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お歳暮の「のし」の書き方|種類(内のし/外のし)・のし見本とテンプレート

ビジネスマナー

お歳暮とは、日頃からお世話になっている方や、仕事上でお付き合いのある方々、取引先などへの感謝の気持ちを伝える季節のごあいさつとして贈るものです。このお歳暮にはのしを付けますが、のしの知識を持っていないと、知らないうちにマナー違反をしてしまう可能性があります。

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お歳暮とは

お歳暮とは、日頃からお世話になっている方や、仕事上でお付き合いのある方々、取引先などへの感謝の気持ちを伝える季節のごあいさつとして贈るものです。正式には事前に先方の都合の良い時間を打ち合わせて持参するものとされていますが、近年では、宅配便で届けるのが主流になっています。 元々は年の暮れに歳神様や祖先の霊へお供えする供物を本家へ持ち寄ったり、贈ったりしていたことから、お歳暮は親しい人への贈り物をする風習となっていったと言われています。定番となった数の子や新巻鮭は歳神様へのお供えする御神酒の肴として贈られていました。

お歳暮を贈る時期

お歳暮はそもそも、「すす払い」などのお正月を迎える準備を始める12月13日の「事始め」から贈る習慣がありました。現在では12月上旬から12月25日ごろが一般的となっていますが、年々時期が早まってきています。関西では今でも12月13日から贈る方もいます。逆に、お正月に使う海鮮や珍味などの生鮮食品は年末に届くように贈るのが親切でしょう。

お歳暮を贈る際の注意

お歳暮にはのしを付ける物、という軽い感覚でいると、気がつかないうちにマナー違反をしてしまうこともあります。お歳暮は感謝の気持ちなので、失礼のないように贈る必要があります。

のし紙の巻き方

品物をのし紙で包んだときに、のし紙が大きかったり、品物が小さかったりすると、品物の裏側でのし紙が重なることになります。このとき、品物の裏側から見て、右側が上に重なるように包むようにしましょう。逆にしてしまうと、弔事の巻き方になってしまうので注意が必要です。

お歳暮を贈る年数

お歳暮はお世話になった人への感謝の気持ちです。お歳暮を贈るということは、これからも長いお付き合いを望んでいます、という意味を表します。なので、明確な規定はありませんが、1度、お歳暮を贈り始めたら、3年は続けるようにしましょう。 その年だけお世話になって、その年にお世話になったことを感謝したい場合は、御礼や粗品として贈り、お歳暮とは区別して贈るようにしましょう。

お歳暮ののしの書き方

「のし」というのは熨斗紙の右上についている飾りのようなもののことを指します。贈り物をするときにかけてもらう熨斗の付いた紙は掛紙と呼ばれます。

のしとは

のしとは「のしあわび」の略です。のしあわびは鮑を削いで干したもので、お祝い事に生ものを用いることから祝儀には熨斗をつけるようになりました。熨斗紙の右上部分にある六角形の模様の中心に長くのびている黄色いものがのしあわびです。

品物が海産物のとき

お歳暮の品物に、カニや海苔などの海産物の詰め合わせを選ばれることは多いです。しかし、これらの海産物をお歳暮に選ぶ際はのしには注意が必要です。上記で述べた通り、のしはもともと、鮑でした。なので、海産物を贈る際には、のしが印刷されていなくて、水引だけが印刷されているのし紙を使います。

掛紙

「のし紙」と呼ばれているものを掛紙といいます。お歳暮には奉書を掛け、紅白の水引を蝶結びにしたものを使い、熨斗をつけます。現在はそれらがセットで印刷されたものを使うのが一般的です。紅白の蝶結びの水引は、何度でも結び直せることから、何度でも繰り返したいことに使われます。 また、"熨斗"がアワビの代用品であることから、海産物や肉などの生ものを贈る場合は、熨斗のないものが使われます。

水引

水引とはのし紙の中心にある紅白の紐のことです。水引には2種類の結び方があります。蝶々結びと、結び切りです。これらの結び方にはそれぞれ意味があります。 蝶々結びは解くことができて、何度でも結び直せる結び方です。なので、お礼や年中行事、出産や内祝いのような、何度あっても喜べる祝い事に使う結び方です。 結び切りは一度結ぶと、解くことができない結び方です。なので、結婚祝いのような一度きりの祝い事の時に使う結び方です。

