IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

お布施の意味とマナー|袋の書き方/渡し方・金額の相場/49日

社会人常識

49日の法要などで必ず必要になるお布施ですが、準備しなければいけない金額がよくわからないという人は少なくありません。また、いざお布施を渡すとなるといつどのように渡せばよいのかわからなくて焦ってしまうことも多いです。そこでお布施について詳しく解説いたします。

更新日時:

お布施とは?

通夜や告別式、法要で必ず準備しなければいけない「お布施」について説明いたします。

読み方

「お布施」は、「おふせ」と読みます。「仏事の際の僧に対する謝礼」を意味する「布施」の接頭辞「お」がついた言葉です。

意味

お坊さんへ読経や戒名を頂いたお礼として渡す謝礼のことを「お布施」といいます。 お通夜や葬儀などの重要な法要の場合であれば、数十万円以上の高額なお布施を入れることもあるので袋もそれなりの形式にしますが、一般的な法事や法要では、市販されている簡易の不祝儀袋や「お布施」とプリントされた封筒を使用しても問題ありません。 このように、お布施に簡易な袋を使用したからといって失礼になることはありませんが、読経や戒名への対価という意味ではないので、「読経料」や「戒名料」という言葉は使いませんので、表書きを書く場合は注意しなければいけません。

お布施の袋とお札の入れ方のマナーについて

ここでは、お布施の包む際のマナーについて説明いたします。

袋・中袋・封筒・半紙

中袋や半紙を使ったお布施の包み方と、封筒を使ったお札の入れ方について見ていきましょう。

袋・中袋・半紙を使う場合

お布施を奉書紙で包む包み方が最も丁寧で正式な包み方です。包み方の手順は次のようになります。 ①半紙をダイヤ形にし、お札は表に顔が来るように自分に向かって平行にお札を半紙の中央に置きます。 ②下の角からお札の底辺に沿って折り上げます。 ③お札を右側に2cm程ずらしてから左側から折りたたみます。 ④右側を底辺に沿って折りたたみます。 ⑤お札の部分を上に向かって折り上げます。お札の大きさよりも少し余裕を持って折りたたむのがポイントです。 ⑥残った部分を折りたたみます。こちら側が裏側になります。表面の折り重なった方を右下にします。 ⑦奉書紙はツルツルしている方が表面です。折り重なった方を右下にして、中袋を奉書紙の中央に置きます。 ⑧左→右→下→上の順で折りたたみます。

封筒に入れる場合

奉書紙が用意できない場合は、市販されている白い封筒でも問題ありません。しかし、封筒が二重になったものは「不幸ごとが重なる」と言われることから、封筒は一重になっているもので、郵便番号欄が印刷されていない「無地の封筒」を選ぶようにします。 また、すでに「御布施」や「お布施」とプリントされている封筒も市販されていますので、このタイプの封筒を使用する場合は中袋ではなく、直接封筒にお札を入れても問題ありません。 どちらの封筒も裏面には「住所」と「金額」を書きましょう。封筒式の袋は文具店やインターネット、スーパーやコンビニなどで購入できます。

お布施のお金の向きとお札について

ここでは、お布施を用意するときの、お金の向きや包み方について説明いたします。

お金の向き・包み方・新札

冠婚葬祭でのお金を入れる向きとしては、お祝い事であれば「お札の顔を表面に向けて入れる」、弔事であれば「顔を裏返しにして入れる」と一般的には言われています。 そのため「お布施=弔事」とのイメージから弔事の入れ方と思いがちですが、実は、お祝い事と同じように「表面にお札の顔を向けて入れる」のがマナーです。これは法事・法要といってもお寺に不幸があったわけではないので、お祝い事と同じ入れ方となります。 お布施は弔事ではなく、お経をあげてもらったことなどへの謝礼としてお渡しするものなので、あらかじめ準備しておくものですし、封筒に入れやすいということもありますので、できるだけ新札を用意しておくと良いでしょう。

お布施に水引は必要?

