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スリランカの治安|年代別・テロは大丈夫?・コロンボは安全?

旅行

スリランカは8つの世界遺産、9つの国立公園、自然保護区や美しいビーチリゾートなど観光の魅力満載の国です。日本人にはまだ馴染みが薄いスリランカ、治安への不安も拭いきれません。そんなスリランカの治安情報を具体的に紹介します。是非、安全な旅の参考にしてみて下さい。

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スリランカに行ってみたいけれど、治安は?

スリランカってどんな国?

まず、スリランカがどんな国かをご紹介します。スリランカの人口は2100万人程、北海道より少し広い国土に複数民族、多宗教国家を形成しています。 約7割を占めるシンハラ人(言語はシンハラ語、主に仏教徒)、次に多いタミル人(言語はタミル語、主にヒンドゥー教徒)、両民族にまたがってキリスト教徒(クリスチャン)・ムスリム(イスラム教徒)も1割弱います。ムーア人やマレー人はイスラム教、バーガー人やユーラシアンはキリスト教徒です。 シンハラ人とタミル人の間には1千年以上の長い抗争の歴史があり、スリランカの治安に暗い影を落として来ました。

内戦終了後のスリランカの治安は?

スリランカの正式名称はスリランカ民主社会主義共和国、インドの南端にある島国です。「セイロン紅茶」は耳にした事があると思いますが、旧国名はセイロンと呼ばれていました。大航海時代、ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地となり、1948年にイギリスから独立を果たす事になります。 この頃から人口の7割を占める仏教徒のシンハラ人と少数のヒンズー教徒のタミル人との対立が激化して行きます。1972年にスリランカ共和国に改名した頃から北部・東部のタミル人の分離独立運動が始まり、治安も不安定化して行きます。 1983年の大規模な民族対立以降治安は悪化し、北部州・東部州に本拠地を持つタミル人反政府組織「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)とスリランカ政府軍との間で内戦状態が続きましたが、2009年に政府軍によってLTTEは包囲・殲滅されました。 戦闘が終結した後のスリランカ国内ではLTTEの残党による爆弾テロやゲリラ的な動きは確認されていません。内戦終結から8年が経過した現在、国内の治安は良好な状態と言えます。

それでも北部州は要注意

そうは言っても戦場になった北部州ではいまだに政府軍による地雷除去作業が行われていたり、大量に残された武器弾薬の捜索活動も継続されており、治安上100%安全になったとは言い切れません。 北部のジャフナ、ムライティブ、キリノッチ、マナーのジャングルや草原地帯には、立入禁止の看板が立つ地雷源があり、洪水が起こると地雷が流されたりする可能性もあるので注意が必要です。 また、政府軍の基地や高度警戒区域(ハイ・セキュリティ・ゾーン)など治安維持施設が点在しており、観光客として自由に往来ができない状況もあり得ます。取材目的で北部州地域に入る場合は在日本スリランカ大使館を通してスリランカ外務省情報局及び報道省から事前に許可を得る必要があるのが現状です。

以下に外務省から出されている治安状況を上げておきますので参考にしてください。

年代別に見るスリランカの治安は?

2014年

2014年にはスリランカの仏教徒とイスラム教徒の対立が激化し、両者の間で紛争が発生しました。このため治安が悪化し、その地域に外出禁止令が発令されました。 また個別の案件ではバンダラナイケ国際空港で、出国前に制服姿の者に持ち物検査名目で個室に通され、言われるままに持ち物検査を受けた後出国しましたが、財布の現金がなくなっていた、という治安を逆手に取ったなりすましによる被害が発生しました。 また、治安が良くない地域で日本人観光客が路上でバラ売りされていたタバコを購入し喫煙していたところ、大麻所持の現行犯で警察に逮捕されたという案件も発生しています。

2015年においてのイスラム過激派とスリランカの接点

2015年7月、シリヤ・イラクの紛争地域においてスリランカ人ムスリムが死亡したことが初めて確認され、これによりISILに参加するために30数名のスリランカ人ムスリムがイスラム過激派組織活動地域に渡航していた事がスリランカ治安当局により確認されました。 治安当局はISILの過激な主張に影響を受けた者がスリランカ国内において、国際テロを準備・実行する事に対し警戒を強化しました。またスリランカのタミル・イーラム解放の虎(LTTE)の幹部メンバーがマレーシアで逮捕されるなど、なお治安上警戒が必要とされました。 治安に関する個別案件では、日本人観光客が路線バスを利用した際、車内で現金やカード類が入った財布を盗まれたという案件が発生しています。

