行で自動引き落としにすれば、通帳に引き落とされた金額が残りますので、支払い用紙の控えを紛失する心配もありません。年金の滞納通知が届いた場合には一度に支払える額か、数回に分けて支払うか月々に分けて支払うかなどを現在の収入と相談しながら、無理しないで支払う事をよく考えた上で「分割」という選択肢も持たれてみては如何でしょうか。

年金の滞納や免除でお悩みの方は「日本年金機構」のHPへ

滞納した年金を分割でも払うのが難しい場合

滞納した年金を分割でも払うことが難しい場合にはお近くの「年金事務所」にて相談するのが一番よい方法です。 滞納額がどうにか払える額であるのか、もしくは相当な額で分割でも難しいのかにもよりますが、相当な額の年金の滞納がある場合でしたらなるべく早く「年金事務所」にてご相談ください。 滞納分の年金を分割でも払うのが難しい場合の方法を挙げてみます。

滞納分の年金を分割でも払うのが難しい場合と「後納制度」

滞納分の年金があるけれど、「病気などで仕事が出来ない」「収入はあるけれど生活だけで精一杯」など、様々な理由で支払うことが困難な場合には「免除」を受けられるかどうかを調べることが前提になってきます。 支払うことが困難な場合には「免除」されることもありますが、その前に重要な事を一つ記載させて頂きたいと思います。 「国民年金保険料の後納制度」というのをご存知ですか? 滞納分の年金を支払う制度ですが、これには期限が設けられているので注意して頂きたいと思います。 「日本年金機構」のHPから「後納制度」について”一部引用”させて頂きます。

「日本年金機構」のHPで滞納した年金の「後納制度」の期限をご覧下さい。

国民年金保険料の後納制度 過去5年分まで国民年金保険料が納められます! 後納制度とは、時効で納めることができなかった国民年金保険料について、平成27年10月から平成30年9月までの3年間に限り、過去5年分まで納めることができる制度です。

年金の滞納で「差し押さえられる例」と「生活保護」を例に

年金の滞納で「差し押さえられる例」の前に今、最も大きな社会問題となっている「生活保護の不正受給」を例に挙げて書いてみたいと思います。 例えば近年では「生活保護」の不正受給者が大幅に増加し問題になっていますが、偽装離婚や様々な悪質な手口を使っての不正受給者が後を絶ちません。 この「生活保護」の不正受給でも仮に「不正受給」であることがわかれば、大変な事態に発展するのです。 ❒「悪質の度合いにより金額が上乗せされての返納」 ❒更に悪質とみなされた場合には「詐欺罪などでの告訴」など 不正受給により楽な暮らしをすること程愚かなことはありません。 そして、本当に「生活保護」が必要な人々が受給を認められていないという現実を見落としている、各自治体にも憤りを感じずにはいられません。 この「生活保護」の不正受給を読んでから年金の滞納を読むと、滞納をしてはいるけれども「不正」な金銭は受け取っていない事に気付くはずです。 そういう観点も含めて「年金の滞納」による差し押さえに付いて迫っていきたいと思います

年金の滞納による差し押さえの内容と実態

では、早速どのような状態になると「差し押さえ」の通告が届き、果たして実際に差し押さえになるケースがあるのかを探っていきたいと思います。 ❒年金の滞納期間が長期に渡る場合 ❒免除などの申請をしていない場合 ❒世帯年収が400万円を超えているのに滞納している場合 ❒滞納分を払う意志が全く見られない場合 上記をご覧頂くとご理解いただけるかと思いますが、やはりきちんとした手続きが必要なのだということです。 例え、年金の滞納期間が長期間に渡っていたとしても、正当な理由があり支払う意思があるだけで心象は変わってきます。 更に支払うことが困難な場合には「適切」な申請が必要になってくるということです。 世帯年収が400万というのは各都道府県や家族の人数によって違ってくるとは思いますが、住宅ローンのボーダーラインも年収400万ですので、妥当な金額なのかもしれません。 最後は滞納分を全く支払う意志がないというのは心象がとても良くないです。 滞納している年金を支払う能力があるのにも関わらずに「支払う意志」がないのは言語道断です。 確かに少子高齢化の中での私たちの負担はとても大きなものですが、支払う能力があるのであれば国民の義務として支払わなければなりません。

実際に「年金の滞納」による差し押さえとは?「日本年金機構」

日本年金機構の取組み(保険料徴収) ____________________________ 差押え・換価 ____________________________ 財産調査の結果把握した不動産、預金、売掛金債権等について、必要に応じ差押えを行います。 預金や売掛等の債権類については速やかに取り立てて収納し、不動産等で換価が必要なものは、公売によって金銭化した後に保険料等として収納します。

年金滞納の現実を例に見る現在の日本

今回は日本における「年金制度」について書いてきましたが、「年金の滞納」をせざるを得ない現実や少子高齢者による、現代人の負担の大きさなど様々な問題が浮き彫りになったのではないかと思います。 就職難・一人親家庭・心の病気などの疾患など様々な問題点がどこかに置き去りにされているのが、日本という国の特長にも思えてきます。 贅沢できる人間と生活するのも困難な人間がいるということ、これこそが正に「格差社会」なのではないかと感じているのです。 このようなことから解決していかない限り、「年金の滞納問題」がなくなることは難しいのではないかと感じてしまいます。 古き良き時代の日本と現在の日本の両方の良い部分を取り込んでこそ、「年金問題」にも明るい未来が待っているのではないかと思うのです。 もう一度、日本国民みんなで考えてみたいテーマだと感じました。

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