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最短で介護福祉士になる方法|中卒でも介護福祉士になれる?

マネジメント

国家資格である介護福祉士。介護福祉士になるにはどのようなルートがあるのでしょうか。資格取得ルート、実務経験の有無、中卒からの資格取得方法等、「介護福祉士になるには?」をテーマに、介護福祉士の仕事内容や試験内容に触れながら注意事項等を紹介します。

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介護福祉士とは?

介護福祉士は介護の上級資格として認定されている国家資格です。取得することにより、介護分野に関して、一定以上の知識や技術が備わっていることが国に認定されるということです。つまり、介護のプロフェッショナルと認められることになります。国家資格の信用性は高いため、介護福祉士の資格を取得することで、社会的地位も保障されます。そして、超高齢化を迎える我が国では、介護の専門知識を有した人材の確保が急務です。介護福祉士は国民の福祉サービスを向上させるスペシャリストとして、社会的に求められているのです。 現在、介護業界では人手不足が深刻な問題となっています。介護施設や介護事業所では、サービスにより介護福祉士の必要人数が規定されており、所定の人員を配置していない場合は、介護報酬の減額に繋がるため、介護福祉士の需要はますます高まっています。介護福祉士になるには、非常に良い時流であるといえます。

介護福祉士の職場は?

介護福祉士の職場は、「居宅」と「施設」に分けることができます。「居宅」とは介護を必要とする方の自宅を訪問し、食事や排泄、入浴等の身体介護から、買い物や選択、掃除などの生活援助等の訪問介護サービスを行います。「施設」は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、優良老人ホーム、デイサービス、身体障害者支援施設等、社会福祉施設や医療機関に所属し、介護支援を行います。24時間運営しているような施設では、交代制で夜勤がある施設もあります。各職場について簡単に紹介します。

老人保健施設

特定疾患※に認定された40歳以上の方を含む、病状が安定し、入院治療の必要ない要介護者が対象です。可能な限り、自宅での生活への復帰を念頭に、入浴、排泄、食事等の介護や機能訓練、その他必要な医療、日常生活の世話を、医学的な管理下で行います。そのため、介護職員に加え、看護師、医師や理学療法士、作業療法士等の医療専門職も配置されています。医療法人が事業主体となっているケースも多いです。老人保健施設では、早期復帰を目的としているため、入所から3~6か月で退所していくことが多いです。 ※入所対象となる特定疾患  ・がん【がん末期】  ・関節リウマチ  ・筋萎縮性側索硬化症  ・後縦靱帯骨化症  ・骨折を伴う骨粗鬆症  ・初老期における認知症  ・進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病  ・脊髄小脳変性症  ・脊柱管狭窄症  ・早老症  ・多系統萎縮症  ・糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症  ・脳血管疾患  ・閉塞性動脈硬化症  ・慢性閉塞性肺疾患  ・両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

特別養護老人ホーム

対象年齢65歳以上の老人福祉施設。常時介護が必要で在宅生活が困難な高齢者が入所し、入浴、排泄、食事等の介護、相談及び援助、日常生活の世話、レクリエーションやリハビリ等の機能訓練や健康管理なども行う。要介護度が高い人から低い人まで様々な人がおり、亡くなるまで入所している人が多いです。

デイサービス

対象年齢65歳以上の老人福祉施設。老人保健施設同様、特定疾患に認定された40歳以上の方も入所できます。比較的要介護度が低く、元気な方が多く、そのため自宅から通いながらの入所者が多いです。入浴、食事、各種介護や機能訓練(予防介護)、レクリエーション等を行います。施設で他の利用者と接することで、引きこもりや孤立を防ぎ、送迎等も行ってくれるので、介護をする家族にとっても負担を軽減することができます。

ショートステイ

介護保険老人保健施設などの医療法による療養病床を有する病院や診療所等に、病状の安定している要介護者や要支援者が短期入所することができる施設です。要介護度が高い人から低い人まで様々な方が利用します。家族が急な用事で自宅で面倒が見れない場合や、家族の休息時間を確保するために利用されることが多いです。

グループホーム

原則65歳以上で認知症の症状があり、要介護、要支援の認定を受けている人が対象となり、家庭に近い環境で入居者の能力に応じて料理や掃除などの役割を持ち、専門スタッフの援助を受けながら、5~10名で共同生活する介護福祉施設です。地域密着型のサービスのため、施設と同一地域内に住民票がある方が入所の対象となっています。認知症の高齢者が入居を検討する際に最初に名前の挙がる施設です。

