【業界研究】広告業界の現状・今後の動向・将来性を学び尽くそう

今回は、広告業界に焦点をあてて、業界研究をしていきます。基本情報は勿論、現状の課題や市場規模の推移、将来性などについてもまとめているので、広告業界に興味がある方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

広告業界研究:現状

まずは、広告業界の基本情報について見ていきましょう。データや数値を把握することで、広告業界の現状や将来性について、新たに見えてくるものがあるかもしれませんよ。

広告業界の現状:基本情報

それでは、広告業界の市場規模や労働者数、平均年収などの基本的なデータをご紹介していきます。

市場規模:4兆3291憶円
労働者数:15294人
平均年齢:34.8歳
平均勤続年数:6.9年
平均年収:593万円
引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

市場規模がとても大きい点が特徴的です。また、平均年齢は、他の業界と比較すると、低くも高くもない標準的な年齢と言えるでしょう。ある程度の社会経験を積み、それでいて若いフレッシュな感性によって、センセーショナルな広告を生み出しているのかもしれません。

平均年収は、他の業界より高めと言えます。2015年の労働者全体の平均年収は、440万円というデータがあります。(※2)440万円という金額と比較すると、それを大幅に上回る年収です。

広告業界の現状:業界シェア

続いて、広告業界のシェアをランキング形式でご紹介していきます。平成25年~平成25年の業績を参考にしたランキングとなっています。

業界シェア1位:電通
業界シェア2位:博報堂DYホールディングス
業界シェア3位:アサツーディ・ケイ
引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

業界シェア1位は、電通でした。平成25年~平成26年の売上高は、2兆3093憶円。2位以下の企業に大きくリードして、独走状態となっています。

2位にランクインした博報堂DYホールディングスの業績は、1兆0959憶円。電通の売上高と比較するとリードを許している状態ですが、こちらも業界内トップクラスの業績をキープしています。

3位はアサツーディ・ケイ。売上高は3427憶円でした。1位・2位の企業が、広告業界のシェアをほとんど独占していることが窺える結果です。

広告業界研究:動向

広告業界について、基本情報や業界シェアと言った数字を通して学んだ後は、更に深く掘り下げて、業界の現状や動向について見ていきたいと思います。現在、広告業界が抱えている問題や、業界の今後を予想する将来性について、考察していきます。

広告業界の現状:課題

まずは、広告業界が現在抱えている課題や問題をご紹介していきます。

広告業界の課題1:広告のデジタル化

従来の広告媒体は、テレビ・ラジオ・雑誌・新聞の4種類でした。ところが、インターネットが普及したことで、4つの媒体のバランスが崩れ、広告業界に大きな影響を与えました。既に、インターネットを媒体とした広告を出している企業も多くあります。今後はますます、広告のデジタル化やインターネット向けの広告作成が要求されるようになるでしょう。(※3)

広告業界の課題2:広告の価値の維持

最近、広告業界に限らず、さまざまな業界で値引き行為が見られます。「格安」という言葉が頻繁に使われ、それまで常識だった料金や価格を大幅に下回る金額で、商品を販売したり、サービスを提供したりしていますね。広告業界でもまた、そのような流れになりつつあるようです。しかし、値引き行為は広告そのものの価値を下げることになり、業界全体による値引き競争に発展する可能性があります。広告代理店によるマージンが1%減少することにより、10%の人員を削減しなければならないというシステムの広告業界で、そのような値引き合戦が起こってしまえば、業界全体の衰退にも繋がります。値引きではない方法で、ビジネスを展開する必要があるのです。(※4)

広告業界の課題3:セールスプロモーション分野

消費者の購入意欲を誘うPOPやポスターの作成、マーケティングを意識したブランド戦略やキャンペーン企画など、セールスプロモーション分野に注目している広告業界企業が増えつつあります。インターネットの普及により、テレビやラジオ、雑誌や新聞といった従来の媒体が弱体化している為、セールスプロモーション分野への進出とその結果によって、広告業界の今後が左右されるという見方もある程です。(※1)

