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ゼネコンとは何?
ゼネコンは建設業者!
ゼネコンは、土木そして建築工事すべてを請負契約で行う建設業者です。まず仕事を引き受けます。そして決められた日付までに仕事を終わらせるという約束をした上で、それに対する報酬を受け取ります。
「スーパーゼネコン」と呼ばれるゼネコンの中でも大手企業は、大型の施設を手掛けています。手がける仕事の中には超高層ビルがあります。それだけでなく、ダムや橋、娯楽施設の建設も行います。そう考えると、若者にとっては、夢が膨らむのではないでしょうか?「地図や歴史に残る建築物を建てたい!」という気持ちになるのも、不思議ではありません。
チャンスが多いゼネコン!
とりわけ、今は就活中の人にとって、建設業で働くことはチャンスの時期と言えます。なぜなら、リーマンショック以降、ゼネコンを含む建設業の仕事量は深く落ち込んでいました。しかし最近は、大型イベントの開催や公共事業の活性化などにより、建設が盛んに行われています。その結果、人手不足が深刻になるほどの大忙しとなっています。
2020年には東京オリンピックが控えています。ですので、「建てるものがない!仕事がない!」ということにはならないでしょう。しかし、「ゼネコン」で働いてよいのでしょうか?かなりの激務で、仕事を続けることはおろか、始めることさえできないと感じるかもしれません。
では、ゼネコンの中で行われている様々な職種を調べ、どれほどの激務なのか、ゼネコンについてよく知っている「私の個人の視点」からご紹介します。
ゼネコンの職種は下記です。
・営業
・設計
・現場職(現場監督・施工管理・設備)
・事務
・研究開発
①営業!激務度60%
コミュニケーションが大事!
どの営業職もそうですが、発注者とよく話し合い、要望を理解する必要があります。要望を聞きながら、こちらからも提案して、仕事に取り組むためのスタート部分を作ります。営業するスタッフが仕事を取れなければ、他の部門に仕事が行かないので、重要な部分の1つといえます。
ゼネコンの営業職は、色々な意味で「激務」といえます。発注者の願いを聞きながらも、しっかりとした線引きをする必要があります。こちらの言い分も含めないといけません。また、相手先と仲が良くないと仕事が得られません。それで人付き合いが重要になります。
打ち合わせは、他の業界に比べて多いです。打ち合わせだけでなく、接待も必要になるでしょう。打ち合わせに関して言えば、話し合うその日だけでなく、事前に書類を作成しなければならないのです。よく考えて見積もりや提案書を作らなければなりません。
人付き合いも仕事の一部!激務の原因に
依頼主との「接待」に関しては、何と言えるでしょうか?土日や祝日を使いながら、ゴルフなどの接待が必要な時があります。面倒に感じることもあるかもしれませんが、依頼主の機嫌を損ねるとすべての仕事を失ってしまいます。実際の仕事だけでなく、その他でも依頼主と接する必要があるので、体力的にも厳しいことがあるかもしれません。
とはいえ、ゼネコンの営業職はやりがいがあります。大きなお金が「動くか・動かないか」が関係する重要な部署なので、仕事が得られた時の達成感は人一倍といえます。人間付き合いに疲れることもあるかもしれません。でも、諦めず辛抱強く営業をして、仕事が取れたときの嬉しさは計り知れません。
設計!激務度70%
激務で倒れそう!案件を複数同時に作成!
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ゼネコンの「設計部門」は、どのような仕事をし、どれほどの激務になるのでしょうか。「設計」は名前の通り、依頼主の要望をはるかに超える、満足度の高いデザインを作ることです。当然ながら、自分が作りたいものを作成するのではありません。たくさんの良いものをインプットし、良い建築物を設計するために、アウトプットをしなければなりません。学び、経験していくことにより、良い設計ができるようになります。
とは言え、誰もが喜ぶデザインを、楽に生み出すことは不可能です。かなりの経験者でも、設計するには時間と体力を必要になります。私の友人に、ゼネコンで設計をやっている子がいます。一度に考える物件は1つではなく、何件もの物件を同時に考えなければならないようです。設計し提出することが毎日の仕事ですので、常にプレッシャーを感じる日々を送ることになります。スーパーゼネコンであれば、仕事量がさらに多いことでしょう。
クリエイティブな職種!
激務になるとはいえ、ゼネコンの設計でも人によって感じ方が異なります。デザインすることに喜びを感じるのであれば、他の人が無理と言える仕事量であっても、楽しく行えるかもしれません。何軒もの物件を設計しなければならないとなると、終電にも遅れて乗れず、毎日タクシーで家に帰ることにもなります。
設計の仕事は、激務とは言え、こなせばこなすほど、自身も技術も増して行くので、ゼネコンでの仕事始めは、踏ん張り所です。
クリエイティブな仕事に興味がある方は、ぜひ転職エージェントに在籍するキャリアアドバイザーに相談してみましょう。今後のキャリアについて相談したり、あなたに合った求人を紹介してくれるかもしれません。
現場監督・施工管理・設備!激務度90%
朝早くて夜遅い!
