テレビ業界研究|「現状」「今後の動向・将来性」を知ろう!

最近は「若者のテレビ離れ」などという言葉も一般的に使われるようになりました。また、視聴率が取れず、苦しい状態が続いているという話も耳にします。今回は、そんなテレビ業界について、基本情報や現状、将来性などをご紹介していきます。テレビ業界に興味がある方は、業界研究の参考にしてみてはいかがでしょうか?

テレビ業界研究:現状

それでは、早速テレビ業界について、詳しく見ていきましょう。まずは、テレビ業界の基本情報をご紹介します。数字やデータから新たに見えてくるものがあるかもしれませんよ。

テレビ業界の現状:基本情報

テレビ業界の基本情報は、以下のようになっています。(※1)

市場規模:2兆4,690億円
労働者数:8,980人
平均年齢:43.1歳
平均勤続年数:17年
平均年収994万円
注目すべきは、平均年齢と平均勤続年数ではないでしょうか。テレビ業界の平均年齢は、他の業界と比較して、高めだと言えます。また、平均勤続年数も、比較的長い方でしょう。このようなデータから、テレビ業界には長年同じ企業や職場に勤めているベテランが多いと考えられます。

また、平均年収の高さも、注目すべきポイントです。2015年のサラリーマンの平均年収は、440万円というデータがあります。(※2)この金額と比較すると、テレビ業界の平均年収994万円は、一般的な平均年収の2倍以上ということになります。かなりの高年収と言えますね。

テレビ業界の現状:業界シェア

続いて、テレビ業界の中でもシェアの高い企業上位3位をご紹介します。(※1)

業界シェア1位:フジ・メディア・ホールディングス
業界シェア2位:東京放送ホールディングス(TBS)
業界シェア3位:日本テレビホールディングス
上位3位は、「キー局」と呼ばれる、メジャーなテレビ業界企業となりました。どの企業も、人気番組をたくさん抱えていますね。

1位のフジ・メディア・ホールディングスの、平成25年~平成26年の売上高は、6421憶円でした。続く東京放送ホールディングス(TBS)は3543憶円なので、フジ・メディア・ホールディングスの独走状態とも言えますね。3位の日本テレビホールディングス3417憶円となっており、2位との差は僅差となっています。

また、4位はテレビ朝日ホールディングスでした。同時期の売上高は2679憶円。上位3位に負けるとも劣らない高い業績を残しています。

テレビ業界研究:動向

続いて、テレビ業界の動向をご紹介していきます。現在抱えている問題点や将来性について考えていきましょう。

テレビ業界の現状:課題

まずは、現在テレビ業界が抱えている課題を見ていきましょう。業界の問題点を知ることで、将来性なども見えてくるものですよ。

テレビ業界の課題1:インターネットとの差別化

インターネットの普及が、テレビ業界にとって脅威となっています。インターネットは、単に物ごとを検索したりメールを送ったりするだけでなく、その他にもできることがいろいろありますよ。チャットや動画の配信や視聴、ニュースのチェックなど、例をあげたらキリがないくらいです。そんなインターネットとの差別化が、今後のテレビ業界には必須と言われています。テレビでも、地上デジタル放送になったことで、視聴者アンケートなど、通信機能を使った企画ができるようになりました。この機能をどのようにいかしていくかが、テレビ業界の今後の課題だと言われています。(※3)

テレビ業界の課題2:若者のテレビ離れ

近年、国民のテレビ離れが進んでいると言われています。特に、10代~30代の若者のテレビ離れが深刻で、テレビ業界では視聴率が取れずに苦しんでいる企業やテレビ局も少なくありません。テレビ以外にも、ゲームやインターネットなど、自宅で楽しめる趣味や遊びが増えたことが原因の1つと考えられています。テレビ業界は今後、視聴率を獲得するには、どのようにするべきか、どうすればユーザーがもっとテレビを見ようと思うのか、考えていく必要があります。(※3)