表書き

掛紙の上段に書く贈り物の目的のことを表書きといいます。今回の場合は「御歳暮」、「お歳暮」などが表書きとなります。発送が間に合わず年を越してしまう場合は「御年賀」(1月1日~1月7日の松の内の間)、「寒中御見舞」「寒中御伺い」(松の内過ぎから立春2月4日ごろまで)を使います。 「御年賀」はご不幸のあったお宅には使いませんので、少し落ち着いた松の内を過ぎた頃にお伺いしたほうがよいでしょう。目上の方に贈る場合は「寒中御見舞」よりも「寒中御伺い」の方がよいでしょう。 お歳暮は本来、お世話になりましたこれからもよろしくお願いたしますの気持ちを込めて贈られるものですので、お世話になった年にだけ贈る場合の表書きは、「粗品」や「御礼」がよいでしょう。

名前

のし紙に名入れをするときが、贈り物の目的と、送り主をはっきりさせる必要があります。水引きを歳目にして上には目的である表書きをします。そして、下には送り主の名前を書きます。このとき、名前の大きさは表書きよりも少し小さくしましょう。 もし、会社名なども書く場合は名前の右側に小さめの字で添えておきましょう。また、略式として、名刺を貼る場合もあります。名刺を貼る場合は剥がれないようにしっかりと付けましょう。また、略式なので、左下の方に貼ることもあります。 名前を書くときの注意としては、水引にかからないようにすることと、名前をフルネームで書くことです。お歳暮を送る相手は、他の人からもお歳暮をもらっていることもあります。もし、苗字しか書かないと、もらった側が後で、誰からのお歳暮であったか確認しづらくなってしまいます。

ボールペンは使わない

表書きや名前を書くときには、筆や筆ペンを使うことが多いです。お祝い事で字を書くときは、太く、濃い黒の文字を書くことが望ましいです。なので、お歳暮ののし紙にボールペンで表書きや、名前を書くことはマナー違反です。どうしても筆や、筆ペンが扱えないという場合はサインペンで代用しましょう。

連名

連名の場合は右側から順に地位や年齢順など、上位の人の名前を書きます。ただし、表書きに宛名を入れる場合は左側に上位の人の名前を書きます。また、地位や年齢などを考慮せずに書く場合は、右側から順に五十音順で書きます。 連名の場合は、3名までが一般的です。それ以上の人数になる場合は代表者の名前を書くようにしましょう。そして、代表者の左下に並べて、他一同と添えておきます。このとき、代表者以外の名前は中包みに載せるようにします。

名前を入れない場合

のし紙に名前を入れない場合もあります。のしに名前を入れないときは、お歳暮を直接手渡しするときや、家族や友人などが相手であまり大げさにしたくないときなどです。名前を入れないこと自体はマナー違反ではありません。しかし、もらった側が誰からのお歳暮かわかるようにする配慮は必要です。 基本的にお歳暮は年内に贈るものです。しかし、年が明けてから贈る人もいます。これは正式にはお歳暮ではなく、お年賀です。お年賀の場合は相手に手渡します。ただし、お正月なので、相手の都合に合わせて持っていく必要があります。宅配などで届けることは失礼なことに当たります。

のしとリボンを同時に使わない

お歳暮を贈るときに大げさにしたくないので、のしに名前を入れずに贈ることもあります。お歳暮を贈る相手が大げさにしなくても良い間柄であれば、堅苦しい関係でもありません。そこで、のしだけでは品物が殺風景に見えるので、リボンもつけようか?、と考えてしまう人もいます。 しかし、のしは和製のリボンのような物なので、のしとリボンは同時に使うことはマナー違反となってしまうので注意しましょう。

のしの種類

のしにも内のしと外のしがあります。内のしと外のしでお歳暮を贈るときに、のしに目的や名前の書くとき以上に困る人がいます。これらにはどのような意味の違いがあるのでしょうか?

外のし

外のしは品物を包装してその上からのしをかけることを言います。外のしにすることで、目的と名前がすぐにわかります。なので、堂々と贈りたいお祝い品や、直接手渡しするときなどは外のしにします。また、相手がいくつもお歳暮をもらっていると、どのお歳暮が誰からの物か、わからなくなってしまいます。 その混乱を避けるために、目的と名前がわかりやすいよう配慮して外のしにすることもあります。

内のし

内のしとは、品物の上にのし紙をかけた上から包装する方法です。内のしは包装することで目的や名前が隠れてしまいます。なので、あまり大げさにしたくないときや、控えめに贈りたい場合、配送の場合は内のしにすることが多いです。

