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「丁重にお断りする」の意味とは? 使い方と例文をあわせて紹介

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「『丁重にお断りする』ってどういう意味?」
「『丁重にお断りする』をちゃんと使えているかな?」
「『丁重にお断りする』の言い換え表現は何があるんだろう」
このような疑問を持っていませんか。「丁重にお断りする」という表現はビジネスシーンで聞くことはあっても、どのような意味なのか分かる方は少ないのではないでしょうか。

この記事では「丁重にお断りする」という表現の意味をはじめ、読み方、使い方、注意点、言い換え表現など、あらゆることについて詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、「丁重にお断りする」の使い方をマスターすることができ、もっと充実したビジネスライフをおくれるようになるでしょう。ぜひ参考にしてください。

「丁重にお断りする」の意味とは?

「丁重にお断りする」という表現は、「礼節を守りながら、丁寧に相手の提案・誘い・申し出などをお断りする」という意味をあらわしています。

「丁重にお断りする」と相手に伝えることによって、「丁寧に礼儀正しく、相手の気持ちに配慮しながら相手の申し出を受け入れることができないことを伝える様子」を意味している表現といえます。

「丁重にお断りする」の読み方や意味について

「丁重にお断りする」は「ていちょうにおことわりする」と読みます。

「丁重」は「ていちょう」と読み、「心がこもっていて、礼儀正しいこと」です。相手の申し入れは善意の場合が多く、その善意をぶっきらぼうに断ってしまっては今後の関係にヒビが入ってしまいます。

相手の気持ちを大事にしたうえで丁寧にお断りすれば、相手も納得して今後も親密なお付き合いを続けることができるようになります。お断りする際には、相手の善意を大切にするということを意識するようにしましょう。

「丁重」の意味と使い方

先述したように、「丁重」の意味は「心がこもっていて礼儀正しいこと」です。似たような言葉に「丁寧」がありますが、ほとんど意味は同じです。

丁重は、主に自分や相手の行為をあらわす言葉の前におき、「丁重に」や「丁重な」のように形容詞として使います。「丁重な心遣い」は相手の心遣いが手厚くて礼儀正しいことを表現し、「丁重にお礼する」は自分の行為が礼儀正しいことを表現することができます。

また、「ご丁重」とすることによって、目上の人に対して尊敬語として使うことも可能です。この際は「ご」を言葉の前におき、相手方に対する尊敬の感情を「ご丁重」とあらわします。

「丁重」と「丁寧」の違い

「丁重」と「丁寧」はとてもよく似た言葉ですが、実は「丁重」の方がより丁寧な印象を相手に与えます。

「丁重」は「礼儀正しく手厚い様子」のことで、「丁寧」は「細部まで気を配る様子」のことです。丁重の方が格式の高い表現となりますので、使う際は注意しましょう。

また、この2つの言葉には決定的な違いがあります。「丁重」は相手が主体の場面で使い、「丁寧」は自分が主体の場面で使います。どちらの言葉を使うかは主体がどちらかによって違いますので、注意して使用しましょう。

「丁重にお断りする」の使い方と例文

意味と使い方について理解したところで、ここでは「丁重にお断りする」を使った例文を紹介します。

・「いつもお世話になっている方と食事の約束をしていたのですが、用事が入ってしまったので行けないと、丁重にお断りしてください。」

この例文では、「丁重にお断りする」の表現で、「礼儀正しく相手に配慮したうえで、行けないことをお伝えください」ということを伝えています。

せっかく誘われたのに行けなくなってしまった場合は、相手の行為に配慮したうえで断る旨を丁寧に伝えましょう。

「丁重にお断りする」を使う際の注意点

「丁重にお断りする」は断る際に相手に配慮した表現ですが、使う際にはいくつかのことに注意が必要です。ここからは、「丁重にお断りする」を使う際の注意点について紹介します。

注意する点は、以下の3つです。

・断ることを明確に伝える
相手を気遣うのは良いことですが、気遣いすぎて伝え方があいまいになってしまうのは本末転倒です。できるだけ早めにお断りだということを明確に伝えることが非常に大切なことです。

・断ることに対して、こちらが心苦しいという気持ちを伝える
「丁重にお断りする」を使う際には、「申し訳ありませんが」「誠に恐縮ですが」「大変心苦しいのですが」といった言葉を添えることで、心苦しさをより丁寧に相手に伝えることができます。

・今回は断っても、次回があることを印象付ける
断る際には、「今回はだめでも、次回がある」という印象を相手に与えると、その後の関係を良好に保つことができるでしょう。

例えば「今回はご希望に沿うことはできませんが、次回は~」と伝えることで、相手に対しての配慮を示すことができます。

「丁重にお断りする」の類語や言い換え表現

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「丁重にお断りする」には、いくつかの類義語や言い換え表現が存在します。

ここからは、その言い換え表現について紹介します。それぞれ「丁重にお断りする」と似たような意味をもつ言葉ですので、表現方法を増やすためにも覚えておくとよいでしょう。

