海外のソフトウェアエンジニアの年収が高いわけ

日本ではエンジニア業界と聞いて、給料が高いというイメージを持つ人は少ないのではないでしょうか?ソフトウェアエンジニアの年収は、日本よりも多く、海外の方が高い傾向にあります。ソフトウェアエンジニアの年収が高いのには、どのような理由があるのでしょうか?

最大で200万円以上の差!?日本とアメリカのソフトウェアエンジニアの収入

まずは日本と海外のソフトウェアエンジニアの収入を見ていきましょう。日本でのソフトウェアエンジニアの平均年収で440万円となっています(※1)。これに対して、アメリカのソフト系エンジニアの年収は910万円(※2)、カナダでは770万円(※3)と、いずれも日本の平均的なソフトウェアエンジニアの年収を150万円以上上回っています。もちろん物価や税金、円相場などの事情があるため単純に比較することはできませんが、なぜこれほどまでに大きな差が生じているのでしょうか?

国名 平均収入
日本 440万円(※1)
アメリカ 910万円(※2)
カナダ 780万円(※3)
イギリス 430万円(※4)
中国 240万円(※5)

アメリカでは日本よりもなりにくい仕事

ソフトウェアエンジニアの収入が日本よりも海外の方で高い理由には、エンジニアという仕事の社会的な位置づけの違いにあります。

第一に、日本ではエンジニアは大学の学部に関係なく就くことができますが、アメリカでは大学などでコンピューターサイエンスを専攻した人だけがなれる職業なので、必然的に高給な職業になっています。アメリカのエンジニアの多くは情報系の学部を卒業した後に大学院へと進み、博士号を取得していますが、日本の場合、博士号まで取得した優秀な人材であっても、27歳で新卒として採用する企業は少ないのが現状です。

第二に、日本でのソフトウェアエンジニアに対する評価が低いことが考えられます。アメリカでは、なりにくい職業ということもあり、ソフトウェアエンジニアは大切に扱われるほど高い評価を受けています。日本のソフトウェアエンジニアの場合、残業が多く仕事量も多いという厳しい労働環境に置かれることも少なくなく、評価も高くありません。これは、日本にソフトウェアエンジニアという仕事を適切に評価できる上層部が、長年企業や政府にいなかったためです。最近では、ゲームや携帯コンテンツの業界などではソフトウェアエンジニアに対して適切な評価がなされ、十分な給与と待遇で働くことができるようになったと言われていますが、業界全体で見ると、依然としてソフトウェアエンジニアの地位はアメリカやカナダほど高くはありません。

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まとめ

ソフトウェアエンジニアの収入は、海外が高いというよりも日本が低すぎるのかもしれません。海外のソフトウェアエンジニアの方が収入が良いということはおそらく容易に納得できたと思いますが、200万円近くも差があるということは驚きだったのではないでしょうか。

日本の優秀な人材が就職の選択肢として、これまで以上に海外企業を意識し始めれば日本の人材流出に繋がるでしょう。日本全体でソフトウェアエンジニアの役割を理解し、評価することができる社会になることが求められています。


[参考]