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お盆の送り火のやり方|燃やすもの・真言宗など宗派による違いは?

更新日:2024年01月04日

ライフスタイル

お盆の風物詩であります迎え火や送り火。見ると心が和みますよね。そんな迎え火や送り火ですが、いざ自分でやってみようとしてもやり方がわからないという方もおられるでしょう。今回は、迎え火・送り火のやり方や、宗派や地域によるお盆や迎え火・送り火の違いを見て行きます。

お盆とは、ご先祖様の霊が帰ってくる日

お盆とはご先祖様の霊を供養する行事もしくは供養する期間の事を言います。お盆時期になるとご先祖様の霊が子孫の元へ帰ってくるとされており、子孫は帰ってくるご先祖様の霊を迎え入れます。 お盆は旧暦の7月15日前後に行われる事が多く、現在の暦にすると8月15日前後に該当します。現在では8月13日から8月16日の4日間がお盆期間とされ、多くの企業はこの期間を休みとしております。

迎え火と送り火

お盆時期になると、迎え火・送り火が行われる事が多いです。迎え火とは、帰ってくるご先祖様の霊が迷わず無事に帰ってこられるよう、道標として焚く火の事を言います。 送り火とは、お盆の期間中に共に過ごしたご先祖様の霊を無事に天に帰れるようにと願いを込めて焚かれる火の事を言います。このように、迎え火と送り火は、ご先祖様が無事にこの世とあの世を行き来出来る様に行われる行事なのであります。

迎え火と送り火のやり方

お盆は年に一度ご先祖様が帰ってくる大切な日です。ご先祖様には道中安心して行き来してもらいたいですよね。そこで、ご先祖様に安心してもらえるよう、迎え火・送り火のやり方を紹介していきます。

迎え火・送り火はおがらを燃やす

迎え火・送り火では一般的にはおがらと呼ばれる、皮を剥いだ麻の茎を用います。あまり耳慣れないものなので販売されている所も限られてそうなイメージですが、ホームセンターやスーパー、花屋さんで購入できます。 おがらを焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの平たい土鍋に乗せて燃やします。焙烙は仏具店で購入する事ができます。お盆時期になるとホームセンターで売られる事もあります。おがらの代わりに藁やろうそく、焙烙の代わりに耐熱材で作られた平たいお皿を使っても大丈夫です。

迎え火・送り火は玄関前で焚く

元々は迎え火はご先祖様のお墓の前で焚き、その火を提灯に入れて持ち帰り、ろうそくに移して仏壇の前に灯しておりました。そして送り火は仏壇の前に灯してあるろうそくからおがらに火を移し、ご先祖様のお墓の前まで持って行っておりました。 現在ではお墓が遠くにある場合が多く、火を持って帰るのが困難となっております。そのため、自宅の玄関前で火を灯すのが一般的となっております。 マンション等、火を灯すのが難しい場合は、提灯を使うと良いです。提灯の中に火を入れると提灯が燃えそうで不安であれば、ろうそくの火の代わりに電池灯を入れるとよいでしょう。

迎え火を焚く日時

迎え火はお盆の始まりの日であります盆入りの日に行われます。地域によって異なりますが、7月もしくは8月の13日の夕方に行われる事が多いです。火は少し暗くなってからの方が見やすくなります。迎え火は帰る場所の目印となるものなので、ご先祖様に少しでもわかりやすくするために、夕方に行われます。 また、完全に暗くなってしまってはご先祖様が子孫の姿を見る事が出来ません。迎え火を夕方行うもう1つの理由は、ご先祖様に子孫が無事家に帰ってこられるよう見守っている姿を見せるという事なのです。

送り火を焚く日時

送り火はお盆明けの7月または8月16日の夕方に行われるのが一般的です。地域によっては盆終わりの15日に行われる所があります。送り火も迎え火同様夕方に行われます。理由も同様、火が灯っている様子が見やすく、ご先祖様に見送っている姿を見て安心してもらうためです。

宗派によるお盆の違い

お盆は仏教とも大きな繋がりがあります。しかし、一口に仏教と言っても様々な宗派が存在します。宗派ごとにもお盆行事の行い方が異なります。 迎え火や送り火に関しても宗派ごとに違いはあるのでしょうか。その違いについて見ていきましょう。

浄土真宗は迎え火・送り火の習慣はない

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初回公開日:2017年03月27日

記載されている内容は2017年03月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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