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ウォシュレットの利用方法|ボタン別/状況別・携帯版の使い方

更新日:2020年08月28日

いつも何気なく使用しているウォシュレットですが、正しい使い方ををご存知ですか?水圧を強くしたり、長時間使用することは間違った使い方です。正しい使い方をしないと、デリケートゾーンやおしりに負担をかけてしまいます。機能別・自身の状態別で使い方をご紹介します。

ウォシュレットの利用方法|ボタン別/状況別・携帯版の使い方

ウォシュレットの正しい使い方

世界各国から訪れた外国人観光客に賞賛されるほどのトイレ技術を持つ日本では、ウォシュレット機能付きトイレが普及しています。日本の全世帯中、7割もの世帯にウォシュレットがあると言われています。「ウォシュレットがないとトイレできない!」と言う方もいるほど、日本では当たり前のようにウォシュレット機能がトイレに付けられているのです。

ウォシュレットはメーカーや機種によって付いている機能が異なる場合もありますが、基本的にはビデ機能とおしり機能が付いています。機種によっては、ビデやおしり機能によって濡れた部分を乾燥させる機能もあります。

普段は何気なく使用しているかもしれませんが、正しい使い方を知っていますか?ウォシュレットの各機能には正しい使い方があり、間違った使い方をするとウォシュレットのことが嫌いになるかもしれません。また、間違った使い方は健康的にも悪影響をおよぼします。それでは、各機能の正しい使い方をみていきましょう。

女性のデリケートゾーンにはビデ機能!

ビデは女性向けの機能で、トイレ使用後にデリケートゾーンを洗浄する目的があります。ウォシュレットは日本語にすると温水洗浄便座と言い、トイレ後に尿や便を出す部分を綺麗にするための機能です。ビデは座って用を足す女性向けの洗浄機能であり、月経が終わる頃に膣内洗浄をするために使用されることもあります。

ただ、ビデは間違った使い方をするとデリケートゾーンに悪影響をもたらします。いつもの何気ない使い方が実は間違った使い方ということもあるため、以下で説明する正しい使い方と間違った使い方に自分の使い方を当てはめてみてください。

ビデの正しい使い方&間違った使い方

【ビデの正しい使い方】
〇排泄した後に、弱めのシャワーで使用する。
〇水圧で勢いよく汚れを落とすイメージではなく、流水でさっと汚れを流し取るイメージで使用する。
〇使用前にデリケートゾーンをトイレットペーパーで軽く拭いておく。
〇使用時間は10秒以内。

【ビデの間違った使い方】
〇強い(高圧)シャワーでする。
〇デリケートゾーンの中心にシャワーを当てる。
〇排泄前に使用する。
〇10秒以上かけて、しっかり汚れを落とすこと。

ウォシュレットは、ビデやおしり機能で使用するシャワーの水圧を調節することができます。ビデリケートゾーンの汚れを綺麗したい気持ちから水圧を高くしがちですが、デリケートゾーンはその名の通りデリケート(繊細)な部分なので刺激が強い高圧は避けましょう。「高圧の方が気持ち良い」とい言う方もいますが、デリケートゾーンにとっては悪影響なので水圧は弱で使用しましょう。

デリケートゾーンの中心にシャワーを当てることがダメな理由は、粘液を流してしまうことに加え雑菌を膣内に流し入れてしまうからです。デリケートゾーンにはカンジダ菌などの常在菌が存在しており、正常であれば膣内粘液が雑菌の侵入を防いでいます。雑菌侵入を防ぐ役割がある粘液が水で流されてしまうと、ガードが薄くなった膣内で常在菌が活発になります。膣内の健康を守るために、中心部分にシャワーを当ててはいけないのです。

ウォシュレットのビデ機能は必ず排泄後に使用すると言われる理由は、排泄を促すためにビデが用いられることがあるからです。確かに尿道に刺激を与えることで排尿が促されることもありますが、排泄を促すためにシャワーを使用し続けると自力で排尿が行えなくなります。ウォシュレットがないと排尿できない事態に陥る上に膀胱を支える筋力が低下して膀胱脱の心配もあるため、排泄を促す目的でビデを使用することは避けましょう。

長い時間をかけてビデを使用してはいけない理由は、高圧で使用してはいけないこと、中心にシャワーを当ててはいけないことと同じ理由です。水圧が弱くても、シャワーを長く当てると刺激になります。緩やかな流れの流水の中にずっと手を入れているようなものです。皮膚が油分を張れない状態なので、乾燥が起きて正常な状態を保てなくなります。また、膣を守る粘液も薄くなります。

ビデを使用する時は「高圧の方が洗浄されている気がする」などの使用感ではなく、デリケートゾーンのことを大事に考えて正しい使い方をしましょう。

排便後の洗浄にはおしり機能!

