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「申し訳ございません」の正しい使い方・類語・言い方|敬語

敬語

「申し訳ございません」という言葉をみなさんは使ったことがあるはずです。しかし、この「申し訳ございません」という言葉。実は注意しなくてはいけない言葉だってご存知ですか。さまざまな例文とともに「申し訳ございません」、そして謝罪についてまとめました。

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「申し訳ございません」は間違いなのか?

「申し訳ございません」は間違いなのか?

謝罪というのは、人生に何度起こるできごとでしょうか。謝罪は、これからの自分の人生を左右するかもしれないとても重要な場面であることは確かです。 しかし、謝罪はとてもむずかしく、言葉選びにも苦労した経験があるでしょう。なにげなく使っているあの言葉も、掘り下げてみるとなかなか手ごわい言葉でした。

謝るときあなたはどの言葉をつかいますか?

謝罪の場面でみなさんが使われる言葉をパッと思い浮かべてみてください。「ごめんなさい」や「申し訳ありません」、「申し訳ございません」。さまざまな言葉が思い浮かばれますが、ここでひとつ問題があります。「申し訳ございません」を選ばれたあなた。この言葉、実は注意しなければならない言葉ということをご存知でしたか。

「申し訳ございません」は誤用!?

「申し訳ございません」は誤用!?

注意しなければならないというのはいったいどういうことなのでしょうか。もしかして、間違っているということなのでしょうか。

「申し訳ございません」

「申し訳ございません」の構成について確認してみましょう。まずは「申し訳ございません」を要素ごとに切りわけてみてください。

「申し訳」+「ございません」

「申し訳」+「ございません」と切りわけたあなた。 そうです。これが問題です。 実はこの切りわけかたが間違いとされています。

「申し訳ない」で一語だった!

「申し訳ない」で一語だった!

そもそも、「申し訳ございません」の通常表現と考えるひとがおおい「申し訳ない」についてですが、これは「申し訳ない」で一語の複合形容詞です。

本来は「申し訳ない」で一語!

「申し訳ない」で一語ということは、「申し訳」+「ない」の切りわけかたで考えるのは間違っているということです。 この「申し訳ない」を活用しようというのなら、「申し訳なかろう」「申し訳なくない」となります。つまり「申し訳ない」の「ない」だけを活用するのは誤った使いかたです。

しかし

しかし、「申し訳ございません」という言葉は正しいと考えるひともいます。

「申し訳ございません」は正しい!?

先述の通とおり、「申し訳ございません」という表現は、複合形容詞という観点から見ると間違いであると説明しました。本来の日本語の使いかたとしては間違っているということがおわかりいただけたでしょうか。ですが、とらえかたによってはこれを良しとすることが可能であります。 このとらえかたをめぐって、「申し訳ございません」は論争が巻きおこるとんでもない言葉になっていました。

「申し訳ない」 VS 「申し訳」+「ない」

上記で述べたことをおさらいします。 まず、「申し訳ございません」は間違っているとお伝えしました。本来、「申し訳ない」という言葉は一語の複合形容詞であるので「申し訳」+「ない」という分解を考え、「ない」を敬語にした「ございません」に変換して「申し訳ございません」とするのは正しくないという考えです。 しかし、この考えかたにも異議を唱えるひともおおいのが事実です。

「申し訳」という名詞が鍵

「申し訳」という名詞が鍵

「申し訳ございません」を正しいものとする主張の根拠として、ある名詞の存在があります。 それは「申し訳」という名詞です。

「申し訳」

「申し訳」という名詞には2つの意味があります。ひとつめは➀自分の行動に対しての理由の説明。これはつまり「弁解」を指します。ふたつめが➁ほんのわずかな量。「申し訳程度の~」という言葉はよく使われます。 大辞林 第三版では「申し訳」という言葉は下記のように解説されています。「申し訳」と聞いてすぐに思い浮かぶのは➀の言い訳という意味というひとがおおいです。

大辞林 第三版の解説 もうしわけ【申し訳・申訳】 ( 名 ) スル ① 自分のとった行動について相手に理由を説明すること。言いわけ。弁解。 「 -をする」 「 -がたつ」 ② なんとか言いわけできる程度。ほんのわずか。実質がなくて形だけであること。 「 -程度の雨が降る」 「 -ばかりのお礼」

「申し訳」が「ない」+ 敬語 =「申し訳ございません」

「申し訳ございません」正しい派の主張は、➀「申し訳」は名詞として考え、そこに否定表現の「ない」をつけて敬語の要素をプラスしたのが「申し訳ございません」ということです。 「申し訳がない」という言いかたもありますから、「申し訳ございません」も間違ってないということになります。

「申し訳ございません」が間違っていると断言はできない

結論として、「申し訳ございません」を間違っているというように断言することはできないです。「申し訳ない」で一語と考えられるし、「申し訳」(名詞)+「ない」という考えかたもできる。それが現状です。

なぜ「申し訳ございません」ではダメなのか?

