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テントの数え方は?単位や由来・歴史などもあわせて紹介!

更新日:2024年03月07日

社会人常識

テントは昔から主に運動会や商店街などに用いられており、私たちの生活において身近なものとなっています。ところで、このテントの数え方、あなたは知っていますか。この記事ではテントの数え方や歴史、現代ではどのように使われているのかを見ていきましょう。

あなたは知ってる?テントの数え方とは!?

あなたは知ってる?テントの数え方とは!?

テントは元々乾燥地帯や砂漠の各地を巡回する遊牧民などが、簡単に設営解体できる天幕住居として用いたのが始めとされていて、パオまたはゲルと呼ばれるものが代表的です。その他、狩猟民族においても、長期に移動したり、暑さから逃れるために風通しの良い、簡易の住居として夏場だけテントを利用する例もあります。 このような歴史から、現在の機能的なテントへと改良され、私たちの生活に役立っているのですが、数え方を知っているという人はいますか。あらためて聞かれてみると分からない人が多いのではないでしょうか。 そこで今回はテントの数え方やその由来について、また現代ではどのように使われているのかを見ていきましょう。

テントの数え方 単位は?

テントの数え方ですが、「一張り、二張り」と数えます。「一台、二台」「一梁二梁」と数える人もいますが、正しい数え方は「一張り、二張り」です。 「張り」はテントや蚊帳、幕、カサ、提灯などを数える時に使う数え方です。意味としては解体して持ち運びの出来る、布と骨組みで構成された簡易式・移動式のものとなっています。

数え方の由来とは?

「張」はその見た目の通り、「弓」と「長」を合わせた象形文字です。「弓」の象形と「長髪の人」の象形(「長い」の意味)から、弓の弦を長くする、すなわち、「はる」を意味する「張」という漢字が成り立ちました。 意味としては、「弓の弦・琴の糸とか幕・綱などを張る」「大きくする、広げる、ぴんと伸ばす」「設ける、設置する」というものです。そこから転じて、テントの数え方が、「一張り、二張り」となりました。

その他にもこんな面白い数え方が!

テントの「一張り、二張り」という数え方はなかなか聞かない特殊な数え方ですが、その他にも面白い数え方をするものがあります。 例えばタンスです。タンスはどのような数え方をするでしょうか。「一台、二台」?答えは「一棹、二棹」という数え方です。大型の衣装箱やタンスは移動するときに棹をさして担いでいたことから、このような数え方になりました。 その他にもはがきは面白い数え方をします。普通は「一枚」や「一通」という数え方をしますよね。しかしハガキはポストに投函する前とした後では数え方が異なります。投函する前は「一葉」という数え方をします。葉のように、手のひらに乗る大きさで薄くてひらりと落ちていくことから、このような数え方をします。 その他にも色んな数え方をするものがあります。数え方について興味がある方は是非調べてみて下さい。

テントの歴史について

日本で最初にテントが登場するのは第二次世界大戦後からです。第二次世界大戦敗戦後、日本の復興のシンボルとして軒先などにテントが使用され始めました。昔は日よけ、雨除けなどが主要目的の軒先テントが主流でした。その後、ハンドルを回すとテントの出し入れを行える巻き上げ式テントが主流になります。歴史の長いテントはテイジンのテトロンだと言われています。 高度成長期には商店街などの活性化で、個人商店が活躍し始めます。軒先に日よけや雨除けなどのテントを取り付けるのが常識の様に需要が拡大し、当時5000~6000店ほど全国にテント屋専門店が点在していました。 以後、大型ショッピングセンターや大規模な商業施設の影響により個人商店が衰退し、テント屋専門店も衰退の一途を辿りますが、その中でも、シートやテントを活用したシートハウスや、開閉テントなどの中規模~大規模なテント屋根の需要が増加し、店舗向けの商業用テントから産業・工業向けのテント製品の需要が拡大していきました。 そして現在では、テイジンや東レなどのテント生地メーカーから様々な店舗にマッチするファブリック素材やデザイン性の高いテントが開発され、多くの店舗、商業施設、ショッピングモールなどでテントが用いられています。

運動会のテントについて

テントと言えば、運動会をイメージされる方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。運動会では一般的にパイプテントというものが用いられます。 さまざまな形・大きさがありますが、三角屋根と6本の足で構成されている2間×3間テントが一般的です。家型のテントで、パイプの組立式の骨組みにキャンバス地の屋根を張ったもので、中に人が立って活動するのに必要な高さがあります。 居住用ではなくイベントなどで雨と日光を防ぐためのもので、使用目的によっては側方にも幕を張って用いることがあります。構造上、強風に弱く、突風により飛ばされるなどの事故が起きます。こういった事故は、よくニュースになっているのでご存知でしょう。 できるだけ防ぐためにも重しを付けたり、ロープや杭を使って動かないようにするなど、何らかの固定をする必要があります。

組み立て式パイプテント

運動会の定番になっているのが、この組み立て式パイプテントです。フレームが丸パイプの組立式でできており、防水のポリエステルが使われています。運動会用としては従来から学校関係や自治体で多く使用されています。 スチール製パイプのため強度があり、メッキが施されていますので汚れ、サビに強く、防水性の生地ですので、防水性や耐久性が高いメリットがあります。デメリットは、持ち運びと収納が困難なことです。また組み立てに不慣れな方は、部品の配置が分からなくなってしまい、時間がかかってしまうでしょう。

折りたたみ式テント

運動会に新しく導入されつつあるのが、折りたたみ式テントです。すべての部品が一つになっており、引き伸ばして広げるだけで簡単にテントの形になります。パイプテントのような部品ごと組み立てる手間がほとんどいらず、子供でも簡単に扱うことができます。短時間の使用や頻繁に組み立てをしたり片づけたりを繰り返す場合にはとても便利です。 設置が簡単で短時間で組み立てたり片づけたりすることが可能です。コンパクトで持ち運びや収納が楽にできます。支柱が伸縮式のため、段差のあるところでも設置可能で、カラーバリエーションも豊富なものとなっております。 デメリットとしてはパイプテントに比べ若干強度不足なところでしょう。また、パイプテントに比べて防水性や耐久性が若干ながら劣りますので、風や雨などの対策に十分な注意が必要です。

その他のテントの活躍の場は?

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初回公開日:2017年09月19日

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