無地のし

のしでも無地のしを使うこともあります。これもあまり大げさにしたくない贈り物をするときに使用します。また、贈り物が包装紙だけでは気持ちが伝わりにくい、名前を入れると恐縮されてしまう、贈り物をする時期を外してしまったときなどのときも無地のしが使われます。

地域によって変わることもある

内のしと外のしの使い分けは上記で述べたような理由が一般的です。しかし、中には地域によって外のしと内のしが変わることもあります。特に、関東では外のしが多く、関西は内のしが多いと言われています。 しかし、地域によって細かなルールが違ったりすることもあるので、確認するようにしましょう。

のしの簡易包装

最近ではゴミを減らすエコ活動も進んでいます。お歳暮などに使うのしにもこの流れがあり、のしの簡易包装もあります。包装紙とのし紙を分けると、使用する紙が増えてしまいます。1つのお歳暮で考えると、大した量の紙ではありません。しかし、シーズンになると一斉にお歳暮が送られ、わずかな紙も集まって大量になります。 この問題を解決するために、包装紙自体にのし紙が印刷されている簡易包装があります。こののし紙が印刷された包装紙でお歳暮を包めば、紙の消費量を抑えることができます。 これは最近の流れなので、環境のためなら仕方ないと考える人と、お歳暮などの贈り物には簡易ではなく、しっかりと包まれた物が良いと考える人で意見が分かれます。なので、簡易包装でお歳暮などを贈り物にするときは相手に合わせて使用するようにしましょう。

喪中の人にお歳暮を贈る

一般的なのしを見てみると、水引は紅白でめでたい印象があります。その印象通りで、紅白の水引には慶事の意味があります。つまり、めでたいときや、祝い事、喜び事を表します。また、水引には蝶々結びされているものもあります。これも、何度でも解いて結びなおせることから、お礼や挨拶、年中行事に使用されます。 また、お歳暮には来年も贈れますように、という願いも込められています。なので、紅白の水引や、蝶々結びは喪中の人には適していません。 喪中の人にお歳暮を贈るときに使うのしは、短冊状ののし紙である白短冊や、無地のし紙の奉書紙を使います。表書きはお歳暮のままで大丈夫です。お歳暮はお世話になった人への感謝の気持ちです。なので、贈り方にさえ注意すれば、相手が喪中の人であってもお歳暮は贈っても構いません。しかし、四十九日前には控えることが一般的です。

お歳暮ののしの見本とテンプレート

お歳暮のとき以外の場面でも、のしを使うときがあります。その場面に合わせるために、のしにもいろいろと種類があります。のしの種類を全て把握しておくことは難しいです。なので、テンプレートがあると便利です。 下記のリンクでは、場面に合わせた水引の形を選んだり、名前入れの有無などを設定してのしのプリントデータを作ってくれます。自宅のプリンターで納得できるような綺麗な色が出なかったときはプリントデータを見本にしてのしを購入すると良いでしょう。

百貨店に頼る

のし、水引、掛紙、表書きなど、判断に迷ったときには百貨店が頼りになります。お歳暮の贈り物を百貨店で選ぶ場合にお熨斗や表書きなどに悩むときは、売場の方に相談してみても良いでしょう。万が一、売場の方がわからなくても、サポートできる専門の方がいることが多いです。

お歳暮をもらったとき

お歳暮は贈ることもありますが、もらうこともあります。このときにお返しについて悩んでしまう人もいます。基本的にはお歳暮にお返しは必要ありません。特に、お歳暮は日頃の感謝の気持ちを伝えるものなので、目上の人が目下の人から贈られた場合は、お返しの必要がありません。しかし、相手に心使いのお礼は伝えるようにしましょう。 目下の人ではなく、同僚や友人からお歳暮をいただいた場合には、お返しをしても良いです。ただし、お返しの品物は同程度の金額の物を選ぶようにしましょう。相手からのお歳暮の金額以上の品物をお返しに選ぶと、お歳暮は入りませんという意思表示に捉えられることがあります。また、年内にお返しが間に合わない場合は、お年賀をお歳暮のお返しとしましょう。

正しい知識を持っておく

今ではお店のサービスも手厚いので、わからないことがあれば、お歳暮を購入するときに店員さんに聞けば、たいていのことは解決します。しかし、繁忙期にはアルバイトやパートの人が駆り出されていて、のしなどのマナーについて詳しくない人もいたりします。事前にある程度の知識は持っておくようにしましょう。

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