「申し訳ございません」という言葉をなぜ私たちは自然と発してしまうのでしょうか。

謝罪は「冷静」ではできない

私たちが謝罪をするときというのは、自分に非があったということを認めているときですから、気持ちは慌てていたり、焦っていたりと決しておだやかではないはずです。さらにそこに言葉という難しい道具を使おうとするのですから、いちいち言葉の正しさというものを考えているわけはありません。 しかも謝罪というのは、ある程度の焦りや必死さがあるからこそ相手に自らの謝罪の意思が伝わるともいえます。真摯な謝罪の意思が相手に伝わります。 ということは、「いま自分が置かれているこの状況ではこの言葉がベストな選択で、いや待てよ。この言葉は複合形容詞だから、この言葉がベター。よし、落ち着いて。いまだ」とやっているようでは、相手の気持ちを沈めることは困難です。。

謝罪の焦りがあるからこその「申し訳ございません」

言葉の文末に「ございます」「ございません」をつけるということは、常体の「~だ」「~である」や敬体の「~です」「~ます」よりも敬意のレベルは高いと感じられます。むしろそれが一般的です。 「申し訳ない」、「申し訳ありません」、「申し訳ございません」のどれが一番丁寧に感じられますか。とっさの言葉の使用により、間違っているのではないかということを考えず、「申し訳ございません」と謝ってしまうのは、当然のことです。

「申し訳ございません」は悪いことではありません

「正しい日本語」を意識するのは大切です。「正しい日本語」を勉強して身につけたいと思われるのはとても立派なことです。 しかし、謝罪というシチュエーションでは、言葉の合理的な理屈は無視され、本来ならば間違っている表現が一般大衆に浸透しているということはとてもおおいです。 ちょっと前に「潮時」という言葉も、本来ならば好機などの良い意味で使われる言葉であるのに、悪い意味で使われていることがおおいということが話題になりました。

言葉は生きている

なぜ「申し訳ございません」ではダメなのか?

しかしよく考えてみれば、たとえ間違った日本語表現であったとしても一般的にみておおくのひとが使っている表現のほうが、おおくのひとが理解できるし、おおくにひとに使うことが可能です。 「言葉は生きている」ということをあなたは聞いたことがあるでしょう。言葉というものは社会性があるので、大多数が正しいとしてしまえば、それが正解ということです。

「申し訳ございません」の類語

「申し訳ございません」の類語

「申し訳ございません」っていう言葉についてはわかったから、ちょっと使うのがためらわれるなというひとのために、ここでは類語について紹介します。

「申し訳ございません」をほかの言葉で言いたいなら

「申し訳ございません」の論争には一歩下がって、誰が聞いても正解という言葉を使いたいと思ったのなら、「申し訳ない気持ちでいっぱいです」という言葉を使うのも一つの手です。

➀「申し訳ない気持ちでいっぱいです」

「申し訳ない気持ちでいっぱいです」を詳しく見ると、まず「申し訳ない」という複合形容詞に名詞の「気持ち」をプラスして、助詞の「で」、程度をあらわす副詞「いっぱい」に助動詞「です」で「申し訳ない気持ちでいっぱいです」が完成します。

「申し訳」+「ない」+「気持ち」+「で」+「いっぱい」+「です」」

さらに、この言葉を丁寧にしてみます。「です」を「ございます」すると、「申し訳ない気持ちでいっぱいでございます」になります。敬語変換の対象となるのは「です」ですから「申し訳ない」に関係ありません。 また「申し訳ない気持ちでいっぱいです」を口ずさんでいれば、自然と脳や口が慣れて、とっさのときでも発することができます。 「申し訳ございません」に抵抗ができたなら、別の言いかたにチャレンジしてみましょう。

➁お詫び申し上げます

ほかの類語も見ていきます。 「おわび申し上げます」という言葉も使うことができます。「わびる」の丁寧語、「おわびする」に、「申し上げる」という謙譲表現(※「言う」の謙譲語ではない)と丁寧語「ます」によって構成されている言葉です。 「申し訳ございません」のような論争はないので、使いやすいといえばこちらのほうが使いやすいです。

③申し訳ありません

「申し訳ありません」については、後述いたします。「申し訳ございません」よりもフラットに聞こえる言葉ですが、はたして目上のひとに使っても大丈夫なのでしょうか。

「申し訳ございません」の正しい使いかた

「申し訳ございません」の正しい使いかた

しかし別の言いかたがあるとしても、「申し訳ございません」で慣れてしまったひとはそのまま「申し訳ございません」を使いたいはずです。 また、そもそも「申し訳ございません」は間違っているわけではないのですから、そのまま使っても何の問題もありません。

「申し訳ございません」の使いかた

「申し訳ございません」という言葉が注意しなければならないということはもうあなたもマスターしたと思われます。 おさらいすると、「申し訳ない」という言葉で一語の複合形容詞という考えかたと「申し訳」(名詞)+「ない」という考えかたの二派があり、どちらが正解とも言えないし、そもそも大多数が「申し訳ございません」と使っているならそれが正解ということになります。

「申し訳ございません」は相手が使っているのをみて判断

言葉というものは相手に自分の意思を伝えるためのコミニュケーションツールです。つまり、相手が自分とおなじコミュニケーションツールを持っていれば円滑に会話をすることができます。ここで、おなじコミュニケーションツールというのはおなじ言語ということではなく、言葉についておなじ考えを持っているということです。 「申し訳ありません」と「申し訳ございません」、どちらがより丁寧にきこえるでしょうか。

ひとの数だけ言葉がある

「申し訳ございません」の使いかた

ひとの数だけ、言葉について考えがある。つまりひとの数だけ言葉があるということです。 もし相手が「申し訳ないです」と言うのだったら「申し訳ないです」と言えばよいです。もし相手が「申し訳ございません」と使うのなら、申し訳ございませんと言えばよいです。そうやって、相手によって言葉をすこし変えてみるのも、相手との円滑なコミュニケーションのためには必要かと思われます。

敬語での「申し訳ございません」の使いかた

敬語での「申し訳ございません」の使いかた

相手が目上の立場のとき、「申し訳ございません」のまえに物事の程度をあらわす言葉を加えると、丁寧さをあげることができます。

程度をあらわして丁寧さアップ!

