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基本的な裁縫の縫い方一覧・裁縫の縫い方|種類別/縫う物別

更新日:2020年03月07日

みなさんは、必要に応じた裁縫方法で縫うことができますか。裁縫方法はそのものに合わせた縫い方などがたくさん存在しています。選ぶ裁縫方法によって綺麗に縫えるかが変わってきます。今回は洋服の破れからマスコットなどの小物までの裁縫方法を縫い方も合わせて紹介しています。

基本的な裁縫の縫い方一覧・裁縫の縫い方|種類別/縫う物別

裁縫の基本

裁縫セットに必要なもの

裁縫を始めるときに必要な「裁縫セット」にはどんな道具が入っているのでしょうか。自分の手元にある裁縫セットの中でない道具がないか照らし合わせてみてください。

【手縫いに必要なお裁縫セット】

・手縫い針:数字が小さいと太くなり、大きいと細くなります。太さは薄い布は細い針で、厚い布は太い針になり、針の長さは長針は粗い目を、短針は細かい目を縫うときに使います。
・まち針:製作しているものの仮留めをするときなどに使用する留めるための針です。縫い針と違い針の頭に印がついています。

・手縫い糸
・ピンクッション(針山):まち針や縫い針を刺しておいておくクッションです。
・裁ちばさみ:布を切る専用のはさみのことです。
・リッパー:はさみでは切りにくい場所の糸や、縫い目、しつけ糸などの糸を切るときに使います。

・糸きりばさみ:糸を切る専用のはさみのことです。
・チャコペン:「布に印をつけるためのペン」のことです。布を型紙どおりに裁断したりするときに印をつける必要があり、そのときに使用するペンのことです。

縫い方の一覧

裁縫のときに、その用途に合った縫い方で布などを縫います。ミシンでの縫い方や手縫いの縫い方を合わせると縫い方は膨大な数になります。今回はその中から手縫いの縫い方を紹介します。手縫いの縫い方だけでもたくさんの種類があり、裁縫の際によく使う縫い方の名前を紹介します。

【縫い方の名前】

・並縫い
・ぐし縫い
・本返し縫い
・半返し縫い

・置き(落とし)じつけ
・二枚落としじつけ
・斜めじつけ
・八刺し

・巻き縫い
・星止め
・まつり縫い(普通まつり)
・流しまつり

・縦まつり
・奥まつり
・渡しまつり

・千鳥がけ
・略千鳥がけ

縫い方の名前と特徴

縫い方の名前を紹介しましたが、次に縫い方の特徴を紹介していきます。縫い方の種類が多いため2回に分けて紹介していきます。まずは、裁縫の際によく使われる縫い方を前半で紹介していくので一緒に見ていきましょう。

・並縫い:基本的な縫い方です。しつけとして縫ったり、折り代や縫い代などの目立たない部分を縫うときに使います。
・半返し縫い:縫い針を目の大きさの半分まで戻して縫う縫い方で、中厚の生地を縫う際に使用します。

・本返し縫い:縫い針を前の縫い目のところに戻していく縫い方。手縫いの中で一番丈夫な縫い方で、厚手の生地を縫う際に使用します。
・ぐし縫い:縫い目は0.2cmくらい細かく縫ったもの。ギャザーを寄せたいときや袖山の形を作るときなどに使います。使う部位、目的、布の種類によって針目の大きさを調節します。

・斜めじつけ:2枚以上の布がずれないように糸を斜めにしてしつける縫い方です。しっかり止めたい時は縫い目を細かくします。
・星止め:星のように小さな針目で分からないように縫います。布地同士を留めるときやファスナーを縫うときに使います。

・置きじつけ:平らな台の上に布を置いて、片手で布を押さえ、もう片手に針を持ち一針ずつすくって縫う方法。布がずれないようにしたいときに使います。
・二枚落としじつけ:大きな縫い目と縫い目の間に小さな縫い目を一目入れるのが特徴です。厚手の毛織のときに使用し、この縫い方でしっかり止めます。

・千鳥がけ:ほつれそうな布端を止める縫い方。並縫いとは逆に進みます。上下交互に布をすくって縫います。
・ 略千鳥がけ:テープや芯を付けるときに使用し、千鳥がけとは逆に進みます。表布の厚みの半分だけをすくって縫います。

・八刺し:斜めじつけをすると縫い目がハの字に見えることから名前がつきました。接着芯の利用で今ではあまり使いませんが、芯を表布に合わせる際に使います。

・巻き縫い:裾の見返しの端に使われる縫い方です。細かく針を動かす縫い方です。
・まつり縫い:種類がたくさんあるので別に分けて紹介します。

まつり縫いの種類

裁縫の中の縫い方で「〇〇まつり縫い」と似たような名前が付いているまつり縫いの縫い方について詳しく紹介します。

・まつり縫い(普通):縫い目が目立たないように縫う縫い方です。裾や袖口などの縫い代を止める方法で、糸をゆるくしながら縫います。
・縦まつり:糸目を縦にまつっていきます。裏地のついた袖の袖口の始末やアップリケを縫うときに使用します。

・渡しまつり:布の折り山同士を合わせて、コの字を描くようにまつります。表に縫い目を出したくないときに使用します。
・流しまつり:斜めに縫い目を大きくし、ゆるくまつる方法です。柔らかい布地を合わせる縫い方です。
 
・奥まつり:折り代の奥をまつる方法で、高級な服に多く使われている縫い方になります。

種類ごとの縫い方

まつり縫いとは

裁縫の中で「まつる」とは、裾の布端を折り縫目を出しながら縫っていく縫い方のことをいいます。

まつり縫いには、2枚をきつくひっつけたいときに使う「普通のまつり縫い」、スカートやズボンの裾など動きがある所やきつくまつると外れてしまう所に使われる「流しまつり縫い」と、1番強くまつることができる「たてまつり縫い」などの裁縫の仕方が3種類あります。同じまつり縫いと名前は付いていますが、縫い方は違ってきます。その裁縫の仕方を紹介します。

縫い方のポイントとして、普通のまつり縫いと流しまつり縫いの2つは右→左の縫い方ですが、千鳥まつりのみ縫い方が他とは逆で左→右へと縫っていきます。

「まつり」の縫い方

・普通まつりの縫い方:まず、2枚の布の間から針を刺し、針を出した真上の表布をすくって左側に2〜3mm進んで裏布に刺して針を抜きます。このとき、表布をすくう量が少ないほど表布に影響が出ず、裏布を刺す際に布を刺すと見える糸が短くなります。これを繰り返すと完成です。

・流しまつりの縫い方:表裏の布の間から針を刺します。針が出た所から2〜3mm左側の表布を少しすくい針を抜くことなく2〜3mm左側に進めた裏布に刺します。ポイントは真上ではなく左斜めに刺すことです。これを繰り返すと完成です。

・千鳥まつりの縫い方:他と同じように2枚の布の間から針を刺していきます。千鳥まつりのみ左→右に進んでいくので左端に針を刺しておき、2〜3mm右側に進み斜め上の表布をすくった後、2〜3mm進んで斜め下の裏布をすくって針を抜きます。針を刺す方向は他のまつり縫いと同じ右→左になります。これを繰り返すと完成です。

次のページ:裁縫の方法

初回公開日:2017年11月02日

記載されている内容は2017年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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