エンジニアは転職すると年収がアップするって本当?なぜ?

エンジニアは転職すると年収がアップするって本当?なぜ?

人材不足が囁かれ続けているIT業界。今後2020年までにIT市場の規模は約4.5倍に拡大すると予想され、エンジニアの需要がさらに高まると予想されています。(※1)そんなIT業界に勤めているエンジニアの方なら誰でも、一度はより良い職場環境や給与体系を求めて転職を考えたことあるのではないでしょうか?実際に転職に成功し、前職よりも給与がアップした方の体験談を多く聞くこともあると思います。

そこで、今回はITエンジニアの転職にクローズアップして本当に年収がアップするのか、その現状と年収アップの理由を探っていきたいと思います。

IT業界の平均年収は高め

まずはその前に、参考数値としてIT/通信系業界全体の平均年収を見ていきたいと思います。参考資料として転職サイトDODA提供の2015年平均年収ランキングを使用します。(※2)結果は、以下のようになっていました。

IT/通信業界の平均年収

  • 平均年収-489万円
  • 男性-504万円
  • 女性-415万円

この結果だけだと、IT業界の年収の実態がわかりずらいので他業種との年収比較でも見てみますと、以下の通りになっていました。

業種別平均年収TOP5

1位-企画/管理系-546万円
2位-技術系(電気/電子/機会)-508万円
3位-技術系(IT/通信)-489万円
4位-技術系(メディカル/科学/食品)-473万円
5位-営業系-462万円

男女間での平均年収差が見られるものの、他業種間での比較では平均年収ランキング3位と高い傾向を見せています。

前職と比べた年収アップ率のボリュームゾーンは5〜25%アップ

それでは、次に実際に転職アップすると給与がどれくらい上がるのか見ていきたいと思います。Tech総研発表の年収アップに成功したエンジニア100人を対象に調べた統計によると(※3)前職で400万円以下の年収のエンジニアの割合は100人中47名と約50%弱とかなりの割合を占めていました。さきほど、調べた業界全体の平均年収489万円と比較しても大幅に年収が少ない状況になっています。

エンジニア100人の前職の年収の状況

  • 300万未満-23人
  • 300〜400万円未満-24人
  • 400〜500万円-13人
  • 500〜600万円-18人
  • 600〜700万円-12人
  • 700〜800万円-7人
  • 800〜900万円-1人
  • 1000万円以上-2人

900〜1000万円は0人でした。

逆に前職で合計9名と少なかった700万円〜1000万円以上のゾーンは転職後に合計33名と大幅に増加しました。

700万円から上の転職後の収入状況の変化

  • 700〜800万円-7人→15人
  • 800〜900万円-1人→11人
  • 900〜1000万円-0人→1人
  • 1000万円以上-2人→6人

年収アップ率で見ると上昇率差はあるものの平均して5~25%のアップが全体の3/4を占めており、転職をすることによって年収があがる状況を示しています。

なぜ転職すると年収アップするのか?

ではなぜ、ITエンジニアが転職すると年収がアップする傾向にあるのでしょうか?

上記Tech総研資料の続きにその回答のヒントが記載されていました。その答えは、「企業」にあります。もちろん個々のエンジニアが持つ技術的スキルや役職によっても年収は、変動しますが、あくまで賃金を払うのは企業です。そのような意味で最初から年収をアップできる環境を持つ企業を選ぶことによって、前職と比較して年収を上げることが可能になります。前職からの転職先の傾向としては、従業員1000人以上の大企業や従業員100以下でも独自のサービスを展開するベンチャー企業に転職する割合が多いようです。

企業規模によって年代別でも年収格差の傾向がある

最後に、勤務している企業規模によって年代別でもエンジニア間で給与格差が広がることをお伝えしたいと思います。

今回は、Tech総研が発表した資料「大手とベンチャーどっちが高給?」(※4)を参考に考察していきます。ベンチャー企業、中小企業(従業員300人前後)、大企業(従業員1000人以上)と分けてシステム開発エンジニアの年収を比較したところ、大手の給与を100%とした場合、20代のエンジニアは中小の給与は90%程の割合で、大手との大きな差はありませんでした。しかし、30代後半のシステム開発エンジニアになると、中小企業の年収は大手企業と比較して20%低いという結果になっています。この結果から、企業規模によっても年収に開きが出るということを、十分念頭にいれておいたほうが良いかもしれません。

いかがだったでしょうか?今回は転職によって年収がアップする状況とその理由を見てきました。年収は重要な要素ですが、働く際のもう一つの重要な要素は「やりがい」ではないでしょうか?さきほどの統計でも、大手とベンチャ企業に転職する人の割合が多いことをお伝えしましたが、まさにベンチャー企業などは働き手が企業に対する将来性に期待する部分ややりがいを感じて転職するケースがおおいのではないでしょうか?今後、転職を考える方もぜひトータル的な観点からご自分にあった将来設計をしてみてください。

[参考資料]
(※1)ITエンジニア転職の現実|日経ビジネスONLINE
(※2)平均年収ランキング2015|DODA
(※3)ITエンジニア100人が語る、年収アップ転職成功の条件|Tech総研
(※4)大手とベンチャーどっちが高給?年収格差一挙公開!|Tech総研

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