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奨学金継続願の「学生生活の状況」の書き方と例文|スカラネットで申請

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「奨学金継続願の書き方がわからない。どうしよう」
「学生生活の状況ってどうやって書いたら良いのかな」
このように、奨学金継続願の書き方について悩んでいる方はいるのではないでしょうか。

本記事では、奨学金継続願の書き方について、申請の仕方や学生状況の書き方について紹介します。また、奨学金継続願の書き方について、例文を紹介しながら、注意したら良いポイントを紹介します。

本記事を読むことで、奨学金継続願いの書き方が分かります。そして、例文やポイントを知ることで、奨学金の継続ができます。

奨学金は、学生にとって学費や生活費に使う大事なものです。奨学金があることで将来資格取得や就職につなげることができる大切なものです。

奨学金継続願にある学生生活の状況について書き方を知り、手続きが無事完了できるようになりましょう。

奨学金継続願を申請しよう

奨学金は、家庭の経済状況により、学費が払えない方に支給される制度です。

奨学金は、自治体や団体が支給しています。奨学金には、将来返済しなければならない「貸与型」と、支給する団体の条件が合えば返済不要になる「給付型」があります。

それぞれ、申請する条件や支給される金額が違いますので、奨学金を申請する内容はしっかり把握しておきましょう。

奨学金でよく聞く機関は、「日本学生支援機構」でしょう。ここでは、「日本学生支援機構」を中心にお伝えします。

奨学金を継続するためには、毎年1回「奨学金継続願」を提出しなければなりません。

この「奨学金継続願」を申請するためには、必要な証明書を用意することや、日本学生支援機構では、「スカラネット・パーソナル」に登録して必要事項を入力しなければいけないことも覚えておきましょう。

奨学金継続を申請するためには、これまでの学生生活の状況がどのようであったかを書かなければなりません。学生生活の状況と言っても、「まじめに勉強しました」だけではなく、詳しく書く必要があります。

この学生生活の状況を書くのが、どのように書いてよいのか分からず悩む方が多いです。

また奨学金継続願の申請しない場合、奨学金はどうなるのかもあわせて知っておきましょう。

スカラネットで申請できる

日本学生支援機構では、「スカラネット・パーソナル」というインターネットを経由して登録するサイトが用意されています。

このスカラネット・パーソナルに登録することで、奨学金継続願の申請が可能になります。

スカラネット・パーソナルには、奨学金を申請している方の、奨学金に関する情報を閲覧ができます。

スカラネット・パーソナルでできることは、奨学金の貸与や給付期間の確認、返還の総額や振込口座の確認ができます。

その他に、転居や結婚した場合の改姓の変更、奨学金を返還するときに返還するのが困難な場合も確認可能です。

そして、返還する月々の支払額を減らしたりする申請や、返還を繰り上げて支払ったりまとめて支払う申請もできます。

以前は、電話や郵送で手続きをしていましたが、このスカラネット・パーソナルに登録することで、インターネットで24時間申請をすることができるようになりました。

奨学金継続願の学生生活の状況も、このスカラネット・パーソナルを使って作成することも可能です。

奨学金継続願を申請しないとどうなる?

奨学金継続願の申請をしないと奨学金の支給は廃止もしくは、停止されます。

貸与型の奨学金は廃止となり、給付型の奨学金は、停止もしくは、廃止となります。

奨学金を支給されている方のことを「奨学生」と言います。

奨学金の廃止とは、奨学生の資格がなくなり、次年度の4月からの支給が振り込まれなくなります。

奨学金の停止とは、奨学金継続願を申請しなかったため、奨学金の支給が停止となり、次年度の4月からの支給が振り込まれません。停止の場合は、復活する手続きもありますが、場合によっては復活できない場合もあります。所属している大学や学校に確認してみましょう。

奨学金継続願の申請は、いつでもできるわけではなく、申請する期間や提出期限が決められています。申請する期間や期限については、所属する学校で掲示されていたり、連絡がありますので、必ず確認しておきましょう。