「申し訳ございません」と「大変申し訳ございません」のどちらがより丁寧にきこえるでしょうか。 「大変」という言葉をつけると、「申し訳ない」という気持ちがいっぱい(たくさん)ですという意味になります。 また、「まことに申し訳ございません」という言いかたもあります。「大変」との違いは、意味的なところにあります。さきほどの「大変」が「いっぱい/たくさん」という意味だったのに対し、「まことに」は「本当に」という意味です。 こう捉えたときに。「まことに」のほうがより丁寧にきこえると考えるひともおおいです。

「申し訳ありません」は目上に使える?

「申し訳ありません」は目上に使える?

おまたせしました。 あなたが謝罪をするとき、自然と頭に浮かんでくる言葉はどのようなものでしょうか。「ごめんなさい」「すみません」という言葉は、まっさきに浮かんでくる謝罪の言葉です。 しかし、この「ごめんなさい」や「すみません」という言葉を、相手の立場関係なくすべての場面で使おうと思われてはいけません。たしかに「ごめんなさい」や「すみません」は、謝罪の場面ではごくごく一般的にわたしたちが使う言葉ですが、それらはいずれも家族、友達、親しい先輩に対して使う言葉です。目上の人に対して使えるような言葉ではありません。 そんなとき、「申し訳ございません」や「申し訳ありません」という言葉が使えると、相手を敬っているという敬意を相手にあらわすことができます。

「申し訳ございません」と「申し訳ありません」

さて、日常で「申し訳ございません」という謝罪の言葉を使うとき少し困ったことがあります。「申し訳ございません」と「申し訳ありません」の違いについてです。同じ意味のように見えますが、言葉が別個に存在するということは、なにかあります。 さっそく、「申し訳ございません」と「申し訳ありません」の違いについて見ていきます。

2つの言葉にある「申し訳」

「申し訳ございません」という言葉と「申し訳ありません」という言葉の2つに共通するのは「申し訳」です。 「申し訳」とは、さきほどの『大辞林(第三版)』の引用どおり、➀自分の行動に対する「弁解」という意味と➁「ほんのわずかな」という意味です。 ここでの「申し訳」は➀の「弁解」の意味です。ということは、「申し訳ございません」と「申し訳ありません」には「弁解がない」「弁解ができない」という意味になります。このとき、この「申し訳ございません」「申し訳ありません」という言葉は、相手に自分のとった行動などを謝罪するときに用いることのできる言葉となります。

丁寧のレベルで違う!?「申し訳ございません」「申し訳ありません」

丁寧のレベルで違う!?「申し訳ございません」「申し訳ありません」

「申し訳ございません」と「申し訳ありません」の違いというのは、丁寧のレベルです「申し訳ありません」の「あります」の部分に注目してください。「あります」をもっと丁寧な言いかたにしてみるとどうなるでしようか・ そう、「あります」をもっと丁寧にすると「ございます」という表現が考えられます。つまり、「ある」を丁寧にした「ござる」を使った「申し訳ございませんは「申し訳ありません」よりも、丁寧さというレベルで勝っているということがわかります。

丁寧レベルがたかいのは「申し訳ございません」

しかしながら、なんでもかんでも丁寧なほう丁寧なほうと考えて、いろんな状況で「申し訳ございません」を用いればよいというわけではありません。 たとえば、緊急を要するときはどうでしょうか。目上の人のものを壊してしまったとき、「ごめんなさい」という言葉がすぐに思い浮かぶでしょうが、相手が目上の立場であるので敬語のほうがふさわしいです。そこで「申し訳ございません」か「申し訳ありません」を選ばなくてはならないわけなのですが、少し考えてみましょう。

丁寧さと時間は反比例?

丁寧のレベルで違う!?「申し訳ございません」「申し訳ありません」

緊急を要するとき、すぐに謝罪の言葉を必要とするときは「申し訳ございません」よりも「申し訳ありません」という言葉を選択したほうが良いです。 「申し訳ございません」という言葉は、比較的、謝罪の言葉のなかでも上位の敬意レベルを伴っている言葉です。緊急時に使う言葉というよりも、改めて謝罪をするとき、つまり事態が落ち着いたときに使うほうがベターです。 「申し訳ございません」という言葉を自分のなかで発してみてください。発した直後、礼をしているのがイメージできます。敬意のレベルが高い言葉は、その言葉だけでなく、その言葉にあった行動と一緒に使用されることがおおいです。 なので、緊急を要するときは「申し訳ありません」という言葉を選択したほうが、よりスマートな対応といえます。そして、事態がおさまったときに「申し訳ございません」を使うというふうにしてみると、相手も納得のいく解決策となりやすいです。

丁寧な「申し訳ございません」とスマートな「申し訳ありません」

丁寧のレベルで違う!?「申し訳ございません」「申し訳ありません」

改めての謝罪や事態収束後の謝罪など、そのようなときに選ぶべきはより丁寧な「申し訳ございません」です。 事態がまだ収束していない、緊急事態であるときの謝罪はスマートな「申し訳ありません」というふうに使い分けてみるのもひとつの方法です。