おしり機能は男女ともに使用されるもので、名前の通りお尻(肛門付近)の洗浄で使用します。排便後に使用する方が多いとされますが、水圧で間違った使い方をしている方が多いようです。便はしっかりと拭かないと落ちないイメージが強いため、水圧を強くしておしり機能を使用しがちです。しかし、肛門には毛細血管が張り巡らされているため刺激を与えることは好ましくないのです。間違った使い方をしていた場合は、正しい使い方にするよう見直しましょう。

おしり機能の正しい使い方&間違った使い方

【おしりの正しい使い方】
〇排便後に使用する。
〇使用前に、ある程度の便をトイレットペーパーで拭き取る。
〇水圧は弱で使用する。(強にしても落ちは一緒)
〇使用時間は5秒~6秒。
〇肛門に直撃させるのではなく、周辺を洗い流すイメージで使う。
〇ウォシュレット後、トイレットペーパーで抑えるように拭く。
〇使用後、水圧は弱・水温は高にして立ち去る。

【おしりの間違った使い方】
〇水圧が強い。
〇排便前に使用。
〇6秒以上の使用。
〇腸内に当てる。

水圧に関しては「強にしないと汚れが落ちている感じがしない!」とか「強の方が気持ち良い」と言う方もいますが、実は洗浄力は弱も強も同じなのです。ではなぜ強と弱が付いているのか?という話になりますが、それは気持ち良さ(使用感)への配慮でしょう。しかし、肛門付近は毛細血管が張り巡らされているため強のような刺激は与えない方が良いです。

使用前にまずトイレットペーパーで拭くことは、おしり機能の存在理由に基づきます。おしり機能は排便後の汚れを洗浄するための機能ですが、機能性を具体的に言うと「ペーパーで落とし切れなかった細かい汚れを落とす機能」なのです。すなわち、ウォシュレットのおしり機能はペーパーで拭き取った後に使用する機能として存在しています。

排便後に使用することは当たり前のように思う方もいますが、排便を促す目的で排便前におしり機能を使用している方も少なくありません。ビデと同様に排泄を促す目的でシャワーを使用すると、自力で排便を行えなくなります。自分自身に備わる筋力ではなく外部刺激によって排便を促すことになるため、筋力が衰えるのです。そのことから、排便を促すためにおしり機能を使用してはいけないとされています。また、肛門の皮膚に負担を与えることにも繋がります。

肛門に直撃させたり、腸内に当ててはいけない理由もビデで中心に当ててはいけない理由と似ています。肛門とその周囲には毛細血管が張り巡らされていると言いましたが、毛細血管は外部刺激によって簡単に切れてしまいます。毛細血管が切れ切れになると冷えが発生し、痔を引き起こしやすくなると言われています。

腸内には膣内と同様に侵入した雑菌から粘膜を守るための粘液が存在しているため、ウォシュレットで洗浄すると粘液を落としながら外部の雑菌を侵入させることになります。病気の原因になると言われるため、腸内への使用は避けましょう。

おしり機能は気持ち良さから、6秒以上使用してしまう方も多いようです。また、6秒では汚れが落とし切れていない感じがすると言う方もいます。しかしウォシュレットのおしり機能は、正しい使い方をしていればたった6秒の洗浄でも十分です。肛門や肛門付近は刺激に弱いデリケートな血管を持つ部分なので、おしり機能の使い方には気をつけましょう。

シャワー(ビデ・おしり)による水気を取る乾燥機能!

乾燥は、ビデやおしりによる水気を取るための機能です。乾燥が付いているウォシュレットと付いていないウォシュレットがある理由は、乾燥機能で乾かすよりもトイレットペーパーで拭き取った方が早いからです。

トイレットペーパーを持った手を、デリケートゾーンや肛門にまで届かせることができる方にはあまり必要のない機能です。乾燥機能を使用せずにトイレットペーパーで水気を拭き取る時は、こするのではなく当てる感じで水気を取りましょう。

ウォシュレットの使い方は状況別で違う!

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初回公開日:2017年09月21日

記載されている内容は2017年09月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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