そして、申請するのを忘れてしまわないように、スケジュール管理をしておくことをお勧めします。

申請するには、「学生生活の状況」という項目を書きます。この「学生生活の状況」が書けずに申請期限に間に合わない方もいるのです。

本記事を読み、「学生生活の状況」の書き方について把握しておきましょう。

学生生活の状況の書き方と例文

「学生生活の状況」は奨学金継続願を申請するときに必要な項目です。

「学生生活の状況」とは、学校での勉学や部活動について箇条書きではなく、文章で作成します。

また、勉強や部活動などの学校での生活以外にも、学外の活動である、アルバイトやボランティア、留学経験を「学生生活の状況」として書くことができます。

これは、奨学金を支給する側が学校での様子を確認し、奨学金を支給するのに適格かどうかを判断するためです。内容によっては、奨学金が停止や廃止になる場合もありますので、書き方には注意しましょう。

しかも、「学生生活の状況」を記入する欄は、自由記述であるため、どのように書いたら良いか迷う方もいるでしょう。

ここでは、「学生生活の状況」の書き方について、例文を交えながら紹介します。

なお、直接入力しようとすると時間がかかり、再度ログインをして書き直さなければいけなかったり、何らかのパソコンのトラブルでインターネットにつながらない場合もあります。その場合、下書きをしてから入力しましょう。

日本学生支援機構では、「入力準備用紙」が用意されていますので、その用紙に下書きをしてからスカラネット・パーソナルに「学生生活の状況」を入力すると良いでしょう。

勉強と学業

勉強と学業については、「学生生活の状況」にある「学修の状況」という欄に書きます。全角200文字以内で書くようにしましょう。

「学修の状況」は、現在の年度について書きます。例えば、現在、令和4年度の大学3年生であれば、大学3年生での学生生活の状況を書くようにしましょう。

「学修の状況」の欄に関しては、はじめに選択する項目があります。

1つは、この1年間の授業出席状況について書きます。項目は、「(a)全部もしくはだいたい出席した」、「(b)(a)以外」です。自分自身の学生生活の状況を思い返し、(a)であれば、その項目の作文は不要です。

もう1つは、この1年間の学習に対する姿勢についてです。「(a)熱心に取り組んだ」、「(b)取り組みが不十分だった」の項目が用意されています。この場合、「熱心に取り組んだ」を選択した場合、その後の「学修の状況」の作文は不要です。

「取り組みが不十分だった」などを選択した場合、何故、出席ができなかったか、取り組みが不十分だったかを具体的に説明しましょう。

例えば、出席については、「家庭の事情により、家事や家の用事をすることになり、出席ができなかった」、「家庭での経済状況が急変し、アルバイトを多くいれなければいけなくなった」、「体調を崩してしまい、1か月ほど入院してしまった」など具体的に書きましょう。

勉強については、「家庭の経済状況により、アルバイトが負担になり、勉強に集中できなかった」、「慣れない環境で体調を崩し、勉強に取り組めなかった」など、こちらも具体的に勉強に取り組めなかった理由を書きましょう。

奨学金を支給する側は、継続願を提出しても、留年や退学になり、支給が困難になる場合も想定して審査しています。どうしても勉強や学業に困難があった場合は、具体的に説明し、その後どのように改善していくのかを書きましょう。

サークルや部活動

サークルや部活動については、「学生生活の状況」のはじめにある、1年間の学生生活の状況を記入する欄に書きましょう。

こちらの欄に例として、「課外における部活動の参加」と書かれています。

つまり、こちらの欄には、サークルや部活動について書くことができるのです。

サークルや部活動は、学内で活動していますが、課外活動として考えて大丈夫です。自分の学生生活の状況を振り返り、サークルや部活動に参加していたら、具体的に活動内容を書きましょう。

学生生活の状況を振り返り、学校行事の委員会に参加している場合も書くことができます。

例文を用意しましたので参考にしてください。

「私は、○○大学の○○という部活に参加しています。部活内の役割はマネジャーをしており、部員の練習日程の調整や練習場所の確保をしています。マネージャーは複数いて、私は週3回参加しています。

部活では、部員の相談にのったり、部員を励ましたりすることもあります。この経験から、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルを身に付け、将来の仕事に活かせるように今後も取り組んでいきたいです。」