「申し訳ございません」と「恐れ入ります」との区別

「申し訳ございません」と「恐れ入ります」との区別

「恐れ入ります」なんていう言葉もよく耳にします。いままで見てきた「申し訳ございません」との違いは一体何なのでしょうか。

「申し訳ございません」と「恐れ入ります」

おわびのときの謝罪の言葉で、「申し訳ございません」と「申し訳ありません」についてはもう勉強しました。 「申し訳ございません」という言葉はより丁寧な表現であるから、頭を下げるなどの行動と伴って使われるのが自然です。なので緊急ではない謝罪の状況で選択することがベストです。 一方、「申し訳ありません」という言葉は「申し訳ございません」という言葉よりも丁寧さは劣ってしまいますが、緊急を要するときに使えるということがメリットとなります。なので、たとえば相手の所有物を壊してしまった直後は「申し訳ありません」を使って謝罪をしたほうがスマートです。

そういえば「恐れ入ります」も

謝罪の言葉を思い浮かべたときに、「恐れ入ります」という言葉を思い浮かべたひともおおいのではないでしょうか。 では、「申し訳ございません」と「恐れ入ります」の違いについて見ていきましょう。

「恐れ入ります」ってなに?

「恐れ入ります」ってなに?

「恐れ入ります」という言葉はいろいろなところで聞いたことのある言葉です。「恐縮です」なんていう言葉とも似ています。 「恐れ入ります」という言葉は、相手に対して「畏れている(おそれている)」という意味があります。

大辞林 第三版の解説 おそれる【恐れる・畏れる・怖れる・懼れる・惧れる】 ( 動ラ下一 ) [文] ラ下二 おそ・る ① 危害が及ぶことを心配してびくびくする。危害を及ぼすような人や物と接することを避けたがる。こわがる。 《恐・怖・懼》 「野獣は火を-・れる」 「相手が去年の優勝チームだからといって-・れるな」 「報復を-・れる」 「残りの船は風に-・るるか/平家 11」 ② 良くないことが起きることを予想し、そうならなければよいが、と思う。危惧きぐする。 《恐・懼》 「失敗を-・れていては進歩は望めない」 「資料の散逸を-・れる」 ③ 神仏などを、人為の及ばないものとして敬い、身をつつしむ。 《恐・畏》 「神をも-・れぬ不逞ふていの輩やから」 ④ 閉口する。恐れ入る。 《恐》 「飲六さんの悪ふざけには-・れるねへ/滑稽本・浮世風呂 2」 〔上代は上二段か四段か不明だが、平安初期は上二段活用が多い。平安中期に下二段にも活用するようになり、中世以降は下二段活用のみとなった〕 [表記] おそれる(恐・畏) 「恐れる」は“恐ろしいと思う。心配する”の意。「怖れる」「懼れる」とも書く。「死を恐れる」「報復を恐れる」「失敗を恐れる」「資料の散逸を恐れる」  「畏れる」は“能力の及ばないものをおそれ敬う”の意。「恐れる」とも書く。「神をも畏れぬ振る舞い」「後生畏るべし」

「恐れ入ります」のおそれているものは

上記の大辞林・第三版の解説を見てみます。 「おそれる」という言葉には、「恐れる」という漢字だけでなく、「畏れる」「怖れる」「懼れる」「惧れる」といった計5種類の漢字を使うことができます。 「おそれる」と聞いてすぐに頭に思い浮かぶのは➀の、自分に危害が及ぶことを心配してびくびくすることの意味です。この意味では「恐れる」「怖れる」「懼れる」という漢字をあてがいます。 しかし「恐れ入ります」で使われる「おそれる」の意味ではありません。「恐れ入ります」で使われているのは③の意味です。神仏と話しているわけではありませんが、相手を目上の立場の人間としたときに、自分が及ばないと敬うということです。

「恐れ入ります」は敬いの言葉

「恐れ入ります」ってなに?

「恐れ入ります」には、わたしはあなたには敵いませんという、相手への敬意を内包しています。 なぜこのような言葉を使うのでしょうか。それは、相手に面倒をかけることに対して、手間をかけてくれることへの感謝、そして敬いの気持ちがいっぺんにあらわすことができる言葉だからです。

「恐れ入ります」は感謝の要素もはいっている!

つまり「恐れ入ります」という言葉は、目上の相手に頼みごとをするときにに使う言葉と認識できます。 しかし注意すべきなのは、この「恐れ入ります」という言葉は、厳密にいうと、謝罪の言葉ではないということです。この言葉を使う状況としては、自分の非を相手に謝罪しているのではなく、自分が相手に頼み事をするときに使う言葉なので、謝罪の意は必要ありません。 このような、相手にお願い事などをする際にビジネスシーンで使われる言葉のことを「クッション言葉」といいます。クッション言葉は、言葉の初めに添えることでコミュニケーションを円滑にするための言葉で、クッション言葉を取り入れることによって、会話全体が柔らかい印象になり、話しやすい雰囲気を作ることができます

「恐れ入ります」は謝罪の意はないクッション言葉!

「恐れ入ります」や「申し訳ないのですが」という言葉に謝罪の意はありません。このように、直接に言うのではなく、ワンクッション置いて、言葉を柔らかくしたいときに使う言葉をクッション言葉といいます。

「申し訳ございません」の言いかた

「申し訳ございません」の言いかた

「申し訳ございません」の言葉を使う謝罪の場面は、日常生活においてもビジネスにおいてもとても重要なときであるのは間違いありません。相手に自分の非を謝罪するのですから、真摯な姿勢が重要となります。

相手が納得する「申し訳ございません」

「申し訳ございません」という謝罪の言葉の前におわび言葉を添えると、どんな内容を自分が謝罪しているのか、相手にだいたいの外枠が伝わります。 ・ご不便おかけして~ ・考えが及ばず~ ・至らぬ点が多く~ ・失態をお見せしてしまい~

今後どうするのかが一番重要!!

