これからのエンジニアチームづくりに必要な3つの要素

これからのエンジニアチームづくりに必要な3つの要素

こんにちは!たこぼーです。

企業において社内環境の整備は安定した業績を生み出すために必要不可欠です。特に重要になるのは、働く人々の環境作り。IT企業に勤務するエンジニアのチーム編成はプロダクトの開発スピードや作業効率に大きな影響を与えます。スタートアップや大手など企業規模に関係なく人材のマネジメントには細心の注意を払いたいところです。では、どのようなチームづくり・組織編成をこれから行えばよいのでしょうか?

今回は、エンジニアのチームづくりにおいて重要になるコミュニケーションと組織編成の部分に焦点を当て「これからのエンジニアチームづくり」に必要な要素を考えていきたいと思います。エンジニアチームづくりに必要な要素としては以下の3つの項目が考えられます。

  1. 採用戦略・採用力
  2. 小さな情報も共有する環境づくり
  3. リモートでも働ける仕組みづくり

それでは、順を追って見ていきましょう。

エンジニアチームに必要な要素1:採用戦略・採用力

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まずは人材・採用面を見てみます。良いエンジニアチームを作るには、何よりも人材が重要です。エンジニア採用の基準は企業によって様々ですが、今回は「google最初の21人」に関するHRナビの記事(※1)に注目してみました。

Googleの元CEOのエリック・シュミット氏の著書「How GoogleWorks」において、エリック・シュミット氏は、意図的に組織のエンジニアを50%の比率に保っていたとされています。通常の企業であれば、50%のエンジニア比率は多く感じますが、他の役職を削ってでもプロダクトに人材リソースを集中させる為に、比率を高めていました。

また採用の面では、スマートニュースCEOの鈴木氏は、エージェント経由でのエンジニア採用より、紹介や縁故ベースでの採用を適用しています。「類は友を呼ぶ」ではありませんが、優秀なエンジニアは違う優秀なエンジニアを引き寄せるという考えがある為です。2つの例を見ても、エンジニアを集める際には、明確な意図と計算に裏付けされた組織編成が重要になります。次の項目でマネジメントについてさらに細かく見てみたいと思います。

(※1)モデルは「Google最初の21人」スマニューに見る、エンジニア集団の作り方

エンジニアチームに必要な要素2:小さな情報も共有する環境づくり

これからのエンジニア組織に求められる3つ目の要素は、小さな情報や発想を共有する環境づくりです。

正しい情報共有は、チーム内のエンジニア同士の情報格差の削減やコミュニケーションを促します。TrelloやGitHub、Slackなど、web上に多数存在するサービスをうまく組み合わせて、定期的にタスクの進捗や意見交換を出すことは、グループのモチベーション維持や目的意思を保つ際に最適な方法の1つです。

一般的に考えられる共有する情報の大きさよりも、もっと小さい、ふと考えたこと、思い浮かんだことでさえ情報を共有していくことが、重要です。それによっていわゆる「マクドナルド理論」が起こります。

「マクドナルド理論」とは、みんなで飯処を考えていて、何も出てこなかった時に、まず誰かが「マクドナルド」ということで、それに対して否定が入り、意見を出し合って話が進み、最終的に決まる現象のことを言います。

クックパッドの例に見る、小さな情報共有

このような小さな情報共有の好例として、クックパッド開発者ブログで取り上げられていたエピソード「Zatsuリポジトリ」があります(※2)。クックパッドのインフラストラクチャー部では、GitHubEnterprise上に「zatsu(雑)」というリポジトリを作成していて、各エンジニアのふわっと思いついた発想のストック場所を提供しています。そこでは、おおまかなアイディアの一端でさえ共有を行っています。

クックパッドでは雑リポジトリにより、思い立った意見や考えを逃さず、後で冷静になったときに見返して議論をし、タスクにスべきかどうかを判断しています。これを1人で行わず、あえて共有スペースで行うことで、個人では軽視した事項も、意見が交わされるうちに重要度が増していき、よりよいサービス改善に繋がていくことができます。

「zatsu」のように発言のハードルを下げることは、コミュニケーションや認識の共有の強化、また当事者意識をもたせ主体的な行動を促していき、組織を密で強固なものにしていきます。

(※2)クックパッド開発者ブログ

エンジニアチームに必要な要素3:リモートワークでも働ける仕組みづくり

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最後に、これからのエンジニアチームづくりを考える上で、考慮したいのが「リモートワーク」です。近年リモートで働くことを希望するエンジニアは増加しきています。リモートワークの増加は、多様な働き方を認める企業が増えたことや、人口減少と女性の社会進出、、男性が家庭内をサポートする機会が増えたことに有ります。今後は「リモートワーク」を一つの働き方として、採用する際に考えておくことが重要です。

Misocaの例に見る、リモートワークの仕組みづくり

「リモートワーク」が成功している事例として、Web上で請求書作成が行える無料サービスを運営する「Misoca(ミソカ)」の例があります(※3)。時間・場所などの制約を受けないという利点を持つリモート。しかし、リモートの1番の問題点は、個人の自主性に大きく依存する点です。

リモートワークでは、個人のモチベーション次第で、チーム内の孤立感や作業効率の低下を招きます。この問題の解決策として、Misocaでは、定期的なビデオ会議やTrelloなどのツールを利用する事で、タスク管理とコミュニケーションを綿密にとっています。タスクが消化されていなければ、誰かが質問をを投げかけるため、リモートで離れて仕事をしていても、お互いの「困った」を共有することができ、また解決するために全員で議論しています。

Misocaではリモートでありながら、コミュニケーションとモチベーションの維持をツールを使い仕組み化することで、チームとして100%の力を発揮しているようです。

社会の変化だけでなく、雇用の変化として海外の人材をリモートで活用することも増えてきました。中には出社時間が自由な企業も増えています。物理的に離れていても、心理的な距離は縮めるよう、コミュニケーション管理の設計を行い、リモートとオフィスを上手く併用する事がこれからのグループマネジメントに求められます。

※3:「チーム作りはプログラミングだ」とMisocaのエンジニア社長が豪語する理由」

おわりに

いかがだったでしょうか?今回はエンジニアチームづくりに必要な4つの要素を考えてみました。技術の進化により、コミュニケーション方法や仕事のありかたが大きく変化しました。これまでのオフィス勤務のありかたから、個人が場所に縛られることなく勤務選択をすることが、可能になってきました。

技術が進歩した一方で、コミュニーケション管理の重要性も高まりました。クックパッドの例のように、ツールをうまく利用して、グループ内で「一体感」や「主体性」を作り出す事がモチベーションや最高のチームづくりの手助けになりそうです。