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プロジェクトマネージャーの仕事内容と役割・年収と必要な資質は?

ビジネスマナー

プロジェクトマネージャーは開発チームの代表だけでなく、顧客と直接交渉して内容を決めていく代表という2つの役職を担う職種です。そのため、プロジェクトマネージャーには開発工程やメンバーを常に管理できる能力だけでなく、高いコミュニケーション能力が求められます。

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プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーとの違いは

IT業界に属している企業において、情報システムなどを新たに開発するような仕事の場合、仕事を個人でなく、チームで行うことが多くなります。また、期間も数か月から場合によっては年単位に及ぶこともあります。

このような大型案件と呼ばれる仕事を完遂するためには事前に開発コスト・必要な人員・部分的な作業にかけるのに必要な期間などの計画を決めて、その通りに部分ごとの作業を着実に完成させていくことが求められます。この事はプロジェクトと呼ばれ、これに関わる職種としてプログラマーやシステムエンジニアが挙げられますが、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーは上位に位置する職種で、求められるレベルも先述した職種よりも高いのが特徴です。

それは、情報処理推進機構が実施している情報処理技術者試験でも、プロジェクトマネージャー職に特化したプロジェクトマネージャー試験がありますが、このレベルが応用情報技術者試験よりも高いレベル4に位置づけられているほどです。

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの代表者である

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトの進捗を管理するプロジェクトマネジメントを行う職種と正式に定義されており、プロジェクトを行う代表的な立場になります。従って、プロジェクトマネージャーは1人だけ置かれることが多いです。

プロジェクトリーダーはプロジェクトマネージャーと同等か、開発現場を指揮する立場である

一方、プロジェクトリーダーは正式な定義が定まっておらず、企業によって与えられる役割が変わってきます。具体的にはプロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーは同じ職種と見なしている所もあれば、この両方を置いている所もあります。

前者の場合は、プロジェクトリーダーと同じことなので、代表的な立場になります。 後者の場合はプロジェクトマネージャーの下位に位置し、プロジェクトリーダーが開発現場などの社内部門を主に担当し、プロジェクトマネージャーが顧客折衝などの社外部門を主に担当するケースなどがあります。この場合は複数のプロジェクトリーダーがいることが多くなっています。

開発工程でプロジェクトマネージャーに求められる力

プロジェクトマネージャーは新規案件などのプロジェクトの開発工程の全てに関わるため、幅が広い仕事内容となっているのが特徴です。 ここでは、ソフトウェア開発の例を基にして、プロジェクトの流れごとにプロジェクトマネージャーが担当する役割を説明します。

顧客先ニーズの把握

まず、顧客先が行っている業務内容や、その先の展開を把握して、現在導入しているシステムを改良するだけで十分か、新規開発が必要かを判断します。

システム化する対象の業務内容や顧客先における同業他社のシステム化の動向や開発予算や組織などを把握して、自社製品のメリットをアピールするため、業界全体の幅広い知識や動向などを常に確認する必要があります。

導入システムの概算見積及び契約

この次に、顧客先の企画側との打ち合わせを通じて、開発目的や優先順位・予算・納期などを確認しながら、これらの事項を基に詳細な見積もりを決めていきます。この打ち合わせを通じて、顧客が抱えている疑問点を技術的な面から営業的な面まで解決する必要があります。

その際に、システム開発を行う際に必要な工程である基本設計やソフトウェア設計などの設計工程・コーディング工程・単体テストや運用テストなどのテスト工程ごとに必要な人員や期間などを算出するなどした開発作業計画書をベースに具体的な提案内容を決めていくため、この書類を事前に作成しておく必要があり、開発作業中のトラブルを考慮するなど工程全体を予測する力が問われます。

それだけでなく、顧客の希望納期や費用が合わないなどの問題点が生じた場合は修正案を出し合うなどして調整することになり、粘り強く交渉して合意点を探っていく力が必要です。