テレビ業界の課題3:従来のビジネスモデルからの脱却

上記のインターネットとの差別化にも繋がる問題ですが、インターネットの普及により、ネット広告が急成長を遂げ、テレビを始めとした従来の広告メディアに、大きな影響を与えています。テレビ業界はこれまで、広告収入を中心にしたビジネスモデルでしたが、今後は広告収入に依存するモデルから脱却し、新たなビジネスモデルを確立する必要に迫られているのです。(※1)

テレビ業界の現状:市場動向

続いて、テレビ業界の市場の推移を見ていきましょう。また、テレビ業界は今後どのようになっていくのか、将来性についても考察していきます。

テレビ業界の市場動向:業界市場規模の推移

上記は、平成17年~平成25年までの、テレビ業界の市場規模の推移です。ほぼ横ばいですが、平成19年~平成20年にピークを迎えた後、少しずつ落ち込んでいるのが分かりますね。

平成22年~平成23年は、震災の影響で広告収入が減少したことから、テレビ業界の市場規模も下がったと考えられています。一方で、平成24年~平成25年にかけて、再び市場規模が大きくなり、ピークだった平成19年・平成20年の規模に近づいています。景気の回復や、増税前だったことが関係していると考えられています。(※1)

テレビ業界の現状:将来性

これまでご紹介した、基本情報や現状から、テレビ業界の将来性について考察していきます。

テレビ業界は、現代社会に欠かせない、大きな業界の1つです。若者を中心にテレビ離れが進んでいるという現実はありますが、テレビを視聴している人の方が、まだまだ割合としては多いでしょう。また、ニュースなどは若者から高齢者まで、誰もがチェックするもの。このような背景から、テレビ業界が大きく衰退したり、近いうちに存在しなくなってしまうということは、考えられません。

しかし、視聴率が伸び悩み、広告収入に関してもインターネットなどのライバルの脅威にさらされているのもまた、現実です。今後、現在の市場規模をキープしたり、更に成長させたりするには、現状を打開しなければなりません。例えば、通信機能を上手く使い、面白いだけでなく便利で見やすいシステムを新たに開発するなど、テレビから離れてしまった人々が再びテレビを見ようと思えるような工夫をしていく必要がありそうです。そのような工夫をし、インターネットとの差別化や、テレビでなければ得られない価値を新たに生み出すことができれば、テレビ業界はまだまだ成長・発展していく業界だと言えるでしょう。

テレビ業界研究:業界研究本

テレビ業界の情報や現状を見てきましたが、まだまだテレビ業界について勉強したい!という方もいらっしゃると思います。そこで、最後にテレビ業界研究におすすめの書籍をご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さいね。

1.現役テレビマンが明かす! テレビ業界まるみえ読本

内容はやや古いですが、現役テレビマンがテレビ業界の仕組みについて説明している本です。各職種や役職に関する説明などもあるので、テレビ業界のことをより幅広く知りたいという方におすすめです。

2.放送業界の動向とカラクリがよくわかる本[第3版]

テレビ業界の利益の仕組みやビジネスモデル、放送局と広告会社の関係など、テレビ業界のシステムを学ぶことができます。テレビ業界への就職を検討するなら、読んでおきたい1冊です。

3.テレビ局の裏側

テレビ局というと、芸能人が出入りし、きらびやかなセットや衣装がたくさんある、華やかなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?この本では、そんなテレビ局の裏側を暴露しています。実際に社会に出て、現場で働くということががどういうことなのか、ビジョンが鮮明になる1冊ですよ。

終わりに

いかがでしたでしょうか?芸能人や著名人が出入りし、流行最先端の情報を伝える番組を生み出し続けているテレビ業界。とてもきらびやかなイメージの強い業界ですが、実際にはさまざまな課題や問題を抱えながら、奮闘していることがお分かり頂けたと思います。

インターネットが大きなライバルとなっている現状ですが、多くの人にとって、情報を取り入れる手段として、テレビはまだまだメジャーな存在です。いつの時代も、歴史を揺るがすような大きな出来事や災害、面白い流行など、世界のあらゆる情報を伝え続けてきたテレビ業界。これからもたくさんの番組や情報を伝えていくことでしょう。

[参考資料]

関連するまとめ

このまとめに関するまとめ

アクセスランキング

最近アクセス数の多い人気のまとめ