上昇傾向?下降傾向?Javaエンジニアの平均年収の推移

今回は、エンジニアの中でも特に開発者数が多い「Javaエンジニア」に注目して、年収の推移をリサーチしました。Javaエンジニアの方はもちろん、その他言語のエンジニアの方も、自分の労働環境を見直すきっかけにご参考にしてください。

仕事へのモチベーションを左右する”年収”

就職や転職、そして日々の業務をこなす上で、目をつぶることが出来ない年収。どんなにやりたい職業や良い職場でも、年収が働きに見合っていなくては、仕事への向き合い方も変わってきてしまいますよね。

人材や技術の移り変わりが特に激しいIT業界では、年収の推移も激しい印象がありますが、実際はどうでしょうか。今回は、エンジニアの中でも特に開発者数が多い「Javaエンジニア」に注目して、年収の推移をリサーチしました。Javaエンジニアの方はもちろん、その他言語のエンジニアの方も、自分の労働環境を見直すきっかけにご参考にしてください。

Javaエンジニアの年収から見るIT業界

「Javaプログラマ・エンジニアの平均年収・給料・給与(※1)」によると、Javaエンジニアの平均年収は、2016年2月の時点では、456万円というデータがあります。

細かい平均年収の内訳は次のようになっています。

・299万円以下が1%
・300万~399万円が24%
・400万~499万円が38%
・500万~599万円が21%
・600万~699万円が10%
・700万~799万円が3%
・800万~899万円が2%
・900万~999万円が1%
この収入額は、Javaエンジニアの求人条件を参考に算出されたものです。この数字をもとに、Javaエンジニアの年収の推移や、IT業界における需要を見ていきましょう。

Javaエンジニアの年収はマイナス傾向!?

2011年にIT・インターネット・ゲーム業界を専門とする人材サービス会社「ワークポート」が行った、同社サービス内での案件により算出した調査結果によると、当時のJavaエンジニア・プログラマーの平均年収は527万円となっています(※2)。2008年度の同社の調べでは、Javaエンジニア・プログラマーの平均年収は557万円となっており(※3)、2008年から2011年にかけて、30万円程下がっているという結果になっています。

Javaエンジニアの平均年収が2008年からの3年間で減少している理由は、IT業界の変化にあります。これまで、IT業界では、さまざまなWebアプリやWebサービスを開発する際、しばしばJavaを使っていました。そのシェアは世界的に見ても圧倒的な規模でした。

しかし、近年になると、PHPなどのJava以外の言語を使って商品やシステムを開発する企業が増加したため、この2008年から2011年にかけての調査ではJavaの平均収入が減少していると考えられます。ワークポートは調査結果内にて、PHPエンジニアの需要の高まりの理由を「ソーシャルアプリの隆盛によってニーズが高まった」としています。

別のデータではJavaエンジニアの平均年収は上昇傾向。だが、案件数は横ばい。

先ほどの数値は、「ワークポート」内で行った数年前の調査でした。より直近のデータとして、HRogが複数掲載媒体を調査し作成した、プログラミング言語別平均年収の結果はまた別のものとなっています。その調査結果では、Javaエンジニア、PHPエンジニアは2014年から2015年にかけて次の様な数値の変化が起こっています。

【Java】(※4,5)
案件数:3,548件→3,623件
平均収入:345万→364万

【PHP】(※4,5)
案件数:1,939件→2,560件
平均年収;342万→362万

先ほどのワークポートとの調査と違う点として、Javaの平均年収が上昇していることです。調査年代が違うこともありますが、近年の傾向としてはやはりWebエンジニア全体の需要の高まりから、平均年収は高くなる傾向があるようです。

しかし、案件数で見ると、Javaの案件数は横ばいであり、一方でPHPにおいては500件以上も増加しています。平均年収の上昇額はほぼ同じでありながらも、今後の傾向としては、PHPの需要の高まりを感じさせる結果となっています。

最近のデータであり、複数媒体を網羅したデータなので、HRogの上記の情報のほうが現在信用できる傾向といえます。

今後のJavaエンジニア

PHPと比較すると、案件数という観点からでは需要が停滞していることがうかがえます。しかし、JavaとPHPで比較すると、プログラミング言語的な性質からは、メリット・デメリットがそれぞれあるので、急激に需要がなくなることはないでしょう。

一方で、2015年のRubyにおいては、平均年収が383万円、案件数1014件となっていて、JavaやPHP以上の年収を誇っています。Javaのようにカッチリとしたプログラミング言語よりも、ここ数年は、PHP、さらにはRubyのような、よりライトなプログラミング言語の需要が高まっていくのかもしれません。