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特殊資格を有効活用して優位に立つ|内容や職務経歴書の書き方

更新日:2024年03月28日

書類選考・ES

履歴書と職務経歴書で、記載すべき資格の種類が異なる、ということをご存知ですか?特に、職務経歴書に記載する資格は「特殊資格」と呼ばれ、より専門的で、応募する職種に対して有用なものが良いとされています。特殊資格を上手くアピールして転職活動を有利に進めましょう。

そもそも特殊資格とは

転職活動をしている方なら、職務経歴書に「特殊資格」のような記載欄があるのを見たことがあるかもしれません。ですが現在、職務経歴書はパソコンで作成する場合が多いため、あまり馴染みのない言葉だ、と感じる方もいるでしょう。 そもそも「特殊資格」とはどんな資格なのでしょうか。そして、普通の資格とはどう違うのでしょう。

「特殊資格」とは、職務経歴書に書くことができて、職務に対する能力を証明するもの

特殊資格は、「特殊技能および資格」の略称です。資格のなかでも、「極めて高い専門性を証明するもの」または「その取得が極めて困難なもの」を指します。これだけだと、何だかものすごく敷居の高い、普通の人にはなかなか取れない資格ばかりのように見えるかもしれません。確かに、合格率10パーセント以下の国家資格は、間違いなく特殊資格です。 ですが、職務経歴書に書ける特殊資格とは、「その職務に対する専門性・知識・技術を証明するもの」です。つまり、希望する職種に直結する資格のことをいいます。したがって、超難易度の資格でなくても、「この職務に対して、私はこれだけの知識・技術を持っています。これだけの仕事ができます。」ということがアピールできるものであれば、特殊資格であるといえます。

特殊資格を職務経歴書に書くことの必要性

なぜ、職務経歴書に特殊資格を書くのか。それは、前述のとおり「私は、これだけの仕事ができる人材です。」ということを採用担当者にアピールするためです。 職務経歴書はいわば、ご自身の「カタログ」のようなものです。「釣書」とたとえられることもあります。いずれも、相手に自分を売り込む、という点では共通ですね。採用担当者は、日々たくさんの応募書類に目をとおします。そのたくさんの書類のなかから、自社にとって有益な人材を見つけなければなりません。「即戦力になるか」「職務に対するやる気・適性があるか」を書類上で判断します。その際、特殊資格として、職種に有用な資格が書いてあると、担当者の目に留まりやすくなります。特殊資格を職務経歴書に効果的に記載することで、書類選考を突破する可能性が高くなるのです。

特殊資格にはどんなものがあるの?

職務経歴書に記載できる特殊資格一覧

「具体的に、特殊資格ってどんなものがあるの?」 以下、その例としていくつかの資格を挙げています。

◆簿記 ◆社会保険労務士 ◆ファイナンシャル・プランニング技能士(FP) ◆電気工事士 ◆ネットワークスペシャリスト ◆宅地建物取引士(宅建) ◆学芸員 ◆フォークリフト運転技能者 ◆潜水士 ◆ピアノ調律技能士

いかがですか?簿記などは割とメジャーな資格ですよね。いかにもスペシャリスト、という感じの資格から、少し変ったものまで紹介しました。これはほんの一例で、他にも「特殊資格」といえるものはまだまだ存在します。では、これらの特殊資格をどのように職務経歴書に書いていけば良いのか。今度は、特殊資格を職務経歴書に書くときに気を付けるべき点や、実際の職務経歴書への書き方の例などを紹介していきます。

特殊資格の書き方

正式名称で書くのが鉄則

これは履歴書でも職務経歴書でも同じですが、大原則として、資格を書くときは必ず正式名称で書きます。 例えば、先ほども例に挙げた「簿記」だと、日商簿記の場合、正式名称で書くと「日本商工会議所主催 簿記検定試験 ○級合格」となります。ただし簿記に関しては、知名度がかなり高いため、最近では「日商簿記」「全経簿記」と、略称で記載することも認められてきています。一方、ファイナンシャル・プランナーの場合では、正式には「ファイナンシャル・プランニング技能士」といい、これに等級がつくので「○級ファイナンシャル・プランニング技能士 取得」という表記になります。 このように正式名称で書くのですが、資格によって「合格」または「取得」と、表記が異なる場合があります。だいたいは、その資格試験を主催する団体のホームページ等で、履歴書や名刺に記載する表記について記述があるので、一度調べてみることをします。

持っている資格をたくさん書いたほうが有利になる?

これについては、答えは「No」です。できるだけ簡潔に、職務に直結する資格を書くのが良いでしょう。先ほども書きましたが、採用担当者は、日々たくさんの職務経歴書に目をとおします。そんななかで、持っている限りの資格が書かれた職務経歴書を見ても、担当者の目には留まりません。むしろ、せっかくの必要な情報まで見落とされる可能性すらあります。そのうえ担当者に、「まとまりがない」「ごちゃごちゃしている」という印象を与えることになり、マイナスでしかありません。 職務経歴書に書く特殊資格は、できるだけ、応募する職種に直結して役に立つものだけを厳選し、簡潔に書くようにしましょう。

アピールできる資格がない!そんなときは

「応募する職種に関する資格を持っていない場合は、どうすればいいの?」書ける特殊資格を持っていない。だからといって、資格を空欄にするのはNGです。採用担当者は空欄を嫌います。「何も書いていない」=「やる気がない」「向上心がない」という印象を与えるからです。 もし、希望する職種に関する資格を持っていないとしても、あきらめるのはまだ早いです。資格を持っていなくても、これまでの経験や実績から、特殊資格欄を埋めることは十分に可能です。それでも、どうしても書けるものが無い、という場合には、「特になし」の記載を忘れずに入れましょう。資格を持っていないからといって、それが原因で落とされる、ということはないので、無理してまで埋める必要はありません。

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初回公開日:2017年05月10日

記載されている内容は2017年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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