さらに、謝罪で一番重要なことを「申し訳ございません」といった謝罪の言葉のあとに言います。 謝罪のときに一番重要なのは、「今後このようなことがないようにどのようなことを約束するのか」です。 自分の友達が失敗をして、自分が不利益を被ったときに、あなたはその友達になにを望むでしょうか。この失敗が今日限りであることです。 謝罪とは自分の非を認めて、謝ることです。しかしそれだけでは、相手の気が晴れないし、納得してもらえず悪い関係のままになってしまいます。そこで、自分の非が今後おこらないようにどのようにしていくつもりであるかを相手に伝えることで、相手の同意と納得を得ることができる確率をあげます。

謝罪はスピードも大事

相手が納得する「申し訳ございません」

謝罪は一分一秒でも早いほうが良いのは決まっています。自分の不祥事が起きたら、まず謝ることが良い関係を保つ架け橋となります。 先述のとおり、「申し訳ありません」でも構いません。とにかくスピートが大事です。言い訳や責任転嫁もしてはなりません。相手に真摯な姿勢で、謝罪をしましょう。

「弁明の余地があるなら」

弁明をしたい場合でも、きちんと相手の言いたいことを聞いてからにします。謝罪の場で、相手の言いたいことをさえぎって自分の言いたいことだけを言うようでは、元も子もありません。相手をさらに怒らせてしまいます。 なので、相手の意見をしっかり受けとめたうえで、「弁明の余地がございましたら」や「もし弁明させていただけるとしたら」といったクッション言葉を置いて話すようにします。

おわびでの「申し訳ございません」の使いかた

おわびでの「申し訳ございません」の使いかた

ここでは「申し訳ございません」をおわびのメールなどでで使うときについて説明していきます。謝罪のメールを送るときは、口頭で先に謝罪が済んでいるということが大事です。口頭で謝罪する機会がなかったのであれば、そのことものちほど相手に説明すると良いです。 なぜなら謝罪において、メールだけで済ませてしまうと、相手が自分の誠意を感じることができず、あまり良く思われない可能性があるからです。なのでメールは改めての謝罪で使用するという位置づけと考えておきます。 また、先述のとおり、問題が発生してから謝罪するまでの時間がなるべくひらかないようにします。素早い謝罪はとても大事なことです。

おわびのメール

おわびのメール

おわびのメールで大切なのは、➀謝罪および謝罪の内容、➁なぜ問題となることがおこったのかという経緯、③今後の解決策や予防策をきちんと文章に記すことです。 おわびのメールで、一貫して貫かなくてはならない姿勢として、言い訳をしない誠実さ・真摯さが求められます。

➀謝罪および謝罪の内容

まずは謝罪の言葉です。この記事で書いてきた「申し訳ございません」を使った例文を見てみます。

このたびは本当に申し訳ございませんでした。

相手と自分が共通のできごとを経験し、共通のできごとを考えている状態なら「このたびは本当に申し訳ありません」でも構わないです。 しかしこの言葉は簡単過ぎるといことがデメリットとしてあげられます。どのようなことがおこるかといえば、相手の気を悪くさせてしまうということです。簡単な文章はたしかに書きやすいし、スマートに見えますが、誠意がこもってないと判断するひともいます。 なので、謝罪の文章を書くときは、どのようなことを自分はいま謝罪しているのかを簡潔に書くようにします。

このたびは私の不行き届きにより○○という結果となってしまい、ほんとうに申し訳ございません。

「このたびは私の不行き届きにより○○という結果となってしまい、ほんとうに申し訳ございません。」 この言葉は、「不行き届き」という言葉で、簡潔に問題の原因を説明し「○○という結果」で問題を説明しています。 わかりやすいうえに、スマートな文章であるといえます。

この度は多大なご迷惑をおかけしまして、心から申し訳なく思います。

「申し訳ございせん」の「申し訳」と「ない」を使って、とても丁寧な言いかたにすると、上記のような言葉がふさわしいです。「心から~思います」というのが、相手に真摯な気持ちが伝わって良いです。

「申し訳ございません」以外を使う

もちろん、謝罪の言葉は「申し訳ございません」以外にもあります。 「失礼します」を「失礼致しました」にして、 ・お待たせしてしまい、たいへん失礼いたしました。 「おわび申し訳ございません」という言葉を使って ・皆さまに、大変ご迷惑おかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 「謝罪いたします」というのもあります。相手によっては高圧的とみなされてしまう可能性があるので、使うときは注意します。 ・誤解を与えたようでしたら、謝罪いたします。

➁なぜ問題となることが起こったのかという経緯

「申し訳ございません」などの謝罪の文で、自分の非を認めて謝罪したあとは、問題が起こってしまった経緯について説明をします。 しかし、経緯よりも先に③の今後の解決策や予防策を説明を推奨するひともいます。なぜかというと、問題の経緯というものが言い訳にとらえられてしまうこともあるからです。 なので、➀謝罪および謝罪の内容→③今後の解決策や予防策→➁なぜ問題となることが起こったかという経緯→改めての謝罪、という構成もあります。 臨機応変に判断します。