このように具体的に説明し、将来につなげられるように文章を作成すると良いでしょう。

アルバイト

学生生活の状況を振り返り、部活やボランティアの経験がない方は、アルバイトや実家が自営をしている場合は家事手伝いのことを書くのも良いでしょう。

しかし、アルバイトや家事手伝いは、課外活動として関連が薄いので、奨学金を支給する審査で、不採用になってしまう可能性があります。

どうしても書くことがない方は、アルバイトや家事手伝いについて書きましょう。

例文を用意しましたので参考にしてください。

「私は、大学に入学してから飲食業のアルバイトをしています。大学の勉強と両立しながら時間を調整しています。現在は、そのアルバイトも3年目になり、バイトリーダーを任せていただくようになりました。

バイトリーダーとして、所属している店の売り上げに貢献できるように、業務の管理を行ったり、他のアルバイトの人たちの育成に励んだりしています。この経験を活かし、将来の仕事につなげていきたいです。」

ボランティア

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学生生活の状況を振り返り、この1年間でボランティアの経験がある方は、ボランティアについて書きましょう。

ボランティアは、社会貢献の活動になるため、奨学金を支給する側に良い印象を与えるでしょう。

ボランティアで学んだことや経験したことで将来にどのようにつなげるかを具体的に書きましょう。学校に直接関係のないボランティアであっても、社会に貢献している学生という印象を与えることができます。

例文を用意しましたので参考にしてください。

「私は、○○というボランティアに参加しました。ボランティアの内容は、家庭の事情によりご飯が食べられない子どもたちやその家庭に対して食事を提供します。

私は、月に1回そのボランティアに参加しており、食事を提供する他に、レクリエーションやイベントを行ったりしています。子どもたちが笑顔になれるように今後もこの活動を続けたいです。この経験を活かし、どの職業についても福祉について貢献していきたいです。」

留学経験

学生生活の状況を振り返り、留学経験がある方は具体的に書いてみましょう。

留学経験は、自分自身で学びたいという行動力や熱心さが伝わります。将来にどのようにつなげるかを書きアピールしていきましょう。

例文を用意しましたので参考にしてください。

「私は、昨年の夏休みに、ニュージーランドにある○○大学へ短期留学をしました。そして、地元の方との交流も兼ねてホームステイもしました。日本とは違う文化や学びを経験し、日本に帰った後も海外との交流を行える職業に就きたいと強く思いました。

現在は、外国の文化や状況を学び直し、英語のスキルも向上できるように勉強をしています。この経験は、今後の社会活動にも活かせると思います。継続して学んでいきたいです。」

学生生活の状況を200字で書く3つのポイント

学生生活の状況を書く場合、自分の学生生活の状況を振り返り、200字以内でまとめなければなりません。文字数は190字あたりを目標にまとめましょう。

学生の状況を書くためのポイントは3つあります。

ポイントは、「今後や将来のことを書く」、「自分が学生生活で貢献したことを書く」、「自分が学生生活で学んだり経験したりしたことでどのように成長できたかを書く」です。

ただ経験したことを書くだけでは、まとまりのない文章となってしまいます。そして、たくさん書きすぎると200文字以内にまとまらない文章になってしまいます。

まとまりのない文章を書いてしまうと、学生生活でたくさん経験したけどそれが今後に活かせていないとアピールしてしまいます。

ここで紹介したことを参考に、学生生活の状況の各欄を200文字以内でまとめられるようにしましょう。

今後のことや将来のこと

奨学金は、家庭の経済状況により、学費を工面するのが困難な方に支給されるものです。ただ、金銭的な問題で支給されているのではなく、大学や学校を卒業し、将来社会に貢献したいと考えている方に支給されるものです。

そのため、学生生活の状況に適当な内容を書くと不適格と判断され、奨学金の停止や廃止の対象になってしまいます。

奨学金を支給する側には、奨学金を支給するための審査基準があります。奨学金の支給を申請している方が、どのような人物で将来大学を卒業する見込みがあるのか、経済状況はどのようであるかを審査します。

そのため、学生生活の状況に今後のことや将来のことを書くことは、奨学金を支給してもらうためにアピールする大事な部分と言えるのです。

学業の成績が悪い場合、将来どのように成績を良い方向にしていくのか、将来どのように社会に貢献していくのか書くようにしましょう。

例えば、「将来、福祉関係に就きたいため、老人デイサービスのボランティアに参加しスキルを高めています」や「実習に向けて予習、復習を毎日行うようにしています」など書くと良いでしょう。