2016年のスリランカの治安状況

2009年に内戦が終決して7年が経過し、テロ等の観点からみた治安は明らかに回復方向に向かっていると言えます。 日本人の誘拐被害は確認されていませんが、スリランカ当局の警察統計によると2016年の誘拐発生件数は1,035件で前年比64件増となっており、国内一般の治安向上が待たれます。 また2016年には交通違反の罰金額の引き上げに反発した私営バス・スリーウィーラー等の運転者がストライキを行い、交通が麻痺した地域がありました。群衆が集まる地域で急激に治安が悪化する危険性もある事を念頭に入れて行動したいものです。 個別案件では日本人男性観光客が,日本語で親しげに話しかけてきたスリランカ人に市内観光に誘われ、たまたま通りかかったスリーウィラー(三輪タクシー)に同乗して多額の料金を請求されました。親日を装うスリランカ人と三輪タクシーの運転手がグルになった詐欺・脅迫事件で、同じような被害が多発しています。

2017年の動向は?

スリランカ北部州を中心にLTTEが支配していた地域での軍及び警察の検問所の数は治安の向上とともに減少しました。テロの脅威低下とともにコロンボをはじめとする各主要都市での軍及び警察による警戒態勢も解除されています。 しかし、2017年4月にはムスリム関連施設が何者かによって襲撃される事件が発生しました。内戦は終結しましたが依然として民族や宗教・宗派間の対立感情が存在するスリランカにおいては、社会情勢や治安の状態について引き続き注意を払っていく必要があります。

ホテルでも安心できない?

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2017年、日本人女性観光客が,宿泊先のホテルにおいてホテルの従業員から性的嫌がらせを受けました。スリランカでは性的暴行事件が増加傾向にあるため注意が必要です。ホテルでも観光客を狙った置き引き事件が発生しており、治安上手放しで安全という訳ではありません。

スリランカにおけるテロ・治安状況は?

2009年5月に内戦が終結して以来、LTTE残党などによる爆弾テロ等は発生しておらず、スリランカ治安当局はテロの危険性や治安が急激に悪化する可能性は極めて低いとの見解を示しています。

外務省による安全情報

外務省が発表している海外安全情報によるとスリランカの治安状況は以下のようになっています。スリランカへの訪問のご予定がある方は、適宜下記のサイトを確認しましょう。

北部州(国道A9号線から東のムライティブ県内) ★★レベル2 不要不急の渡航は止めてください。(継続) 政府軍・警察等による治安対策や地雷原の特定及び地雷撤去作業が行われるなど、治安に顕著な回復が認められます。 ただし、現在も北部州ムライティブ県の一部においては地雷原として特定されていなかった海岸や入り江から度々地雷が発見されているとの情報がありますので、不測の事態を招くおそれも否定できません。 また、道路事情は改善されつつも、宿泊施設が十分でないため,緊急事態が発生した場合,避難場所の確保が非常に困難です。ついては,不要不急の渡航は止めてください。 上記を除く地域 ★レベル1 十分注意してください。(継続) スリランカ全土で殺人、誘拐、路上強盗、窃盗、犯罪集団による暴力事案等が恒常的に発生しています。 最近の邦人の被害例は、強姦未遂、詐欺、ひったくり、公共交通機関内でのスリ、自宅における空き巣・強盗被害などです。

スリランカの犯罪に関する現地情報

スリランカにおいて実際にあった被害を以下にまとめたので防犯の参考にしてください。

【地方都市における犯罪被害】

●スリランカ東部州の観光地トリンコマリーのレストランで日本人男性観光客がスリランカ人男性に親しげに声をかけられ、意気投合し飲食を共にしている隙に貴重品の入った鞄を何者かに盗まれました。 ●中部ダンブッラで日本人女性観光客が三輪タクシーの男性運転手にマッサージ店を勧められ乗車したが遠方に連れて行かれ性的嫌がらせを受けました。 ●キャンディ市内を観光中の日本人女性がバスを降車したところでひったくりに遭い旅券等の入った鞄を奪われました。コロンボ市内のみでなく、地方都市でも窃盗等の犯罪が発生しているので注意が必要です。 ●南部ブッタラのホテルにて出張中の日本人男性が呼び鈴に応え部屋のドアを開けたところ、見知らぬ男にいきなり棒で額を殴打されました。