③今後の解決策や予防策

③の今後の解決策や予防策は謝罪のメールにおいて一番大切な箇所です。 相手がどのようなことを求めるのかをよく考え、また自分にすこし厳しい姿勢で今後の解決策を丁寧に書きます。誠実さを重視するのもポイントです。

おわびのメール例文5集

おわびのメール例文5集

謝罪のメールの例文を5つ見ていきましょう。

~商品誤発送~

{件名}商品の誤発送のおわび {本文} ○○様 このたびは、当店にてご注文いただきました○○と異なる商品を発送いたしました件についてご連絡せていただきました。多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりおわび申し上げます。すぐにご注文いただいた商品を発送いたします。お届けまでは1~2日ほどになると思われます。今回誤発送いたしました商品は、たいへんお手数ではございますが、 送料着払いにて弊社までご返送してください。何卒よろしくお願いいたします。今後はこのような不手際がないよう、再発防止に向けて社員一同で取り組んで参ります。あらためてこのたびは、まことにに申し訳ございませんでした。

~在庫切れによるキャンセル~

{件名}商品の欠品によるキャンセルのご連絡とおわび {本文} ○○様 このたびは、○○をご注文いただき誠にありがとうございます。ご注文をいただきました商品について、在庫の確認いたしましたところ、現在在庫を切らしてしまっていることが判明いたしましたので、メーカーに問い合わせたところ、メーカーにも在庫がなく今後の乳化も未定であるとの連絡をいただきました。そのため、たいへん申し訳ございませんが、○○様のご注文をお受けすることができません。ならびに、このたびのご注文に関しましては、誠に勝手ながらキャンセル処理とさせていただききました。弊社の在庫管理がいたらなかったことについて、今後は再発防止に向けて徹底してまいりますので、引き続きお引き立ていただけますよう、よろしくお願いいたします。あらためて、このたびの件に関しまして、申し訳ございませんでした。

~メールの送信の遅れ~

{件名}資料送信の遅れについて {本文} ○○様 いつもお世話になっております。メールの送信が遅くなってしまい、大変失礼いたしました。弊社の確認作業に遅れが生じてしまったため、メールの送信が遅れてしまいました。まことに申し訳ございません。送信いたします予定でした資料は、大至急お送りいたしますので、ご確認をお願いいたします。このたびの多大なご迷惑、心よりおわびいたします。

~誤記入~

{件名}先ほどのメールについて {本文} ○○様 いつもお世話になっております。先ほど、お送りさせていただいたメールについてなのですが、一部の記載に誤りがございました。大変、申し訳ございませんでした。大至急、修正版を送信いたしますので、ご確認をお願いいたします。再発防止につとめてまいりますが、あらためておわび申し上げます。

~サービスの不具合~

【件名】サービスの不具合に関するおわび 【本文】 ○○様 いつも弊社のサービスをご利用いただき、まことにありがとうございます。 ○月○日現在、弊社サービスの○○が正常にご利用になれないちうトラブルが発生しております。ご利用にあたって、ご迷惑をおかけしましたこと、まことに申し訳ございません。 現在、復旧に向けて対応しておりますので、今しばらくお待ちいただけますよう、お願い申し上げます。今後は再発防止へ向けて取り組んで参りますので、引き続きの○○ご利用をよろしくお願い申し上げます。あらためて、このたびは申し訳ございませんでした。

「申し訳ございません」の返し方

「申し訳ございません」の返し方

いままで、自分がしてしまったことに対して「申し訳ございません」と謝罪することを書いてきました。「申し訳ございません」と謝罪する立場は自分でした。 しかし今度は、自分が謝れた立場のとき、相手に「申し訳ございません」と謝られたときにどのような返事や態度をとればよいのかについて見ていきます。 友達だったり家族だったりといった近しいひとであれば「気にしないで」とか「平気平気」という言葉が浮かびますが、ビジネスなどの場において「申し訳ございません」と言われたときにはもうすこし丁寧な返事をすると、相手との円満な関係に繋がります。

謝られたとき

「申し訳ございません」という謝罪の言葉は、相手が自分の非を認めて、真摯な態度で謝っているからこその言葉です。相手の謝罪を受け入れるか受け入れないかはあなたの自由ですが、どちらにせよ「申し訳ございません」と誠実に謝罪をしてきた相手ですから、自分も誠実・真摯であるべきです。 返事の例を用いて、どのような言葉を選んだらよいのかをしっかりと見ていきましょう。

「お気になさらないでください」

「お気になさらないでください」という言葉は、とても優しくやわらかい言葉です。あなたの謝罪の心は伝わりましたという意味も含むことができるので、相手にとっても、不安な心を落ち着かせることができます。また、とても丁寧な言葉であるので、相手の「申し訳ございません」のような謝罪を、誠実に受け止めることに繋がります。 {例} 「申し訳ございませんでした」→「わざわざありがとうございます。どうぞ、お気になさらにでくださいね」

「誰にでもございますから」

相手の「申し訳ございません」に対して「誰にでもございますから」という言葉を返すことによって、相手の謝罪を受け取ったということと、相手へのフォローの意味を伝えることができます。 相手へのフォローの言葉というのは、謝罪している側にとってはとても励みになります。ですので、「自分もあなたとおなじような失敗をしますから、どうぞ気を落とさないで」という意味のこの言葉が使えると、かっこいいと思われます。 {例} 「申し訳ございません」→「いいえ、誰にでもございます。どうぞお気を落とさないで」

謝り返すというのもよい!