自分が貢献したこと

学生生活の状況を確認して、奨学金の支給を決定するのは、奨学金をもらうあなたではなく、奨学金を支給する側の方です。言い換えれば、第三者の方が奨学金の支給を判断するのです。

そのため、自分がどのような経験をして、どのように貢献したかをアピールするためには、具体的に自分が貢献した内容を書かなければいけません。

例えば、「学校で介護について学んだので、老人ホームのボランティアに参加しました。参加したことで学校での勉強の他に、現場で大切な人との関り方について学びました」のように書くと良いでしょう。

自分がどのような勉強を学校で行い、それをどのように社会に貢献できたかを書くと、相手に伝わりやすい文章になります。

「部活で全国大会にまでいきました」だけだと、自分は何に貢献したのかが相手に伝わりません。

「部活で部員と日々相談しながら練習を重ねた結果、全国大会まで進むことができました。この経験は~」のように、具体的にどのようにしたから、貢献できたという文章が書けるようにしましょう。

しかし、具体的に書きすぎると文章が長くなり、200文字以上になってしまいますので、学生生活の状況を見直しながら余計な情報を削りながらまとめましょう。

どのように成長できたか?

奨学金は将来、大学や学校を卒業するために貸与や給付されるものです。将来、大学や学校を卒業することで、社会に貢献してもらいたいために奨学金を支給する側は、貸与や給付を行います。

そのため、学生生活の状況を確認した際に、成長が感じられない方には、奨学金の支給は困難になるとも考えられます。

どのように成長できたかを学生生活の状況に書く場合の例文は以下の通りです。

「私は、大学で看護技術について学びました。その後、医療関係のボランティアを行いました。学校で学んだ技術にあわせて、現場では患者様にあわせた対応が必要だということが分かりさらに学びにつながりました」

その他に、「大学で学んだ結果、~なことができるようになった」、「部活で~をした結果、コミュニケーションの大切さを学んだ」のように書くと良いでしょう。

学生生活の状況でどのように成長したかを作成するときに、自分が学生生活を過ごしたことで、どのように成長できたかを書くと相手に伝わりやすい具体的な内容になります。

学生生活の状況を書くときの4つの注意点

学生生活の状況を書くときに、今後のことや将来のことを踏まえながら具体的に書かなければいけません。

その他にも学生生活の状況を書くときに注意点があります。

学生生活の状況を書くときの注意点は「事実の羅列を避けること」、「学生生活や学校に関することに内容を絞ること」、「ウソは書かないこと」、「コピペをしないこと」の4点です。

ここでは、この学生生活の状況を書くときの注意点を具体的に説明します。

この注意点と先ほど説明した3つのポイントを踏まえて、学生生活の状況を作成するとまとまりのある文章が出来上がるでしょう。

事実の羅列は避ける

「事実の羅列」とは、自分の経験したことをそのまま書くことです。経験したことをそのまま書くのはウソをついていませんので良いのですが、経験したことで何を学んで、どのような成長をしたのかがわからない文章になってしまいます。

「私は、剣道部に所属しています。剣道部の練習は厳しく大変でしたが、何度も練習を繰り返すうちに、上手になっていきました。その結果、県の大会に優勝することができました」

大変な練習を繰り返すことで大会に優勝することができたことはわかりました。しかし、練習して優勝したことはわかりましたが、練習をどのようなことに気を付けてがんばっていったのか、優勝したり練習したことで学んだことがわかりません。

このような文章では、奨学金を支給する側からは、大学や学校生活で何も学びが無かったのではないかと思われてしまいます。

それでは、学びや成長が無かったということで、奨学金の支給が難しくなってしまいます。

文字数が200字以内と限られていますので、事実の羅列を避け、事実と経験したことで得た学びや成長を書くようにしましょう。

学生生活や学校に関することに絞る

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大学や学校を卒業するために奨学金を支給してもらっていますので、学生生活の状況を書くときは、学生生活や学校に関することに絞りましょう。