これら3つの仕事は、異なるとは言え、実務もデスクワークもどちらも行う必要のある職種です。これは、どういう意味でしょうか?まず、出勤時間です。朝7時か8時には、現場に到着しなければなりません。現場での作業と監督を真夏でも真冬でも行ないます。過酷です。
現場監督そして施工管理の仕事ですと、様々な背景や年齢の職人たちを仕切りながら、仕事を進めなければなりません。それで、マネジメントが求められます。仕事をきちんと進めて行きながらも、職人たちの安全など、彼らのことを考えた振る舞いをしなければなりません。このように現場で精神的にも身体的にも疲労していても、仕事が終わりません。
激務に追い打ちを!夜はデスクワーク!
現場の作業が17時か18時位に終わっても、あなたの仕事は残っています。会社に戻り、自分の机に座ってから、第二弾の仕事開始です。1日の作業内容を確認し、修正が必要であれば、それをしなければなりません。書類を作ったり、図面を書いたり、明日の仕事の内容を考えたりするデスクワークがあります。
それだけでなく、時には夜に会議が行われるかもしれません。「いつ家に帰るのだろう」と言う気持ちになるかもしれません。自分の限界をわきまえながら、上手に対処していく必要があります。夜遅くまでの仕事があると、終電を逃すことや、会社に寝泊まりすることもあるかもしれません。
昼夜逆のことも!
ゼネコンの「設備」に関して言うと、ときには夜間限定の仕事もあります。建物の改修工事の場合、夜間つまり深夜に仕事をしなければなりません。夜中に起きているので、日中は寝ないといけません。それでも安心して寝られないのです。つまり寝ていても、日中に働いている人から電話がかかってきて、起こされることが多々あるからです。
現場は激務だが楽にする方法あり!
これら現場で働く仕事の場合、以下の2つが仕事をこなしてゆく上で鍵となります。
・先輩達
・自分の能力
先輩たちに1つずつ、じっくりと教えや訓練を受け続けるなら、成長できることでしょう。自分でも学び続ける必要があります。仕事に対して真面目すぎないなら、身体的また精神的に参ってしまうのを避けることができます。諦めて今日は仕事を打ち切る勇気も、必要です。
経験を積んでいけばいくほど、ストレスはかかりますが、ゼネコンの上の立場になり身体的には楽になることが多いです。比較的早めに帰宅、ということも可能になります。現場の仕事はとりわけ激務になりますが、後輩たちを育て仕事を任せられるようになれば、自分は楽になっていきます。激務を避けていくには、人を育てることや人間関係において、自分自身が成長する必要があります。
事務!激務度40%
ゼネコンで行われる事務の仕事は、現場で働く人たちに比べて、比較的「楽」と言えるでしょう。とは言え、「総務・経理」では、事務といっても仕事内容が異なります。
「総務」と言う立場であれば、会社全体をまとめていく必要があります。突発的な仕事への対応が必要になるので、忙しさにばらつきが生じます。総務に比べて、「経理」は特定の時期は忙しいとは言え、毎月行う会計の仕事は同じなので、程良い忙しさと言えるかも知れません。残業が月にいくらかあるとしても、「激務」と言う言葉はゼネコンの事務仕事には当てはまらないといえます。
他の会社と忙しさは大して変わらないと考えておけば大丈夫です。とはいえ、就活の場合、職種を選ぶことは難しいので、事務関係に配属して欲しいと願うことしかできないでしょう。激務で体を壊すのは避けたいです。
研究開発!激務度45%
激務とは無関係?研究開発!
最後に「研究開発」と言う、特別な知識や資格、そしてアイデアが必要になる分野について見ていきましょう。新しい技術、方法を生み出し、会社はもちろんのこと、国全体の未来に貢献できる分野です。
研究開発と言う分野は、仕事の1番最後である「結果」が良ければ、高く評価されます。新しいものを開発していくわけですから、クリエイティブな仕事です。私はこの分野に関わった事はありませんが、ゼネコンの中では比較的ルーズな部門と言えます。決められた時間内には、会社にいなければなりませんが、それ以外のこと、例えば「出社・退社」を自分で決められることが多いです。
ですから、研究開発と言う職種は、家族を持っている人にとって、魅力的です。家族サービスをしたり、休みを取ったりしやすい部署と言えるでしょう。新しいテーマや技術開発のネタを出さないといけないと言うプレッシャーはありますが、人によっては楽しく毎日を送れる職場と言えますね。ゼネコンの他の職種は激務なのに対し、研究開発は比較的自由と言えます。
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ゼネコンの激務度まとめ!
いかがでしたか?就職活動しているあなたにとって、ゼネコンで働くかどうかに関して、激務度について見ることができました。就活をするにあたって、心の準備ができたと思います。
まとめてみると下記の様になります。
①最も忙しい→現場監督・施工管理・設備
②忙しい→設計
③程よい忙しさ→営業
④一般的な忙しさ→事務
⑤結果重視→研究開発
どんな職種でもそうですが、自分自身が経験を積み、後輩たちが成長してくれば、比較的自分の時間を取って休むことができるでしょう。就職したばかりの時は大変かもしれないゼネコンの仕事です。やりがいのある職業にトライしてみるのはいかがでしょうか。
ゼネコンに関する仕事に興味がある方は、転職エージェントに相談してみましょう。あなたの希望する職種はもちろんのこと、条件等も見比べて最適な求人を紹介してもらえます。