Perlの歴史とルーツを辿る|背景を知ってPerlを深く理解しよう

1987年にラリー・ウォール(LarryWall)氏によって最初のバージョンが発表されて以来、エンジニアにはすっかりお馴染みのプログラミング言語となった「Perl」。これまでPerlを使ったことが無い人も開発から今日までのPerlの歴史を辿り、Perlの特徴を抑えていきましょう!

【Perlが開発された背景と歴史】

Perlが開発されたのは、開発者のラリー・ウォール氏がアメリカのWestCoast社で働いていた1986年です。当時、システム管理の仕事をしていたウォール氏は、UNIX上のバグ情報管理システムのファイルからレポートを作成しようていました。当初はこのシステムの開発にawkというプログラミング言語を使っていましたが、それでは役不足であることを感じて、新しい言語の開発に着手しました。

1987年にPerlがUsenet読者のコミュニティに公開されると、世界中のプログラマーが注目し、質問や要望が多数寄せられます。ウォール氏はこうしたユーザーからのフィードバックを積極的に受け入れました。その結果、次々と新しい機能が追加され、WindowsやMacintoshなど、様々なOS上に移植されました。そして、インターネットが急速に発達し始めた1990年代となると、CGIプログラムを作成するのに適した言語として多くの人に利用されるようになったのです。(※1)

【Perlの特徴】

Perlは、たくさんの利点をバランス良く備えた言語です。特徴としては、

テキスト処理に最適
記述が容易
コンパイル作業は必要なく、実行までの速度が速い
非常に高い後方互換性
内部実装の安定性
などがあります。ウォール氏は、Perl開発の理由について「数学的ではない、人間の言葉に近い言語を作りたかった」と話しています。

Perlはインタプリタ言語です。インタプリタ言語というのは、人間の言葉(プログラミング言語)をコンピュータの言葉に置き換える作業であるコンパイルをする必要もなくプログラムを実行することができるということです。特に、Perlはテキストファイルの処理に強みを持っています。日本語はもちろん、世界中の言語を処理することができます。「内部実装の安定性」というのは、言語のバージョンが変わると、内部実装が変わってしまい、新たな問題点が生み出されるということが滅多に無いということを意味します。

【Perlが影響を与えたプログラミング言語】

Perlは、C言語やsed、AWK、shellscriptなど、他のプログラミング言語の良いところを取り入れて開発されたため、文法j自体はC言語と似ています。C言語は多くのプログラミングで採用されているプログラミングの代表的言語なので、C言語に慣れていればPerlの学習もしやすいと考えられています。

一方で、Perlは長い歴史を持つため、多数のプログラミング言語の開発に影響を与えてもきました。例として、JavaScript、PHP、Python、Ruby、Powershellなどといった、今日の開発現場には欠かせない言語が挙げられます。特に、RubyとPythonはよくPerlと比較されます。PerlとRubyは純粋なスクリプト言語で、プログラムを短くすることに主眼が置かれています。反対に、Pythonはスクリプト言語としてもつかえる大規模プログラム作成言語で、デバックの容易さに重点を置いています。(※2)

【Perlは、たくさんの利点をバランス良く備えた言語】

ここまで、Perlが開発された背景や、30年近く活躍してきたPerlの歴史について見てきました。Perlを仕事に使っている方は、改めてPerlの歴史を確認することはできましたでしょうか?

Perlは現在もバージョンアップされ続けている現役の言語です。2016年4月30日には、Perl5.22.2がリリースされています。一般的に、1つのメリットが強い言語は、デメリットも大きくなります。ですが、Perlの場合は、たくさんのメリットがバランスととりながら兼ね備えられているため、多くのエンジニアに重宝されてきたのです。もし少しでもPerlに魅力を感じた方は、ぜひPerlを学んでみてくださいね。

Perlの参考書ならこの一冊

Perlに興味がわいてきましたでしょうか?

さっそくPerlを勉強してみたいと思った人には、ソフトバンククリエイティブから出版されている「新版Perl言語プログラミングレッスン入門編」がオススメです。

たくさんのサンプルプログラムが載っているため、基礎の理解にとても重宝します。
これ一冊でPerlの基礎を完全にマスターできると言っても過言ではありません。

[参考資料]

【合わせて読まれる記事】