恭しくお断りする

「恭しく」は「うやうやしく」と読み、この言葉は「礼儀正しく相手に敬意を示す様子」をあらわしています。

「彼は私との予定をキャンセルしたことについて、恭しく頭を下げてくれた」というように、断ってしまったことに対して、相手に礼儀正しく敬意を伝えるときに使うのがよいでしょう。

丁寧にお断りする

先述したように、「丁重」と「丁寧」はよく似た意味をもつ表現方法です。

「丁重」の方がより格式の高い表現ではありますが、通常生活においては「丁寧」を使用して「丁寧にお断りする」と表現しても特に問題はありません。

「丁寧にお断りする」は「丁重にお断りする」とよく似た代表的な表現ですので、使う機会は多いでしょう。場面に気を付ければ問題なく使うことができるでしょう。

「丁重にお断りする」の敬語表現

「丁重にお断りする」は、語尾をかえることで敬語の意味をもたせることができます。フォーマルな場面では敬語表現を使うことで、より丁寧に相手に気持ちを伝えることができるでしょう。

ここからは、いくつかの敬語表現について紹介します。

丁重にお断りいたします

「丁重にお断りいたします」は、「丁重にお断り」に謙譲語の「いたす」と助動詞の「ます」をつけた敬語表現です。

「いたす」は「する」の謙譲語であり、自分をへりくだって相手に敬意を示す言葉です。そして「ます」という助動詞をつけることでより丁寧な表現になります。

実際に使用する際は「丁重にお断りします」と伝えるよりも、相手に対してより敬意を示すことができますので、使えるように覚えておくとよいでしょう。

丁重にお断りさせていただきます

「丁重にお断りさせていただきます」は「丁重に断らせてもらう」の敬語になります。

まず、「お断りする」は「断る」を謙譲語であらわしたものです。言い換えることで相手を敬う気持ちを伝えています。次に「させていただく」は「させてもらう」を謙譲語にしたもので、ここにある「いただく」は「もらう」を下手に出て表現したものです。

この「させていただく」は、自分の行動が相手の行為や恩恵によってできていることを伝えられる言葉です。しかし、「させていただく」を何回も使用してしまうと、せっかくの文章や会話の意味が伝わりづらくなってしまうため、使いすぎないように気をつけましょう。

「丁重にお断りする」の対義語

「丁重にお断りする」の「丁重」にはいくつかの対義語が存在しますので、ここで紹介します。

「粗略」は物事を荒っぽくいいかげんに扱うことです。「この器は代々受け継がれてきた家宝なので、粗略な扱いをしないでください」のように行動の荒っぽさを伝える際に使用します。

「大雑把」は細かいところまで注意しない様子のことです。また、細部までこだわらずに全体像をとらえるという意味もあります。「彼はいつも大雑把に考える」や、「まずは大雑把に全体を把握しよう」のように、ネガティブな意味でもポジティブな意味でも使われますので、前後の文脈に注意して使う必要があります。

「ぞんざい」は投げやりであったり乱暴であったりと、丁寧ではない様子のことです。自分や相手の言動や物事を取り扱う際に使います。「そのようなぞんざいな言い方をしてはいけないよ」のように、投げやりで乱暴な様子を伝える際に使用します。

「丁重」の対義語については、使う場面やどのようなニュアンスを表現するかによって使う言葉が変わりますので、自分がどんなニュアンスを伝えたいのかをよく考えて使用すると、相手にも伝わりやすくなるでしょう。ぜひイメージしながら使ってみてください。

「丁重にお断りする」の英語表現

「丁重」の英語表現には、「polite」「respectful」「courteous」があり、通常は副詞表現の「politely」「respectfully」「courteously」で使われます。

「politely」は「礼儀正しく、丁重に」という意味をもち、「respectfully」は「恭しく、謹んで」、そして「courteously」は「へりくだって、懇ろに」とそれぞれ若干ニュアンスが違います。

それぞれの副詞を使った例文は、次のようなものです。

・「I declined his offer politely」(私は彼の申し出を丁重に断った)
・「I respectfully correct myself」(謹んで訂正します)
・「I ask a favor of him courteously」「わたしは彼にへりくだってお願いをする」

場面や伝えたいニュアンスによって「丁重」の表現を使い分けるとよいでしょう。

「丁重にお断りする」の意味を正しく理解して使おう

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今回は「丁重にお断りする」について詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

実生活でもビジネスシーンでも、友人との約束や相手方との取引など、せっかくの善意の申し出をお断りしなければならない場面はどうしてもやってきます。そんな時に「丁重にお断りする」ことを身につけておかないと、相手に悪い印象を与えてしまい、自分や会社に思わぬ損害がでてしまう場合があります。

そうならないためにも、「丁重にお断りする」術を身につけ、相手の好意をないがしろにしないように断ることができれば、相手を傷つけることなく、その後も良好な関係を保つことができます。そうすれば、あなたの生活はもっと豊かになっていくでしょう。

ぜひ「丁重にお断りする」の使い方を覚え、生活に役立ててみてください。

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