C言語の歴史とルーツを辿る|背景を知ってC言語を深く理解しよう

今回は、プログラミング言語の中でも、「C言語」の歴史についてご紹介していきます。C言語をまだ習得していないという方はもちろん、既にC言語を習得しているという方も、歴史という観点からC言語がどのようなものなのか、見ていってはいかがでしょうか?

歴史で見るC言語

C言語の歴史を見ていく前に、まずがC言語がどのようなものか、ざっくりとでも理解しておきましょう。

コンピューターは、数字の「0」と「1」しか理解することができないものでした。その0と1だけの世界を人間でも理解し、操作できるように導入されたのが、プログラミング言語です。そのプログラミング言語の1つがC言語で、他にもRubyやPythonといった言語がありますが、その中でも機械語よりな特徴があります。

C言語の誕生

それでは、C言語の歴史を見ていきましょう。まずは、C言語がどのようにして誕生したのか、ご紹介していきます。

C言語は、全く新しい言語として開発されたわけではありません。ベースやルーツと言われるいくつかの言語が存在します。最も古いとされているルーツは、「BCPL言語」です。BCPL言語は、1966年にマーティン・リチャーズ氏によって、設計されました。

その4年後の1970年、BCPL言語をベースにしてケン・トンプソン氏に開発されたのが、「B言語」です。B言語は、C言語が直接ベースにした言語だと言われています。実際に、B言語が開発されてから約2年後にあたる1972年頃、B言語の後継として設計されたのが、C言語なのです。開発者は、デニス・マカリスター・リッチー氏。C言語以外にも、コンピューターのオペレーティングシステム「UNIX」の開発で世界的に有名になった人物です。

彼が開発したUNIXのOSは、当初は別のプログラミング言語で作成されました。しかし後に、UNIXのOSはC言語で書き直されることになりました。その変更があったからこそ、C言語は今日のように発展し、メジャーな存在になったと言われています。UNIXが世界に広まり、C言語は世界中で知られる言語となりました。その後、大型コンピューターなどの開発が各国・各社で始まりましたが、その際にもC言語が使われたことにより、パソコンやコンピューターと共に世界中で普及していったのです。

標準Cの歴史

C言語が世界に普及し、さまざまな分野や国で使われるようになると、ある問題が発生するようになります。それは、方言。使う人や国により、方言が登場した事により、C言語の大きな特徴である「可搬性の高さ」が失われるようになりました。

上記のような背景から、C言語の世界的な標準規格を決めようとする流れが発生します。ISO(日本名:国際標準化機構)やANSI(日本名:米国国内規格協会)などが強力し、C言語の標準化について話し合われました。

まず、1989年に、アメリカ国内でのC言語の規格である「ANSI X3.159-1989, American NationalStandard for Information Systems – ProgrammingLanguage-C」が制定されました。

そして1990年になると、世界規格「INTERNATIONAL STANDARD ISO/IEC 9889 : 1990(E)Programming Languages-C」が制定されます。

1993年には、日本でも、世界やアメリカと同一の内容である規格「JIS X3010-1993プログラミング言語C」が制定されます。

これらの規格で、約10年もの間、C言語は世界中で使われ続けます。そして、1999年になると、規格が改訂されました。

これからのC言語

C言語の歴史についてご紹介してきましたが、C言語は今後、どのようになっていくのでしょうか?

C言語は、上記でもご紹介したように、古いプログミング言語です。その為、「時代遅れのプログラミング言語」になる可能性がないとは言えません。

しかし、歴史が長い分、現在作成・公開・運用されているさまざまなシステムやプログラムに、C言語が使用されています。IT業界のいろいろなものがC言語で作成されている為、すぐに代わりのものや新しいもので代用することは、難しいと考えられています。万が一、C言語を使った開発などが行われなくなったとしても、これまでのシステムやプログラムの運用や管理は、C言語で行われていきます。

このような背景から、長い歴史を持つC言語は、今後もその歴史を刻み続けていく、将来性のあるプログラミング言語だと考えられています。