広告業界の現状:市場動向

続いて、広告業界の市場がどのように推移しているのか、具体的な数字を通して見ていきましょう。

広告業界の市場動向:業界規模の推移

引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

上記は、平成17年~平成25年までの、広告業界の市場規模の推移をあらわしたグラフです。

平成17年~平成19年は、順調に右肩上がりとなってますが、平成20年・平成21年は大きく減少しています。特に、平成21年は減少傾向のピークで、ここ数年で最も市場規模が落ち込んだ年となっています。

平成22年は、わずかではありますが、前年よりは回復し、平成23年~平成25年にかけて、再び右肩上がりへと転じます。特に平成25年の市場規模は、平成17年以降で最も高い数値を記録しています。

広告業界の現状:将来性

続いて、現状や市場規模の推移を踏まえた上で、広告業界の将来性を考察していきます。

広告という文化は、各業界の企業の戦略として必要不可欠なものなので、消滅してしまうことはないでしょう。よって、広告業界そのものが衰退してしまうということは、有り得ないと考えられます。

しかし、長年続いてきた4種類の広告媒体の勢力図が、インターネットの普及によって大きく崩れた今、広告業界は媒体やビジネスモデルを大きく変えていく必要に迫られています。今は、広告業界にとって、大きな転換期と言える時期なのです。

広告のデジタル化が徐々に進められ、インターネットを媒体とした広告を扱う企業も増えてきましたが、最早それは当たり前のことになりつつあります。広告のデジタル化だけでは、他社との差別化は図れません。セールスプロモーション分野など、従来の広告産業から一歩踏み込んだ、新たなビジネスを展開していくことで、新規のマーケティングや市場を開拓していくことが大切だと考えられています。

今後は、上記の課題をいかに解決し、新しいビジネスモデルを生み出していけるかによって、広告業界内での各企業の勢力図が変わっていくでしょう。現在、市場を独占している電通と博報堂DYホールディングス以外の企業にとっては、特に大きな課題で、淘汰される企業と成長していく企業の格差が大きくなっていくと予想できます。

広告業界研究:業界研究本

基本データや現状を知ることで、広告業界について新たな気付きや発見があったのではないでしょうか?最後に、更に深く広告業界について研究したいという方におすすめの、業界研究本をご紹介します。

よくわかる広告業界 (最新 業界の常識)

企業の勢力図や制作方法など、広告業界の仕組みや裏側について学べる書籍です。近年のグローバル化、デジタル化にも対応しているので、広告業界への就職を希望しているなら、ぜひ目を通しておきたい1冊です。

広告界就職ガイド2017

こちらも、広告業界への就職を考えているなら、読んでおきたい1冊。広告業界の最新の動向がチェックできます。また、職種や業界に関しても、とても細かく研究されていて、業界研究の教科書のような書籍です。

改訂版 ネット広告ハンドブック

近年、デジタル化が進んでいる広告業界。そんな最近の事情を知りたいなら、この本がおすすめですよ。仕組みや作成方法など、ネット広告の基本を学ぶことができます。

終わりに

華やかで洗練されたイメージが強い広告業界ですが、意外な課題や問題点などもあり、今後の動向から目が離せません。

テレビや雑誌、新聞やラジオを通して、企業と消費者を結びつける役割を受け持ってきた広告業界。形式や業界を取り巻く環境は日々、変化し続けていきますが、これからも企業と消費者を繋ぐ情報を発信していくはずです。

[参考資料]
※1「業界動向.SEARCH.com」広告業界の現状、動向、ランキング等-業界動向サーチ
※2「DODA 平均年収ランキング2015」平均年収ランキング2016(平均年収/生涯賃金) |転職ならDODA(デューダ)
※3「真相速報.com」真相速報.com
※4「広告業界の今!」広告業界の今!