小規模多機能型施設

介護が必要な高齢者が可能な限り自立した日常生活を送れるように「通い」を中心に「訪問」「宿泊」の3つのサービス形態が一体となった在宅介護施設です。24時間365日サービスを行っているのが特徴です。この施設を利用することにより、介護度が重度化しても、住み慣れた自宅、地域で生活を送ることができるようになります。

有料老人ホーム

特別養護老人ホーム等の入所条件に該当しない高齢者や、多様なニーズを満たそうと自ら選択する人が入所の対象となります。企業や民間が運営している事業で、食事に力を入れていたり、施設設備に力を入れていたり、施設により様々な特徴があります。そのため入所料金が高かったり、独自の料金体制をとっているところもあります。

訪問介護

高齢者だけでなく、障がい者、障がい児、難病患者も対象とし、家庭を訪問して入浴、排泄、食事などの介護や、洗濯、掃除、買い物など、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送れるように、生活の援助を行います。

介護福祉士の待遇は?

給与面

雇用形態により異なりますが、他の業種と比べて決して高い給料とは言えません。施設で働く一般的な正規職員の介護福祉士の年収は250~400万円程度です。社会福祉法人の中には、都道府県の公務員に準じた給与体系をとっているところもあります。介護福祉士は資格手当がつくことが多く、給与に若干の上乗せがされます。また、より上位の資格である介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を取得するとさらなる給与面の優遇がある可能性があります。介護福祉士になるには、事前に、各施設においてどのような資格取得で給与優遇等が調べておくとよいでしょう。

休日・福利厚生面

休日は土日や祝日が休みになるわけではありません。利用者の多くは365日介護サービスを必要とする場合が多いので、介護福祉士は交代で休日をとるのが一般的です。勤務する施設等によって、固定曜日の休日になったり、不定期で週休2日となったりします。中には希望で休日を決めることのできる施設もあるようです。逆に、人手不足の職場では希望の休日や連休を取りにくい環境にあるようです。給与面を含め、介護福祉士の待遇改善に関して、介護報酬の引き揚げ等、国を挙げて打開策を打ち出しています。今後の動向に注目しましょう。

介護福祉士になるには①(資格取得ルート)

介護福祉士になるには、国家試験受験資格を取得する必要があります。国家試験受験資格を取得する方法はいくつか存在します。それを紹介します。

実務経験ルート

介護業務の実務経験を積んで、国家試験受験資格取得を目指す方法です。介護福祉士になるには、実務経験の必要経験年数として、従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日数540日以上が必要条件とされています。従業期間とは、実務経験の対象となる施設及び職種での在職期間、従事日数は、従事期間内において実際に介護等の業務に従事した日数を意味します。なお、介護等の業務とは、身体上または精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことをいい、厚生労働省がその範囲を定めています。 さらにこれに加えて、2016年度(2017年1月)の試験から、介護福祉士になるには、介護職員実務者研修の受験も義務化されました。介護職員実務者研修とは、より質の高い介護サービスを提供するために実践的な知識と技術を習得することを目的としています。介護福祉士になるには欠かすことのできない認知症等の知識や、これまで原則として医師や看護師以外は行うことのできなかった、痰吸引や経管栄養の基礎知識を学ぶことができます。

福祉系高校ルート

福祉系高校、または福祉系特例高等学校を卒業することで介護福祉士になる方法です。2009年(平成21年)以降とそれ以前の入学者によって受験資格が異なりますので、注意が必要です。福祉系高校の平成21年度以降入学者が介護福祉士になるには、卒業時に筆記試験で合格すルことが必要です0。 一方で、平成20年度以前の入学者が介護福祉士になるには、これに加えて実技試験に合格する必要があります。ただし、介護技術講習を受講されている方は、実技試験が免除となります。介護技術講習とは、養成施設が実施する32時間以上の講習を受講し、講習内容の習得状況を含めた相互鵜評価や受講態度などを総括的に評価・判断の結果、修了認定を受けるものです。福祉系特例高等学校の平成21年度以降入学者が介護福祉士になるには、卒業後に実務経験を9ヶ月以上経過した上で、筆記試験、実技試験に合格することで、介護福祉士になることができます。

