化学業界研究|化学業界の「現状」と「今後の動向・将来性」を知ろう

今回は、化学技術を駆使して、日本にとって貴重な資源を生み出している化学業界について、研究していきます。業界の現状や動向、課題や将来性などについてまとめているので、化学業界への就職を検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

近年、万能細胞であるIPS細胞を作製したり、「ニホニウム」という新元素を発見したりなど、世界的に見ても日本の化学技術は光るものが有ります。

今回は、化学技術を駆使して、日本にとって貴重な資源を生み出している化学業界について、研究していきます。業界の現状や動向、課題や将来性などについてまとめているので、化学業界への就職を検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

化学業界研究:現状

はじめに、基本的なデータを通して、化学業界の「今」を見ていきます。数字として業界を見つめることで、リアルな現状を知ることができるはずですよ。

化学業界の現状:基本情報

以下は、平成25年~平成26年までの情報を元にまとめられたデータです。

・市場規模:27兆1457憶円
・労働者数:162913人
・平均年齢:40.6歳
・平均勤続年数:15.7年
・平均年収:610万円
引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

上記は、化学業界の基本情報ですが、まず目を引くのが、市場規模の大きさです。他の業界と比較して、桁外れの巨大な市場規模となっています。また、労働者数の多さも特徴の1つと言えるでしょう。他の業界と比べて、1桁多い人数です。

他の業界よりも遥かに大きな市場規模と労働者数を誇る化学業界ですが、労働者の平均年齢や平均勤続年数は、一般的だと言えます。

また、平均年収に関しては、一般的な水準よりも高いと言えそうです。実際に、2015年の労働者の平均年収は440万円(※2)というデータがありますが、化学業界の平均年収は、その基準を200万円近く上回っています。

化学業界の現状:業界シェア

続いて、巨大な市場を持つ化学業界の中でも、トップクラスの業績を誇っている企業をご紹介していきます。

・業界シェア1位:三菱ケミカルホールディングス
・業界シェア2位:住友化学
・業界シェア3位:三井化学
引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

上記は、平成25年~26年の各企業の売上高を元にした、ランキングです。他の業界と比べて、桁外れの巨大な市場を持っている科学業界。その頂点に立つ業績を残したのは、三菱ケミカルホールディングス。売上高は、3兆4988憶円でした。他の業界全体の市場規模と同等の金額という見方も出来ます。

続いて、2位にランクインしたのは、住友化学で、売上高は2兆2437憶円となっています。1位の三菱ケミカルホールディングスと比較すると、1兆円以上の大きな差を付けられています。しかし、2兆円を超える売上高というのは、化学業界以外の企業を含めても、トップクラスの業績と言えます。

3位は、三井化学でした。その売上高は、1兆5660憶円。1位・2位には大きなリードを許しているものの、こちらも大変高い業績を残しています。

化学業界研究:動向

続いて、化学業界の動向を追っていきます。科学業界が現在抱えている課題や問題点から、業界として今後、どのように動いていくべきかをご紹介していきます。また、基本情報や課題などを参考にして、化学業界の将来性についても考察していくので、業界研究の一環として、ぜひ参考にしてみて下さい。

化学業界の現状:課題

まずは、化学業界の課題について見ていきます。桁外れとも言える大きな市場を抱えている科学業界。しかし、実は問題や課題を多数抱えているのです。科学業界の課題を知ることで、業界の新たな一面が見えてくるのではないでしょうか?

・化学業界の課題1:原料の高騰

化学業界が抱えている問題の1つとして、原料の高騰があげられます。原料が高騰したことにより、従来のビジネスモデルや価格設定では、利益が出にくくなってきているのです。新たなビジネスモデルの導入や価格設定の見直しなどを行って、このような現状を打開していく必要に迫れらています。(※3)

・化学業界の課題2:海外進出

上記であげた原料高騰と共に問題視されているのが、化学業界の国内市場の減少です。既に、国内では巨大な市場を築き上げている為、新たな市場を見つけ出すことが困難になってきています。その結果、国内だけで利益を出すのが、難しくなっているという見方も。今後も科学業界を成長させていくには、海外進出を進めていく必要がありそうです。(※3)

・化学業界の課題3:不採算事業の統廃合

上記でもご紹介したように、化学業界は現在、国内で充分な利益を出すことが難しい状況です。燃料の高騰や国内市場の減少から、経営が厳しい企業も徐々に出始めているのだとか。このような背景から、科学業界企業の中には、事業の整理を始めている所も。不採算事業に統廃合により、工場の稼働や資金の使い道を、より効率的にしていくことが狙いです。今後は、不採算事業の統廃合に成功した企業が、生き残っていくと予想されています。(※1)

化学業界の現状:市場動向

次に、化学業界の市場動向を追っていきましょう。最近の市場の推移や、化学業界の将来性について考えていきます。

・化学業界の市場動向:業界規模の推移

引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

上記は、平成17年~平成25年までの、化学業界の業界規模の推移をあらわしたグラフです。

平成17年~平成19年までは、増加傾向でしたが、平成20年からは減少傾向に転じています。特に、平成21年の市場規模の落ち込みは激しく、平成17年~平成25年までの間で最も低くなっています。

平成22年はやや回復しましたが、その後は平成24年まで、横ばい。平成25年になって、ようやく回復し、上昇傾向に転じています。

このような推移から、市場規模そのものは大きいものの、化学業界全体の成長としては、伸び悩んでいると考えられます。

・化学業界の現状:将来性

化学業界の基本情報や動向、市場規模の推移から、将来性について考察していきます。

課題でもあげられているように、化学業界は現在、国内市場の縮小などにより、停滞期に突入していると考えられます。原料の高騰も続き、このままでは更なる成長や現状の維持は、厳しいでしょう。

化学業界の今後を左右する鍵は、やはり海外進出にあると考えられます。海外での新たな市場の開拓をいかに進めていけるかによって、化学業界の今後の成長や勢いが、左右されるでしょう。

科学業界研究:業界研究本

最後に、化学業界を更に深く学ぶのにおすすめの、業界研究本をご紹介していきます。

最新化学業界の動向とカラクリがよ~くわかる本

化学業界の仕組みや動向、歴史などが学べます。主要企業の現状なども知ることができる、業界研究本の定番とも言える1冊です。

化学業界大研究

化学業界の主要企業の動向が紹介されている書籍。科学業界への就職を検討しているなら、ぜひ読んでおきたい1冊です。

世界の化学企業: グローバル企業21社の強みを探る

日本だけでなく、世界の化学業界企業についても学べる、未来思考の業界研究本です。こちらも、業界研究の一環として、ぜひ目を通しておきたい1冊だと言えるでしょう。

終わりに

いかがでしたでしょうか?今回は、化学業界にスポットを当てて、業界研究をしてきました。

資源が少ない日本にとって、化学業界は必要不可欠な産業です。日本の発展と、安定した生活は、化学業界によって支えられてきたと言っても、過言ではないでしょう。そんな化学業界に就職し、働くことは、社会人として誇り高いことだと思います。

現在、化学業界に興味がある方や、就職を検討している方は、これからもぜひ業界研究を続けて、更に深く科学業界と向き合ってみて下さいね

化学業界研究|化学業界の「現状」と「今後の動向・将来性」を知ろう

化学業界の動向とカラクリがよーくわかる本!!
化学業界の知られざる実態に迫る!!
激変の産業地図を読み解く!!