やられたらやり返すというわけではありませんが、「申し訳ございません」と謝られたら、「こちらこそ、わざわざ申し訳ありません」と自分も「申し訳ありません」を使ってしますのも手段のひとつです。 相手が謝っている内容について、自分にも少なからず非があればもちろん「申し訳ございません」ときちんと謝らなくてはなりません。さらにそれ以外の場合であっても、相手が自分のところへわざわざ来てもらったことに対する感謝や、誠実に謝ってくれたことに対する感謝をあらわす言葉として、「申し訳ございません」という言葉は万能です。 {例} 「申し訳ございませんでした」→「いいえ、こちらこそわざわざ来ていただいて申し訳ありません」

しかしちょっと気をつけるところがあります

誤り返すときに気をつけなければならないことは、「相手と同列に自分を置かない」ということです。「お互いがんばりましょう」なんていう言葉をこの場で使ってしまっては、「申し訳ございません」と謝っている相手に対して、失礼な態度となってしまう可能性があります。 失礼な態度といえば、「次からは○○してくださいね」という言葉も、優しく声をかけたつもりであっても、失礼です。 社内であれば上司と部下という関係がありますから、あらためての指摘はあっても良いですが、社外の人間に対してはそのような言葉は避けるべきです。

自分の非も認めるのがかっこいい!

謝り返すというのもよい!

さて、気をつけるべきことさえ気をつければ、謝り返すことはとても良い手段です。 ビジネスにとって円満な関係というのは武器になります。なのでそもそも最初から相手にあまり謝らせないようにするというのも有効です。そして、「申し訳ございません」と謝られたら、「こちらこそ申し訳ありません。わたしも○○をすべきでした」と謝り返します。 おたがいに非を認めることで、どちらが悪いという考えを消してしまうというのは、非常に素晴らしいです。

「とんでもございません」について

「とんでもございません」について

「申し訳ございません」と相手が謝ってきたら、とっさに「とんでもございません」と言うひともいます。 じつはこの「とんでもございません」も今回のテーマである「申し訳ございません」と似たような、誤用と考えることもできます。

「とんでもございません」の違和感

相手の謝罪に「とんでもございません」と返すとき、たとえばこのようなときです。 {例} 「申し訳ございません、これ、持ち帰ってしまいました」→「とんでもございません。わざわざありがとうございます。」 とくべつ違和感がない、むしろこれが普通ではと思われるひとのほうがおおいですが、この使いかたは、本来ならば誤用とされています。

「とんでもない」で一語

「申し訳ございません」が本来、誤用とされるのは「申し訳ございません」のもともとの形である「申し訳ない」という言葉が複合形容詞の一語であることが問題とされています。 「とんでもない」も「申し訳ございません」と同様、「とんでもない」で一語とされています。 「申し訳ございません」の「申し訳ない」は本来ならば「申し訳」と「ない」に分割することはできません。「とんでもない」も「とんでも」と「ない」に分割することはできないということです。

「とんでもない」の本来の丁寧ない言いかたは?

上記のとおりであるので、「とんでもございません」は誤用といわれています。では「とんでもない」を丁寧に言いたいときはどのように言えばよいのでしょうか。 要は「とんでもない」という言葉を分解せずにそのまま使えということですから、「とんでもない」+「こと」+「で」+「ございます」で「とんでもないことでございます」と言えばよいです。

しかし「申し訳ございません」と同様に

しかし、「申し訳ございません」が本来誤用と言われていても、一般的に使われている言葉であるし、解釈を変えれば許容されるように、「とんでもございません」もいろんなひとが使っています。逆に「とんでもないことでございます」という言葉のほうがめずらしく思うのが大半です。 先述のとおり、言葉というのは生き物であるので、時代や流行によって変化していきます。なのでいまとなっては「とんでもございません」に対して特別意識する必要はありません。

「とんでもございません」でよい!

先程の{例}をよく見てみます。 {例} 「申し訳ございません、これ、持ち帰ってしまいました」→「とんでもございません。わざわざありがとうございます。」 「申し訳ございません」と謝っているときに、相手は「お気になさらないで平気ですよ」ということを伝えています。相手の言い分や気持ちを否定したいときに「とんでもございません」という言葉にあまり違和感はありません。

「とんでもございません」は「お気になさらないでください」と似てる

「申し訳ございません」→「お気になさらず」 「申し訳ございません」→「とんでもございません」 「とんでもございません」と「お気になさらず」は、「申し訳ございません」の返答として使われる場合、相手の言い分を否定する意味でとることができます。 しかし、「とんでもございません」より「お気になさらないでください」のほうが、やわらかい言葉であるのは確かです。否定のレベルを比べるとすると、相手の気落ちの具合によって使い分けることができます。わかりやすくいうと以下のとおりです。 {例} 「申し訳ございません」→「お気になさらないでください」 「大変申し訳ございません」→「とんでもないことでございます」

会社での「申し訳ございません」の使い方

会社での「申し訳ございません」の使い方

会社内で「申し訳ございません」が使用される場面は、やはり謝罪の場です。 会社内ではわかりやすく、ふたつの立場をとって「申し訳ございません」を見ていきます。ふたつの立場とは、上司と部下です。