養成施設ルート

文部科学大臣及び厚生労働大臣の指定した学校または都道府県知事の指定した養成施設を卒業して介護福祉士を目指す方法です。養成施設としては、四年制大学、短期大学、専門学校等があります。筆記試験、実技試験を受験せずに介護福祉士の国家資格取得ができるのが特徴ですが、平成34年度(2022年度)からは国家試験が義務化される方針です。今後5年間について、介護福祉士になるには、卒業年度によって方法が変わります。 <平成28年度(2016年度)卒業生> 各養成施設卒業後に、筆記試験、実技試験を受験せず介護福祉士の資格取得が可能です。 <平成29年度~33年度(2017年度~21年度)卒業生> 介護福祉士になるには、国家試験の受験が必要となります。ただし、不合格の場合でも卒業後5年間は期限付きで資格を取得することができます。その5年間で国家試験に合格するか、連続して5年間介護業務に従事すれば、6年目以降も介護福祉士の資格を保持することができます。 <平成34年度(2022年度)以降の卒業生> 介護福祉士になるには、国家試験の受験が義務化されます。試験対策をして、確実に国家試験で合格する必要があります。各養成施設において対策授業を行いますが、必要に応じて短期集中型の試験対策講座等の受講を検討してもよいでしょう。 今後も介護福祉士になるには、資格取得の方針変更が行われる可能性があります。自分の卒業年度に合わせた対策を講じるためにも厚生労働省からの国家試験に関する発表については、しっかりと情報収集を行いましょう。

介護福祉士になるには②(国家試験内容、合格率)

介護福祉士になるには、国家試験で合格し、介護福祉士の国家資格を取得する必要があります。国家試験の内容や、合格率について紹介します。

試験内容

介護福祉士の試験は筆記試験と実技試験が行われます。筆記試験はマークシート回答方式ですが、以下の10科目について、すべて得点がなくてはいけません。そのため効率よく学習する必要があります。 1.人間の尊厳と自立、介護の基本 2.人間関係とコミュニケーション、コミュニケーションの技術 3.社会の理解 4.生活支援技術 5.介護過程 6.発達と老化の理解 7.認知症の理解 8.障害の理解 9.こころとからだのしくみ 10.総合問題 実技試験は介護に関する専門的技能を時間内に的確に応じることを求められます。実際にモデルを相手に試験官の前で実技試験を行います。事前に介護手順などをイメージトレーニングして練習するなどの準備が必要です。

合格率

厚生労働省の発表によれば、介護福祉士国家試験は毎年、13~15万人が受験しており、合格率は約60%で例年推移しています。過去5年間は60%以上の合格率でしたが、平成27年度については、60%を切り、57.9%となっています。介護福祉士になるには、難易度が非常に高いわけではありませんが、確実に得点できるように準備する必要があるようです。

介護福祉士になるには③(実務経験)

介護福祉士になるには、実務経験を必要とするルートがあります。前述したとおり、現場での実務経験が3年必要になり、その上で介護職員実務者研修を受ける必要があります。このルートでの取得メリットは介護現場で仕事をしながら、資格取得を目指すことができる点です。

介護福祉士になるには④(中卒からの資格取得)

介護福祉士になるには、様々なルートがあります。中には中学卒業から資格取得を目指す方もいるかもしれません。介護福祉士の受験資格には学歴は関係ありませんので、中卒からでも資格取得を目指すことはできます。中卒の方が介護福祉士になるには、養成施設への入学に高校卒業資格が必要となるため、前述の実務経験ルートが一番の近道だと思います。働きながら実務経験を積み、3年以上実務を経た後に、介護職員実務者研修を受講し、介護福祉士国家試験に臨みましょう。

介護福祉士になるには⑤(社会に求められる介護福祉士)

社会に求められる介護福祉士になるには、どんなことに注意を払えばよいのでしょうか。介護福祉士になるには、知識、技術等の高い専門性がもちろん必要とされます。しかし、現場から求められる介護福祉士になるには、専門性や経験だけではなく、利用者の方の立場にたって、相手の気持ちが理解できることが求められます。

介護福祉士になって社会に貢献しよう

介護福祉士になる方法をテーマに色々な紹介をしてきました。介護福祉士になるには、様々なルートがあり、どんな方でも目指すことができるということがお分かりいただけたでしょうか。介護業界に関する様々なニュースから介護福祉士になるには、ハードルが上がってしまっているかもしれません。 しかし、超高齢社会の中で介護福祉士は確実に社会から求められる存在です。しっかりとスキルを身につければ、社会の将来を担う介護福祉士になれます。同時に、求められる介護福祉士になるにはどうすれば良いのかということを考え、知識、技術とともに様々な経験を積んでいけるとさらに良い介護福祉士になれるはずです。

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