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アサーショントレーニングを実践する際のポイント4つ|おすすめの本3冊

ビジネススキル

アサーショントレーニングとは何かを簡単に解説し、アサーショントレーニングを行う場合に必要な4つのポイントも説明しています。実際、行った時の効果も簡単に記事にしています。そして詳しくアサーショントレーニングについて解説されている本を3冊紹介しています。

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最近、アサーショントレーニングという言葉をよく耳にします。 現在、アサーショントレーニングがよく行われているのは、教育現場や企業での研修の中です。 企業では、パワハラ、セクハラへの対処、高圧的な上司の態度の抑制、さらには職場でのストレスの改善や自己表現が磨かれることによって、製品開発や企業運営の促進に繋がる効果が認められるため、積極的にアサーショントレーニングが研修で用いられています。

アサーショントレーニングとは

アサーション(assertion)を日本語で訳すと、断言、断定、主張です。 そこで、アサーショントレーニングとは相手に対して強く自己主張する練習かと思いがちです。 しかし、ここで使用するアサーションとは、相手に対しても自分に対しても大切に思いながら自己主張することを意味します。お互いを尊重しながら率直に自己表現がきるようになることを目指す訓練を、アサーショントレーニングと言います。

アサーショントレーニングの種類3つ

アサーションには大きく3つのパターンがあるといわれています。 ノン・アサーティブ(非主張的)、アグレッシブ(攻撃的)、アサーティブ(適切な自己主張)の3つです。 アサーショントレーニングする場合は、この3つのパターンをそれぞれの3人が演じ、現実に起こる場面を想定して、疑似体験をしていきます。 それぞれ3つの特徴をもう少し詳しくみていきましょう。

アサーショントレーニングの種類1:ノン・アサーティブ

自分の意見や気持ちを素直に言えなくて、内に不満が溜まってしまうタイプです。 時には、曖昧な意見になったり、言い訳をするような意見になったりするようなタイプです。 例えば、中堅の女子社員が忙しいのに、新人社員がまだ休憩が終わってものんびりしている場合、手伝ってとも言えなくて、そのまま自分で多くの仕事を抱えてしまい、ストレスが溜まるタイプです。

アサーショントレーニングの種類2:アグレッシブ

自分の意見はズバズバ言えて、他人に配慮なく主張してしまうタイプです。その場ではすっきりしますが、他人には嫌われる場合が多いので、後々ストレスが溜まります。 上の例で例えると、「忙しいのに何のんびりしているのよ。早く手伝いなさい。」と中堅女子社員は新人社員に言えるので、中堅女子社員はすっきりしますが、新人には怖い先輩と思われ、敬遠されていきます。

アサーショントレーニングの種類3:アサーティブ

自分の意見も率直に言え、その上、相手の気持ちも尊重するので、トラブルになりにくいタイプです。 上の例で例えると、「忙しいから手伝って。私だけじゃ無理だから、手伝ってもらえると助かるわぁ。」と言えば、忙しい気持ちも相手に伝わりますし、相手も頼りにされていると嬉しいので、トラブルになりにくいです。 手伝うと言ってくれた新人社員に「ありがとう」とも言えるタイプです。

アサーショントレーニングを実践する際のポイント4つ

アサーショントレーニングを実践する上での、ポイントが4つあります。 誠実・率直・自己責任・対等です。 この4つの要素を意識しながら、自分自身の話し方や行動を変えることで、相手と今までより円滑に意志疎通ができるようになります。 今から詳しくみていきましょう。

アサーショントレーニングを実践する際のポイント1:相手に誠実でいる

真心を持って相手に接することです。自分にも誠実にならないと相手にも誠実になることはできません。 自分の気持ちや感情に正直になることは意外に難しいですが、それを敢えてすることで、自分に誠実になり、相手にも誠実に接するということに繋がります。 相手も自分と同じように自分の気持ちや感情に素直になることは難しいということも理解してあげないといけません。こういう気持ちが、相手に誠実でいることに繋がります。

アサーショントレーニングを実践する際のポイント2:率直に表現する

自分の気持ちを素直にストレートに表現することです。 ただ、相手に感情的に一方的にぶつけるのではなく、相手を不快にせずに言葉を選びながら率直に表現することを心がけましょう。 最初は無理でも、慣れればその場の雰囲気に応じて言えるようになります。 思ったことや感じたことを口に出して言うことが大事です。 そして相手が率直に話すことも理解し、認めましょう。