「私は、ギターで弾き語りをするのが好きで、1か月に1回、人前で歌っています。人前で歌うことは緊張しますが、聞いてくれた人が喜ぶ姿や感動してくれる姿を見て、さらにどうすれば相手が感動してくれる歌を歌えるかを研究しています。

この経験は将来、人に何かを伝えるときにどのような点に注意すれば良いかを考える学びにつながっています。」

こちらの内容は経験からの学びや将来についてが書かれていますが、学生生活や学校に関することは書かれていません。

この内容では、奨学金を支給する側は、「別に大学や学校に通わなくても良いのではないか」と判断してしまいます。

それでは、奨学金継続願を提出する意味が無くなってしまいますので、学生生活の状況に書くときは、学生生活や学校に関することに絞り、作成しましょう。

ウソは書かない

ウソの内容で学生生活の状況を作成すると、作成した内容がウソであることが発覚した場合、奨学金の支給停止や廃止になってしまいます。

つまり、ウソは書かないようにしましょう。

奨学金というお金を支給してもらっていますので、自分を信用してもらうことが大切です。

ウソの内容を書かなくても良いように、奨学金継続願いを提出するまでに1年間ありますので、大学や学校の勉強やボランティアを頑張り、学生生活の状況を埋められるようにしましょう。

学生生活の状況を書く欄は、200文字以内です。経験したことや学んだことをまとめていくと文字数は達成できます。

不安な場合は、本記事の例文を参考にまとめてみましょう。

コピペは厳禁!

コピペとは「コピー、アンド、ペースト」の略です。パソコンやタブレットなどで文章を作成するときに、他の文章からコピーをして自分の文章に貼り付ける方法です。

学生生活の状況を書くときは、コピペもしてはいけません。

コピペは、他の文章をコピーしてくるのですから、自分の文章ではありません。つまりウソになってしまうのです。

コピペが発覚した場合は、ウソになりますので、奨学金を支給する側からの信用がなくなり、奨学金支給の停止や廃止もあり得るのです。

学生生活の状況に関する例文は、インターネット上にたくさんあります。参考にするのは良いですがそのままの文章で書かずに、自分の文章に直して作成しましょう。

自分の文章を書くことで、文章力も高まります。

頑張って取り組みましょう。

収支報告の書き方

奨学金継続願は、自分の学生生活について書く他に、収入や支出について報告もしなければいけません。

自分を含めた家庭の経済状況を報告することで、奨学金を支給するに値するのかを奨学金を支給する側は判断します。

ここでは、収支報告の書き方について、紹介します。

収支報告も不備があると奨学金の支給がされないこともありますので、奨学金を支給してもらえる団体の説明をしっかり確認しておきましょう。

収支欄は確定部分から埋めていく

収支欄は、奨学金継続願の「経済状況」にあります。収支欄には、自分や家庭の経済状況を書かなければいけません。

収支について書く、経済状況の欄には、自分だけでなく、家庭の収入なども書きますので、事前に準備をしておく必要があります。

また、日本学生支援機構の場合、スカラネット・パーソナルに入力します。

スカラネット・パーソナルでは、同じ画面に30分以上経過すると、自動でタイムアウトになってしまいます。タイムアウトになった場合、初めから入力をしなければいけませんので、学生生活の状況と同じように、入力準備用紙にまとめておきましょう。

収支欄には、自分の収入や支出を書きます。収入は、家庭からいくら仕送りがあったか、アルバイトの収入などを書きます。支出は、食費や光熱費など生活に関する費用や学費を書きます。

はじめに、収支欄には、確定している部分から埋めましょう。

収入だと、奨学金やアルバイトの収入は確定していますので、書くことができます。支出に関しては、学費や毎月固定で払っている通信費、家賃などは確定していますので、まとめやすいでしょう。

支出欄を埋めていく

収支欄の収入について書けたら、次は、支出欄も忘れずに書きましょう。こちらもあらかじめ、入力準備用紙にまとめておくと、スカラネット・パーソナルでの入力がスムーズにいきます。

支出欄も確定しているところから埋めていくと書きやすいでしょう。

確定しているところとは、学費、月に固定の金額で払っている通信費などです。自宅外から大学や学校に通っている方は、家賃、光熱費も支出に該当します。

注意する点は、自宅から大学や学校に通っている「自宅通学者」、自宅外から大学や学校に通っている「自宅外通学者」と自宅から通学か、自宅外からの通学かによって書くところがに分かれています。