【コロンボにおける犯罪被害】

●コロンボ市フォート駅で日本人女性観光客が背中のザックから旅券等貴重品の入ったポーチを盗まれました。 ●コロンボ市内のホテルにて部屋を留守にしたところ,旅券や貴重品の入った鞄ごと盗まれました。

その他スリランカで注意すべき点

【検問には従う】 コロンボ市内を始め、地方各地で犯罪を未然に防ぐため、武装した軍や警察による検問が行われており、検問を無視して通過する車両等には発砲することもあります。検問には素直に従ってください。 【飲酒・喫煙の規制】 スリランカは公共の場所での飲酒及び喫煙が禁止されています。駅やバス停、病院、路上、公園、ショッピングモール等、灰皿がある場所以外での喫煙及び飲酒には罰金が科されます。

いざという時に備えて

外務省よりスリランカ渡航に際して思わぬ治安の悪化に備えて以下の登録が推奨されています。

●短期渡航者は海外旅行登録「たびレジ」(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ ) ●長期渡航者は在留届電子届出システム「ORRネット」( http://www.ezairyu.mofa.go.jp )  登録者には滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非ご活用ください。

外務省関連連絡先

外務省問い合わせ先、またテロ情報などのHP、渡航先での現地連絡先、住所などは以下のとおりです。メモをお持ちになる事をお勧めします。

問い合わせ窓口)  ○外務省領事サービスセンター    住所:東京都千代田区霞が関2-2-1    電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903 (外務省関連課室連絡先)  ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)    電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140  ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)    電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399  ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/           http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版) (現地公館連絡先) ○在スリランカ日本国大使館    住所:No. 20, R.G.Senanayake Mawatha,Gregory's Road, Colombo 7, Democratic Socialist,       Republic of Sri Lanka    電話:(市外局番011)2693831~3     国外からは(国番号94)-11-2693831~3    ファックス:(市外局番011)2698629     国外からは(国番号94)-11-2698629    ホームページ: http://www.lk.emb-japan.go.jp/indexjp.html

スリランカの治安・コロンボは安全?

コロンボはかつてスリランカの首都でもあった大きな都市です。そんなコロンボで治安上気をつける点や地域の事をご紹介します。

コロンボ全般についての安全度

コロンボ市内ではフォート駅前、リプトンサーカス、国会周辺等は過去に大規模なデモや集会が行われ、群衆の集まる場所は突発的に不測の事態が発生し、それに巻き込まれる可能性があります。デモや集会の情報入手、状況判断は怠らないようにしましょう。 スリランカ最大の都市、コロンボ10~15地区、特に北部13、14、15地区はスラム街もあり、治安が特に悪い地域です。マフィアや犯罪組織絡みの麻薬、暴力など犯罪率が高く、これと言った観光地や観光客用のホテルもありません。特別な用事がない限り足を踏み入れない方が賢明です。特に夜の一人歩きは禁物です。 その他の地区は比較的治安は良いですが、夜間の出歩き等には注意が必要です。

コロンボフォート駅及びその周辺

コロンボのフォート駅周辺は多種多様な人が集まります。同じ地区に大きなバスターミナルもあり雑踏を狙ったすりや置き引きなどに特に注意が必要です。

クレジットカードの取り扱いにご注意!

コロンボ市内、特にフォート地区にあるホテル内のレストランなどで偽造クレジットカードによる詐欺事件が多発しているため、クレジットカードの使用には十分注意してください。

押し売りボランティアや詐欺にご注意!

コロンボフォート駅およびその周辺では親切の押し売りボランティアがいるので注意しましょう。行き先や乗車位置などの列車案内を勝手に行い、出発前に列車に乗り込んで来てその代金を要求したりします。 また駅近くにある博物館のような建物に呼び込み、勝手に案内をして出ようとすると案内料を払うよう言って来ます。見知らぬ男に呼び止められ、泊まっているホテルの従業員で妹が日本で暮らしている、等親日家をアピールし、「ホテルに戻ったら返すから、金を貸して」と頼んできますが、もちろん詐欺です。

違法薬物は死刑も!