アサーショントレーニングを実践する際のポイント3:表現は自己責任で行う

自分で言った言葉は自分で責任を取ることです。自分の言った言葉は誰のせいにもせず、自分の言葉として認識します。 アサーションは自己主張を通すものではないので、相手が自分が思ったことを感じ取ってくれなくても、それは仕方がないことで、相手が悪いのではなく、自分の発した言葉のせいだと認識するということです。 相手と意見が違っても、相手を尊重することに変わりがないということです。

アサーショントレーニングを実践する際のポイント4:相手と対等な立場になる

上司であろうが、先輩であろうが、性別関係なく、相手の気持ちになって考えます。 相手を一人の人間として大切に思う気持ちになれば、相手が対等に思えて接することができます。 主張する権利は誰でも平等に持つ権利で、意見を言う方も聴く方もその人を尊重していれば、同じ立場で意見を言うことができ、聴くことができます。

アサーショントレーニングによる効果

アサーショントレーニングを受けると仕事関係ではもちろん、プレイベートでの親子関係、夫婦関係、友人関係、地域の近隣関係など、日常でよくある生活習慣や価値観からの違いからくるトラブルの改善や予防にも効果があります。

仕事での効果

職場でのよりよい人間関係を作ることに活用できるのはもちろん、職場でのストレスの予防にも適しています。 自己表現が磨かれることによって製品開発や企業運営の促進に繋がる効果も増えています。 また、医療関係者や福祉関係者、教師やサービス業のような人との関りが多い職種の方の場合は相手を優先しがちです。自分も相手も大切にするというアサーションの考え方を取り入れて、精神的な健康の保護や維持に繋げることが可能です。

プレイベートでの効果

職場の人間関係だけでなく、アサーショントレーニングは、家庭内でも、親子間、夫婦間、兄弟間、そして恋人同士、友達同士、近隣関係などでも、発揮します。 年齢差や世代間のギャップがあっても、価値観が違っても、生活習慣が違っても、相手の立場になって考え、尊重して、誠実に率直に接することで、今までの確執が改善されたり、トラブルの予防にもなります。 男女差や友達同士の誤解なども改善され、予防にも繋がります。

アサーショントレーニングを学べる本3冊

アサーショントレーニングについてまだまだ調べたい方は、書籍にもなっていますので、下記の3冊を読めば詳しく理解できるでしょう。 「改訂版 アサーション・トレーニングーさわやかな<自己表現>のために」平木典子著 「誰でもできる!アサーティブ・トレーニング」海原純子著 「漫画でやさしくわかるアサーション」平木典子著他 以上の3冊を今からご紹介します。

アサーショントレーニングを学べる本1:改訂版 アサーション・トレーニングーさわやかな<自己表現>のために

改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために
改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために

日本に最初にアサーショントレーニングを紹介した平木典子先生による、アサーショントレーニングが学べる著書です。 1993年の発売以来、累計部数10万部を超えるアサーショントレーニングの教科書で、このたび、大幅な加筆と改訂が行われた著書です。 詳しくアサーショントレーニングを学びたい方は、価値ある一冊です。

アサーショントレーニングを学べる本2:誰でもできる!アサーティブ・トレーニング

誰でもできる!アサーティブ・トレーニング ガイドブック―みんなが笑顔になるために
誰でもできる!アサーティブ・トレーニング ガイドブック―みんなが笑顔になるために

アサーティブを紹介し、学ぶ本です。 著者は時々テレビに出演されている、医師でもあり随筆家でもある海原純子先生の本です。 メンタルケアの診療もされていた先生が書かれた著書でもあるので、興味深いです。 海原純子先生の公式ホームページ www.umiharajunko.com/

アサーショントレーニングを学べる本3:マンガでやさしくわかるアサーション

マンガでやさしくわかるアサーション
マンガでやさしくわかるアサーション

こちらもアサーショントレーニングを日本に最初に紹介された平木典子先生の著書です。 アサーションの基礎をわかりやすい解説と漫画で描かれた一冊となります。 主人公がアサーションを身に付けて行く過程を漫画でストーリーとして描かれているので、初めてアサーションという言葉を聞かれた方も、スイスイ読めて理解しやすい一冊です。

アサーショントレーニングを実践しよう

アサーショントレーニングを実践する場合、一人では余り意味がありません。 実際に既にアサーティブタイプの方も大勢いらっしゃるからです。 グループで、できれば会社やご家族で、アサーショントレーニングを実践しましょう。 今まで引っ込み思案で、何も言えなかった方が積極的に発言できるようになったり、今まで頭ごなしに命令されていた方が、ひと呼吸置いて、お願いできるようになったりと、徐々に変化するようになるでしょう。

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