部下の「申し訳ございません」

部下という目下の立場のひとが「申し訳ございません」を使うときは、先述した➀謝罪および謝罪の内容、➁なぜ問題となることがおこったのかという経緯、③今後の解決策や予防策をしっかりと上司に伝えます。 {例} 「申し訳ございませんでした。今回の資料の問題ですが、はわたしの確認のミスにより間違った指示であることに気づかないまま資料の作成を進めてしまったことによるものです。今後は指示の確認を徹底して行い、自分の理解が間違っていないように気をつけます。大至急、資料の誤記入部分を訂正して、今日中には提出させていただきます。あらためて、申し訳ございませんでした。」 上司への謝罪は基本と同様、誠実さと真摯さをもって言い訳をせずに謝ります。

上司の「申し訳ない」

謝るのは部下だけというわけではありません。上司も、非となることを行ってしまったのなら部下に対してであっても謝るのは当然です。 上記の、➀謝罪および謝罪の内容、➁なぜ問題となることがおこったのかという経緯、③今後の解決策や予防策はしっかりと伝え、かつ、丁寧さと誠実さのある謝罪をします。また、自分が目上であることを無意識に考えてしまい、上から目線にならないようにします。押し付けがましいのも禁止です。

部下への感謝もいれるとよい!

自分の仕事でのミスによって部下に迷惑を掛けてしまって謝らなくてはと思ったとき、謝罪の内容に、部下への感謝の言葉をいれるのも有効です。 {例} お疲れ様です。○○です。今回のプレゼンはお見事でした。とてもわかりやすくまとまっていて、取引先の会社もとても納得していただいたと感じています。しかし上司として、今回のプレゼンに途中からアドバイスできなかったことを謝らせてください。まだわからないことだらけだっただろうに、わたしは多忙につき、十分なサポートをすることができませんでした。心から、申し訳ないと思っています。ですが、そんな状況のなか、見事にやり遂げたあなたを尊敬します。今回はほんとうにありがとう!次のプロジェクトも、一緒にがんばろう!

上司が部下のかわりに「申し訳ございません」

上司が部下のかわりに「申し訳ございません」

社外の人間に対して、部下の失敗を上司が謝ることも稀ではありません。 会社というのは組織であり、外の人間から見れば○○社であり、それ以上でもそれ以下でもありません。なので、共同体組織の代表として謝るという概念です。「部下のかわり」に謝るのではないということを理解してください。 {例} お世話になっております。株式会社○○、マーケティング部の○○でございます。先ほど、電話にてご連絡を差し上げましたが、お留守のようでしたので、メールにて失礼いたします。先日は弊社の○○の不手際により多大なご迷惑をかけてしまったこと、まことに申し訳ございません。すべて、私どもの監督不行き届きであり、おわびの言葉もございません。担当の者には厳しく言い聞かせましたので、何卒ご容赦の程、お願い申し上げます。今後はこのような不手際のないよう、徹底してまいります。取り急ぎではございますが、あらためておわび申し上げます。

過去形での「申し訳ございません」の使い方

過去形での「申し訳ございません」の使い方

最後に、「申し訳ございません」の過去形についても見ていきます。「申し訳ございません」の過去形は「申し訳ございませんでした」となりますが、そもそも謝るという状態の過去形というものはよく考えるとすこしおかしい気がします。「いまは謝ってないの」という指摘が入ってしまいます。

過去形ってアリ?

過去形ってアリ?

現在使われている日本語というものは、本来の活用から外れているものもおおいです。ここでは「申し訳ない」のような形容詞に焦点をあてて説明します。 日本語の形容詞の活用について、まとめます。形容詞の活用は以下のとおりです。 {形容詞の常体} 現在肯定「~い」 過去肯定「~かった」 現在否定「~くない」 過去否定「~くなかった」 上記のとおり、形容詞の常体の活用はいまも昔もおおきくは変わっていません。しかし敬体については新しい活用があります。 {昔の形容詞の敬体} 現在否定「~く(連用形)ありません」 過去否定「~く(連用形)ありませんでした」 (※現在肯定と過去肯定は省略) 上記が昔からの活用です。

新しい活用

新しい形容詞の敬体の活用は以下です。 {新しい形容詞の敬体} 現在肯定「~い+です」 過去肯定「~かった+です」 現在否定「~くない+です」 過去否定「~くなかった+です」 新しい形容詞の敬体の活用は、常体の活用に「です」をつけたものです。「申し訳ございません」の過去形、「申し訳ございませんでした」原形になおすと、「申し訳なかったです」となります。つまり新しい形容詞の敬体活用における過去肯定に分類されます。 ということは、日本語としては間違っていないということになります。

二重の意味にならない?

「申し訳ございません」を「申し訳」(名詞)+「ございま」+「せん」と分解するとき、「ございま」の部分を見ると、「ございま」は「ある」の丁寧語ですから、丁寧の意味があります。 ここに「でした」をプラスすると、「でした」も丁寧な気がするから、丁寧が二重になっていると感じることができます。 ここで注目したいのが、「でした」のパーツです。丁寧な断定の助動詞「です」の連用形「でし」+過去・完了の助動詞「た」の終止形「た」で「でした」は成り立っています。 しかし「です」の丁寧は「ございま」の丁寧とは違います。なので有効な日本語です。

「申し訳ございません」だけで日本語の難しさを知る

「申し訳ございません」についてまとめましたが、たったこの一言にいろいろなものが詰まっているということがお分かりいただけたでしょうか。 普段何気なく使っているわたしたちの日本語ですが、「あれ、この表現あってるのかな」と感じることがあればすぐに調べてみることが大事です。正しいか正しくないかではなく、使われているか使われていないかを見るように意識してください。

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