ここでは、水引の有無について見ていきましょう。

水引

「お布施」の場合は、水引は不要だと言われています。 しかし、水引を使用する風習がある地域もあります。水引を使用する場合は、一般的には双銀(そうぎん)や白黒の水引をしようします。関西では黄色と白の水引を使用することもあります。 一般的には、お布施はお寺に対して渡す「謝礼」ということもあるので、相手に不幸があったわけではないということから、水引を付けない方が丁寧です。そのため、特にお住まいの地域で水引を付ける風習がないのであれば、お布施には水引を付けないようにしましょう。

お布施の相場は?

ここでは、49日の法要の際に必要になるお布施の相場について見ていきます。

49日

納骨法要である49日や法事をする際に包む金額は決まりはありませんが、地域や宗派、お寺とのお付き合いによって異なってきます。一般的には、30,000円~50,000円程度です。 法要後に行われるお斎(お食事)にお坊さんが同席される場合には、お布施の他にお車代を渡す場合もあります。お車代としては5,000円~10,000円程です。 お坊さんがお斎を辞退された場合には、お布施とお車代の他に、お膳料を渡す場合もあります。お膳料もお車代と同じく、5,000円~10,000円程です。 お膳料は、会場のランクによって5,000円~20,000円程と幅があります。お布施の金額についても、お寺に法要の予約する際などに、事前に確認しておくと安心です。

お布施の袋の書き方は?

ここでは、意外と知っているようで知らないお布施の袋の表書きや裏書き、金額の書き方について詳しく見ていきましょう。

表書きと名前

封筒の上段部分には、「御布施」「お布施」と表書きを書きます。他には、交通費の意味であるお車料であれば「御車料」、宴席代としてお膳料を渡す場合であれば「御膳料」と書きましょう。すでに「御布施」や「お布施」と表書きが印字されている場合は、そのまま使用してしまって構いません。 封筒の下段部分には、「○○家」と施主の姓を書くか、施主の氏名をフルネームで書きます。

金額

基本的には「中包み・中袋」を「外包みや奉書紙」で包む時に中袋に金額を書くようになります。すでに表書きが印刷されている袋で金額や住所・名前を書く欄があれば、金額を書いても問題はありません。 袋に金額を書く場合のマナーとしては金額の頭には必ず「金」と書き、金額を書き表す漢数字は旧字体を使用することとされています。漢数字の旧字体は下記のようになります。 一→「壱」、二→「弐」、三→「参」、四→「四」、五→「伍」、六→「六」、七→「七」、八→「八」、九→「九」、十→「拾」、百→「佰」、千→「阡」、万→「萬」、円→「圓」 このことからお布施の金額を書く場合は、例えば5万円は「伍萬圓」、10万円は「壱拾萬圓」、20万円は「弐拾萬圓」、30万円は「参拾萬圓」と書くようにします。 もし金額欄が横書きの場合には30,000円などの書き方をしてかまいません。

裏書き

一般的には、白い封筒の表面に表書きと氏名をフルネームで書いた場合には、裏面には何も書かなくても良いとされています。 しかし、一部の地域では白封筒の表面に「◯◯家」とだけ書いた場合に、裏面に住所と氏名を書くことがあります。さらに、裏面に金額を書く地域もありますが、本来のマナーとしては書く必要はありません。このように地域によって封筒の書き方が違う場合がありますので、お住まいの地域のマナーに従うようにしましょう。 また、市販のお布施印刷されている袋で金額や住所・名前を書く欄がある場合には書いても問題ありませんが、住所や名前を書く場合は濃墨のペンで書きましょう。

お布施の袋書きに使うペンの選び方は?

お布施の袋や中袋を書く時には、黒墨がいいのか、それとも薄墨かと悩むことはありませんか。どのようなペンを使っていけば良いのかを見ていきましょう。

薄墨がいい?

お通夜やお葬式に香典を持っていく時に香典袋の表書きを「薄墨」で書きますが、これは「悲しみの涙で文字を書く墨も、涙で薄くなってしまった」という悲しみを表現するためです。 しかし、お布施はあくまで「お坊さんへの感謝の気持ち」としてお渡しするために用意します。そのため、お寺の方で不幸があったわけではないので、お布施を渡すのがお葬式の場であってもお布施袋の表書きを薄墨で書く必要はありません。 お布施の表書きは必ず毛筆で書かなければいけないというマナーはありませんが、できるだけ「濃い墨」の毛筆で書きましょう。市販されている筆ペンなどでも大丈夫です。

中袋には?