この交渉で得た開発費用・期間・納期などの詳細見積内容に顧客が承諾できれば契約が成立することになります。企業によっては、この契約の際にもプロジェクトマネージャーが同席することもあります。

開発作業

契約に基づいた計画内容を基に開発作業を行い、ソフトウェアを作成していきます。具体的には、まずシステム化する業務内容と、それを行うための機能・性能の要件を定義します。この定義を基に画面などの入出力機能やプログラムの処理手法などの全体的な要素を設計します。この際に、後で行うテストの方法も含めておく必要があります。この要素を機能ごとに細かく分けて整理した後に、プログラムを作成するコーディングの作業を通じて機能ごとに作成していく流れになります。

このコーディング工程では、扱うプログラム言語に精通したエンジニアが足りなかったり、いなかったりした場合は外部からエンジニアを確保する必要もあり、この人件費を見積りの段階で反映させておく必要があります。

そして、作成した機能が要件を満たすことを確認した上で、プログラムを段階的に繋げてテストすることを繰り返して、ソフトウェア全体を組み立てていきます。なお、最初の段階のテストを単体テスト、プログラムを繋げて行うテストを結合テストと呼ばれ、ここでエラーが発生した場合は、単体まで戻って修正しなければならない場合もあり、これが工程の大きなロスに繋がることもあります。

これをクリアすると、ソフトウェア全体が要件通りに動くかを検証するシステムテストと顧客が使うデーターを正しく処理できるかを検証する運用テストを、それぞれ行って問題がなければ、この工程が終了し、実際にソフトウェアを顧客に納品します。

プロジェクトマネージャーは、この開発作業の進捗状況を常に把握しておく必要があり、先述のエラーが発生した場合に解決策を施したり、要件を途中で変えた場合に顧客との交渉を行ったりするなどの臨機応変な対応力が問われます。

開発全体評価

納品が完了した後に、この開発全体の評価を開発チームとして行い、生じた問題点と回避方法などを整理することで、これらの情報を知識としてチーム内で共有します。プロジェクトマネージャーは、このチームの代表として参加します。

メンテナンス

顧客から、実際にソフトウェアを使って不具合や、ある機能を追加したいという要望が出たりして連絡が来た場合は、これらに対応します。不具合を修正したり、機能追加などの改良をしたりする作業をメンテナンスといい、プロジェクトマネージャーがメンバーなどに作業内容を伝えることもあります。

このようにプロジェクトマネージャーはIT等の技術的な知識だけでなく、予算や人事関係などの経営的な知識も必要になります。さらに、開発チーム内を纏めるリーダーシップや周囲への気配り、さらには顧客折衝まで幅広く行えるコミュニケーション能力も必要になり、これらの事項が備わっている人物が相応しいと考えられます。

プロジェクトマネージャーを目指すには

そのような重責を担うプロジェクトマネージャーの年収は企業の規模や案件の内容によって異なりますが、凡そ500~800万円となっており、年齢が高いほど給与も高くなる傾向です。この金額は同年齢の平均年収より約100万円高く、20歳代や30歳代など若手社員でも高額になっているのが特徴です。

プロジェクトマネージャーはキャリアアップの過程においてシステムエンジニアの次に位置づけられることが多いので、この段階でプロジェクトマネージャーの仕事内容を理解したり、先述したプロジェクトマネージャー試験などの試験を通じて必要な知識を取得したりすることがプロジェクトマネージャーへの近道となります。

その際に、市販されている本を使って情報を得ることもできます。前者の場合はオーム社から出版されている「マンガで分かるプロジェクトマネジメント」をお勧めします。漫画で書いているので分かりやすいと考えられるからです。後者の場合は、本屋などで必要な試験問題の対策本を購入して勉強するほうが良いでしょう。

プロジェクトマネージャーは責任も大きい職種

プロジェクトマネージャーになると開発だけでなく営業にも関わるので、会社を動かしているという高いやりがいを実感できるというメリットがあると考えられますが、それだけ課せられる責任は大きいことを理解して、自分に相応しいキャリアかどうかを考えて見ることをお勧めします。

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