麻薬等違法薬物を使用した場合には外国人であっても厳罰に処される可能性があるので、決し手を出さないようにしましょう。 また、空港において親日家を装う者から言葉巧みに荷物の運搬を頼まれ、麻薬の運び屋にされる可能性もあるため、むやみに他人の荷物を預かってはいけません。何れにしても麻薬関係の刑罰の最高刑は死刑という事を肝に命じておいてください。

コロンボの犯罪ランキングワースト8

コロンボ市内で実際に起きている犯罪ワースト8とその対処法を挙げておきますので参考にしてください。

ワースト8位・7位は?

【第8位:強盗】 〈ホテルの従業員を装った男に強盗の被害にあった。〉 治安が悪くない地域でも不特定多数が出入りするホテルでは、ノックされても不用意に部屋のドアを開けず、ドアスコープでの確認、ドアチェーンをかけておくなどの対策が必要です。 【第7位:痴漢】 混み合った列車内や乗合バスなどでよく発生しています。スリランカの場合は男女共注意が必要です。運悪く遭遇してしまったら日本語でいいので大声で「やめて!」と言いましょう。

ワースト6位・5位は?

【第6位:恐喝】 〈バンダラナイケ国際空港においてスリランカ人とみられる2人組みの男にトイレに連れ込まれ「金を出せ」と脅され財布とカメラを奪われた。〉 コロンボ市内でも治安の悪い地域には近づかないようにしましょう。 【第5位:ひったくり】 〈コロンボ市内の繁華街から離れた路上を歩いていた時に後ろから声をかけられ立ち止まって振り向いた瞬間に金のネックレスをひったくられた。男は仲間のスリーウィラーに飛び乗り逃走した。〉 同種の事件がそう治安が悪くない地域でも発生しています。時々後ろを振り返る等、警戒をしているそぶりを見せる事も必要です。

女性は要注意!ワースト4位及び3位は?

【第4位:女性への乱暴等】 〈女性旅行者が友人とナイトクラブへ行き、酔いを覚まそうと店外へ出たところ、男性に声をかけられ、そのまま車に連れ込まれて乱暴された。〉 〈女性旅行者2名が夜間にスリーウィラー(三輪タクシー)を利用してホテルに帰ろうとしたところ,途中で運転手に乱暴されそうになった。〉 〈路上で「観光地を案内してあげる」と声をかけられ、ついて行ったところ乱暴された。〉 日本人女性観光客を狙う事件は残念ながら後を絶ちません。治安の良し悪しに関係なく防犯ベルの持参など警戒を怠らないようにしましょう。 【第3位:置き引き】  〈ホテルのレストランでテーブルに置いていたカメラがいつのまにか消えていた。〉 比較的治安が良いと思われるホテルは犯罪の温床にもなっています。貴重品やパスポートは常に肌身離さずが原則です。

最も多いワースト2位・1位は?

【第2位:寸尺詐欺・強要】 〈路上で日本語で親しげに語りかけられ、何かと理由をつけて現金を借り、そのまま行方をくらました〉 〈フォート駅前で親切そうに勝手にガイドをし、最後に法外な料金を請求された〉 親日家を装い日本語で話しかけてくる人物はとても多く要注意です。「スリランカは3度目」、またはパッセ(シンハラ語で「またね」の意)の一言は撃退効果抜群です。 【第1位:詐欺・脅迫】 〈市内でスリーウィーラーのドライバーに観光案内をすると言われ乗車したが、途中宝石店に寄り、偽物の宝石を売りつけられたり、支払いの段になって法外な料金を請求された。〉 この手のトラブルが一番多いので、スリーウィーラーは乗る前に料金を決める、メーター付きのものを選ぶ等、トラブル防止策を講じましょう。スリーウィーラーはチョイ乗りで100ルピー(7~80円)前後と考えておけば良いでしょう。

スリランカの実情を知って楽しい旅を!

スリランカは日本人にはまだまだ馴染みが薄い国と言えますが、欧米、ロシア、中国の観光客は増加しており、その中でも素直な日本人観光客を狙った犯罪には要注意です。 日本を出れば大なり小なり気をつけなければいけない点は海外に共通するものですが、渡航先で思わぬ悲劇に合わないためにも事前に情報を収集しておく事をお勧めします。世界的に治安への不安は予断を許さない傾向がありますが、「自分の身は自分で守る」を大原則に、スリランカの旅を楽しんでください。

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