お布施の中袋にも表書きと同じでマナー上決まりはありませんが、できるだけ毛筆で書くようにしましょう。使用する「筆」は、市販されている筆ペンや筆風タッチのサインペンを使用します。筆ペンには濃い墨用と薄墨用があるので、購入する際には間違えないようにしましょう。

お布施の渡し方は?

ここでは、お布施を渡すタイミングや渡し方について詳しく見ていきましょう。

渡すタイミング

49日などの法要で、お坊さんへお布施を渡すタイミングは、読経終了後に挨拶やお礼などの一言を添えて渡すようにしましょう。 もし、お坊さんがが法要後の会食に同席されるのであれば、会食の後に渡すようにします。初めての法要で、お布施を渡すタイミングや挨拶の仕方がわからないという時は、葬儀社や法要の会場に相談すると、お布施を渡すタイミングなどを教えてくれますので、不安な時は相談してみましょう。 お坊さんにお布施を渡す際の挨拶を紹介します。参考にしてみてください。 【挨拶例】本日は、ありがとうございました。お陰様で無事法要を執り行うことができました。少しばかりではございますが、どうぞお納めくださいませ。

渡し方

お布施は直接お坊さんに手渡すのではなく、切手盆(小さなお盆)に載せて渡すか、ふくさに包んで渡すようにします。

お盆を使った渡し方

お布施は、切手盆もしくは小さなお盆に載せたままお渡しするか、お坊さんの手の届く範囲にお盆を置くようにします。どちらの場合も、渡す時はお坊さんが表向きの文字が読めるような向きで渡しましょう。 見た目の印象も良くありませんので、スライドさせて床を引きずるようにお盆をお坊さんに差し出すということはしてはいけません。

ふくさに包んだ渡し方

本来であれば切手盆でお布施を渡すことが一番ですが、自宅で法要をする場合であれば小さなお盆の用意も可能ですが、他の場所で法要をする場合はふくさを使用すると良いでしょう。 ふくさに包んだ時も切手盆と同じくふくさを床につけないようにします。また、ふくさの場合には「弔事包みをしたまま」の状態でお渡しします。その際、ふくさを開いてお布施だけを出すことは失礼にあたりますので注意しましょう。

ふくさについて

「ふくさ」という言葉を聞いたことがありますか。ふくさは1枚持っていると何かと便利ですので、使い方などを見てみましょう。

ふくさとは?

ふくさとはご祝儀袋やお布施や香典といった不祝儀袋を包む風呂敷のようなもので、用途によってふくさの色を使い分けます。 結婚式などのお祝い事にはピンクや赤などの明るい色のふくさを選びますが、お悔やみ事や法事などには紺やグレー、緑などの暗い色のふくさを選びます。紫色のふくさはお祝い事も法事も使用できるので、1枚用意しておくと便利です。 法事などでお坊さんへお布施を渡す際には紫色のふくさを使用します。もしもふくさが用意できないという場合は、暗い色の小さな風呂敷やハンカチで代用しても大丈夫です。

ふくさでの包み方は?

お布施をふくさで包む場合は、「弔事」の包み方と同じになります。包む手順は次のようになります。 ①ふくさをダイヤの形になるように広げます。 ②中央より少し右側にお布施を置きます。 ③右→下→上→左の順にふくさを折りたたんでお布施を包みます。 「左」から折りたたむと「慶事のたたみ方」となりますので、お布施を包む際は、必ず「右」から折りたたみましょう。

お布施の金額や渡し方は地域に従いましょう

今はまだ経験がない人でも必ず経験しなければいけない49日の法要には、お布施の正式な包み方をはじめ、読経をお願いしたお坊さんへのお布施を渡すタイミングンなど、大人として覚えておかなければいけないマナーがたくさんありました。 お布施の金額も全国統一というわけではなく地域で違ってくるものなので、お住まいの地域に従って準備をしましょう。その際、お坊さんへのお布施を渡すタイミングなども確認すると良いでしょう。 また、お布施だけでなく、結婚式などのお祝い事にも使うことができる紫色のふくさは1枚用意しておくと、急に必要になった場合でも安心です。

関連タグ

アクセスランキング