自宅から通っている方は、自宅外通学者の欄に支出を書かないようにしましょう。

スカラネット・パーソナルで入力するときは、自宅通学者、自宅外通学者どちらなのかをチェックするところがありますので、該当するところにチェックすると自動で画面が切り替わります。

支出欄に該当する金額を書いていきますが、支出欄の説明に書いてあるように、金額は、1万円未満は切り捨てて記入しましょう。

マイナス収支は手続き不可

収支欄の最後に、収支計算をします。

計算をしてみて、収支がマイナスになると手続きが進まないので注意しましょう。

収支がマイナスになるということは、収入よりも支出が多いということです。収支がマイナスだと奨学金を支給する側からは、「支払いができていないのに学生生活ができているのか」と思われてしまいます。

そのため、収支がマイナスにならないように計算しましょう。

どうしても、収入よりも支出が多くなってしまう方がいるかもしれません。しかし、それでも学生生活は過ごせているので、どこかで収入を補っているのです。ほとんどの場合は、実家から足らない分を補ってもらっていますので、保護者に確認をしてみましょう。

「多分、実家からの仕送りで補ってもらっている」と勝手に思って、適当な金額で報告すると奨学金を支給する側から「金額に不備がある」と指摘されるがありますので、金額の入力は注意しましょう。

給付型奨学金の場合は?

奨学金にはお金を支給された後、返還する「貸与型」と条件をクリアすると変換しなくても良い「給付型」があります。

これまでは、主に貸与型の奨学金継続願の申請についてお伝えしてきましたが、給付型の奨学金の場合、継続して奨学金を支給してもらうためにはどのような手続きが必要なのでしょうか。

ここでは、給付型奨学金の継続願についてお伝えします。

給付型奨学金も奨学金継続願は必要

給付型奨学金も貸与型と同じように継続願を提出しなければいけません。

日本学生支援機構の給付型奨学金で奨学金を継続する場合は、貸与型と同じく「スカラネット・パーソナル」で申請します。

貸与型と同じく、提出期限がありますので、期限に間に合うように申請を行いましょう。申請が間に合わない場合は、奨学金の支給が停止してしまいます。

奨学金の支給が停止になった場合、また復活したいときは、在籍している大学や学校に確認してみましょう。

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給付型奨学金の継続要件は貸与型より厳格

給付型奨学金の継続要件は、適格認定が貸与よりも細かく決まっています。

給付型の奨学金は、貸与型と違い、条件をクリアすると返還の必要がありません。そのため、貸与型よりも継続要件は厳しいものになっています。

奨学金は、奨学金の支給が終わり、返還された金額を基に支給されています。そのため、奨学金を支給された方は大事に使っていきましょう。

奨学金継続願が不要な人とは?

奨学金継続願は、次年度奨学金の支給を継続したい方が申請します。

中には、奨学金継続願の提出を必要としない方もいます。

奨学金継続願が不要な人とは、「今年度3月に支給終了予定の方」、「今年度11月以降に採用された方」です。

緊急に奨学金の申請をした方もいるかと思いますので、自分が支給されている奨学金の採用がいつ決まったのかを確認しておきましょう。

奨学金の継続が不要な場合

学生生活を過ごす中で、自分や家庭の経済状況が安定し、奨学金を支給されるのが必要ない方もいるでしょう。

その場合、「奨学金の継続は不要である」と伝えましょう。

継続願の「奨学金振込みの継続の確認」に「奨学金の継続を希望しません」と選択する項目があります。奨学金の継続が不要な方は、「奨学金の継続を希望しません」を選択しましょう。

「奨学金の継続を希望しません」を選択すると、入力内容の確認が表示されますので、後は指示に従いましょう。

この申請をすることで、奨学金の支給は、今年度の3月で終了します。

奨学金継続の希望をしない場合は、申請が通ると今年度の3月で奨学金の支給が終了しますが、その後、奨学金の返済が始まります。

まだ、学生のため返済が難しい場合は、日本学生支援機構の場合は、「在学猶予願」を提出しましょう。

スカラネットで提出済を確認できる

日本学生支援機構から奨学金を支給されている方は、奨学金継続願を提出後、スカラネット・パーソナルで奨学金継続願を提出できているか確認をすることができます。

スカラネット・パーソナルにアクセスし、「奨学金継続願提出」の画面まで進みましょう。

奨学生番号ボタンの右に「提出済」と表示されていると提出できています。

「提出済」の表示がない場合や、ボタンが活性化している場合は、奨学金継続願が提出できていませんので、再度確認しましょう。

奨学金継続を打ち切られる場合

奨学金を採用された後でも学生生活の状況により、奨学金継続が打ち切られる場合があります。さらに状況によっては、支給された奨学金を返還しなければいけないこともあります。

奨学金を支給する場合、「適格認定」という学業や出席の状況を判断し、奨学金の支給を認定します。

適格認定で奨学金支給を認定されない理由は、「性行不良等により、奨学生の適格性に疑義が生じた場合」、「退学等により、奨学金の支給が終了する場合」です。

認定基準は、「継続」、「警告」、「停止」、「廃止」です。

「廃止」は、卒業延期のように、卒業ができないことが確定した場合や修得単位数の合計が標準単位数の5割以下の場合が該当します。その他に、出席率が5割以下の場合、連続して「警告」に該当した場合も「廃止」になります。

「警告」は、修得単位数の合計が標準単位数の6割以下の場合、GPAなどの成績に関することが下位4分の1の場合が該当します。その他に、出席率8割以下で学修意欲が低いと大学や学校が判断した場合も「警告」に該当します。

「停止」は、給付型奨学金の場合、大学や学校で3か月未満の停学や訓告処分などに該当すると「停止」となります。

「継続」以外は、大学や学校から通知がされます。

「廃止」と認定された場合は、奨学生としての身分を失い、奨学金の支給が終了してしまいます。「警告」や「停止」の認定を受けた場合は、学業や生活を見直し改善することで奨学金の支給が継続されます。

「廃止」や「警告」に当てはまる場合でも、災害や傷病などやむを得ない事由がある場合は、「廃止」や「警告」にならない場合もあります。

大学や学校を休学する場合は、奨学金が休止されます。日本学生支援機構の場合、休止が2年以内(大学院の奨学金で機構が認めたときは3年以内)で終わった場合、復活の手続きをすることで、奨学金の交付が再開されることがあります。

休止や復活については、所属の大学や学校に確認してみましょう。

奨学金は、家庭の経済状況だけでなく、大学や学校を卒業したいと願う方に支給されます。「廃止」や「警告」などに該当しないように、学生生活の状況を整えたり、勉学に励むようにしましょう。

奨学金継続願の「学生生活の状況」の書き方を把握しよう!

奨学金継続願の「学生生活の状況」書き方についてポイントや注意点を例文を交えてお伝えしました。

「学生生活の状況」は、200字以内で文章をまとめなければいけません。そのため、事例を羅列したり、学生生活や学校以外のことを書くとまとまりがない文章になってしまいます。

そして、ウソを書いたり、コピペをした文章で提出すると虚偽の疑いがかかり、奨学金の廃止になってしまう場合もありますので、注意しましょう。

「学生生活の状況」は、これまで経験した、大学や学校での経験を基に、サークルや部活、ボランティアなどについて書きましょう。

さらに、「学生生活の状況」を書くときのポイントは、「今後のことや将来のことを踏まえて書く」、「自分がどのように貢献してきたかを書く」、「学生生活で経験したことを踏まえてどのように成長できたかを書く」の3点を踏まえましょう。

奨学金継続願の作成をするとき、いきなりスカラネットにアクセスして作業を始めずに、入力準備用紙にまとめてから入力をすると、途中でタイムアウトせずに進めるでしょう。

奨学金継続願は、提出するまでに入力に必要な情報を集めたり、作文をしたりと時間がかかります。しかし、奨学金を支給されている方は、奨学金がなければ学生生活を過ごすのが困難になってしまいます。

せっかく大学や学校に入学し、将来に向けて進んでいるところですので、あきらめずに、本記事を参考にして奨学金継続願を提出しましょう。

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